今日は雨なので、雨の歌の話です。
といっても山下達郎を語る、というのは難しいことです。
まず本人が古今東西の音楽について博覧強記、というか音楽オタクの総帥みたいな人です。そこから取捨選択された材料で作ってくる音楽に対し、批判ができる書き手というのはなかなかいないでしょうね。私のような素人に手が出せる人ではありません。
山下達郎は、作詞・作曲・編曲・演奏(シンセサイザーの打ち込みも含め)・録音・マスタリングなど音楽制作に関する実務的部分をやろうと思えば一人でやれてしまう人なので、CD1枚に含まれる「自己表現」の量がすごいです。当然、カラオケ向きではありません。真似をするならMTRかパソコンを持ち出して一人多重録音で演奏や、「ふっふっふー、ぅふっふっふー」とコーラスもやらないと芸になりません。
それでもカラオケで山下達郎を歌いたいお父さんにお薦めしたいのが、この「スプリンクラー」です。"Get Back in Love"や"Endless Game"もすごく上手ければ可ですが、「前川清が得意」な程度の実力では周りを場末のスナックのような空気にしてしまいますから不許可。
その点、「スプリンクラー」は「高気圧ガール」のようにファルセットで奇声を発する箇所もなく、さらっと歌えばふつうのポップスに聞こえます。
問題なのは、知ってる人が少ないこと。「それ、誰の曲ですか?」と尋ねられ、つい熱心に語ってしまい、「オヤジ、キモっ、ウザっ」と気持ち悪がられる危険はありますが…。
シングル盤もiTMSもリンクできないので、この曲が収録されているベスト盤を紹介しておきます。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
SCIENCE FICTION/宇多田ヒカル
前回の更新から2年近く経ってしまいました。その間に会社を定年退職したり引っ越ししたりで自分のことで精一杯でしたが、まあ晴れてほぼ自由の身(経済的にはどんどん不自由になるわけですが)ということで、これからは身バレしようが炎上しようが誰にも迷惑がかからないことになっています。 さて、...
-
例えば杉山清貴という人がいます。全盛期は80年代の中盤で、最近はほとんど見る機会もないのですが、この人なんかは喋る声の延長と思える声がきれいで、いかにもハイトーン・ボイスという印象です。いつ声変わりしたのか分からない、ボーイソプラノのまま大人になった声で、似ている人ではもっと昔に...
-
宇多田ヒカルが今後どのくらいの期間、音楽家として活動するのか分かりませんが、おそらく3rdアルバム"Deep River"までが「初期」と云われることになるのでしょう。 この期間は彼女が大人になる過程を発表し続けた時期だからです。 "First Lo...
-
先週末くらいからメディアでがんがん露出していて、嫌でも目についた山下達郎の新作アルバム、Amazonでぽちっておいたら無事に今日、郵便ポストにメール便で入っていました。 前作「Ray Of Hope」の感想文を書いたのもそんなに前のことではない、と思っていたのですが、あれからも...
0 件のコメント:
コメントを投稿