電気グルーヴもヒップホップなのかと思っていたら、普通はテクノに分類されるんですね。
確かにこの曲およびこの曲が収録されているアルバム"A"にはラップはほとんど使われていません。
私がこの「日本のラップ」シリーズで電気グルーヴの話をしようと思ったのは、例えば初期のアルバム"662 BPM BY DG"などでの非常に攻撃的なラップのイメージがあるからです。
"DENKI BIRI BIRI"とか、聴いているととても痛快ですが、絶対に電波媒体では放送できないことを云っています。
日本のヒップホップの主流にいる強面系ラッパーに漂うのは体力に裏打ちされた不良の匂いであり、犯罪を犯すなら好奇心からの薬物、あるいは短絡的な欲求による恐喝、婦女暴行、喧嘩の果ての殺人あたりだと思われます。しかし、電気グルーヴからは、引きこもりの末の幼児誘拐殺人だとか親殺しといった救いようのない、根の暗い犯罪が想像されます。
あるいは強面系は躁鬱的であり、電気グルーヴは神経症的とでも云いますか。
どっちにシンパシーを感じるかというと、私は電気グルーヴの方なんですけども。
2005年に電気グルーヴはスチャダラパーと合作でアルバムを発表します。
大学のサークルで喩えると、文芸連と学研連の合同研究発表ですね。両者とも体育会とは話が合わなそうです。
さて、このシリーズも1997年まで戻って来たわけですが、ここから現在までの10年を語るためのテキストは何を選べばいいのでしょう?"Dragon Ash"?
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