2007/08/17

SOSO/Vivian Hsu

ちょっと和みネタを。

一昨日、休みでテレビのワイドショー(「スッキリ」だったかな)を視ていたら、上海で映画撮影中のビビアン・スーが顔面麻痺になって台湾に戻って静養しているというニュースをやっていました。年間で映画3本撮って、歌もうたって、と馬車馬のように働いているようです。昭和のアイドルのような生活なんでしょう。お見舞い申し上げます。

私は単純に女性として好きなタイプなのでこっそり応援しているのですが、日本ではほとんど仕事をしないので、ときどきYouTubeで著作権上問題ありそうな台湾のTVの録画やPVをチェックしています。


韓流を中心にしたアジアのDVD/CDを販売するネットショップもあるので、好きな人はそちらで購入する手もあります。私も一つ買いましたが、CD2枚組+DVDで3000円とかで安いし、DVDはリージョンフリーなのでなんの問題もなく再生できました。"Amazon.co.jp"で買えるのは下のリンク1タイトルです。

さて、ビビアン・スーが台湾で今どんな音楽をやっているかというと、この"SOSO"のような、なんの違和感も無い日本風アイドル歌謡です。ちょっと前の洋楽ヒット曲風のメロディに母国語(中国語)と英語が混ざった歌詞。この曲では途中でおニイちゃんがラップで絡んできます。ひとことでいうと、数年前の安室奈美恵を一段階ヌルくした感じですが、80年代アイドルに親しんだ世代にはとても楽に聴ける曲です。
彼女の歌唱力は可もなく不可もなし。およそどんな曲でも破綻無く歌い、かといって聴く側を圧倒したりはしません。万人向けのアイドル歌手として非常に完成度が高い、とも云えます。欲を言えば、楽曲のレベルをもう1目盛上げてくれると、もっと良い。

西洋にルーツのある音楽を、アジア人が取り入れるには各国それなりの悩みがあると思います。中国語圏の場合、日本よりも可能性を感じさせるのは、おそらく中国語は日本語の何倍もラップとの親和性が高いと思えることです。漢字一つが一つの音符に乗っかって、それに全部意味があるので、相当高度な内容をラップに出来るんじゃないでしょうか(想像)。日本のラッパーが強引な脚韻に血道を上げている中、彼の地にはもともと漢詩という数千年の文化があって、あれは定型詩(リズムが一定)だし、韻も踏んでいて、ほとんどラップと同じものでしょう?なんかサンプル音をループさせて杜甫の漢詩を朗読すれば、アルバム1枚くらいすぐ作れるのではないでしょうか(想像)。
ということはロック系の音楽にも親和性は高いはず。昔、ジャッキー・チェンが歌ってたのはカッコ悪かったですが、作り手のセンスが良くなれば、日本語ロックより苦労が無いはず(想像)。

それにしてもビビアン、30歳過ぎてこの路線は辛かろうと思います。すぐに鮮度が落ちる日本の(韓国はもっとサイクルが速いそうですが)アイドルと違って、台湾は古典的なスターシステムがまだ生きていて、彼女は永遠の「娘役トップ」なのかもしれませんね。

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