2007/06/30

終楽章/竹内まりや

CDで買うか、iTMSでダウンロードするか迷ったんですよ。
CDでもアマゾン価格3000円ちょっとで、iTMSでのアルバム購入が2400円。微妙ですよね。
ただ、狭い部屋に物理的にディスクが増えるのもナンですし、熟女写真のジャケットは(相変わらずお美しいですが)まあいらないか、という判断でiTMSでダウンロードしました、"Denim"。

えー、基本的にはいつもと一緒です。これは別に悪口じゃないのですが、小田和正、山下達郎、大滝詠一等に対してファンが望むものは、目先の新機軸ではなく、クォリティですからね。そういう意味では期待に違わぬできばえですし、男の子は竹内まりやというより山下達郎がどんなカラオケを作って来たか、という興味で買う人も多いと思います。

竹内まりやがただ者ではないと気がついたのは、大学の時に好きだった女の子が「竹内まりやの歌は良い」と云っていたのがきっかけです。彼女が云うには、竹内まりやのちょっと底意地の悪いところが現実の女の子の感覚に近いのだそうです。

歌の世界の女性は(特に男の作詞家の場合)、「そんな女の子どこにいるの?」と女子が思うような、ただ可愛く、優しく、我慢強いが体は弱い、という存在にされがちです。実際の女の子はちゃんと計算もしてるし、いざとなったら結構強いし…ということで、竹内まりやの書く歌詞はその辺がちゃんと現実の女性になっている、というようなことを云っていました。
なるほど、確かに僕が好きだった女の子も「けんかをやめて〜」といいながら、ときどき後ろ向いて舌を出しているようなタイプでした。

さて竹内まりやは結婚後、歌手としてではなく、主に女性アイドルへの作品提供から仕事復帰しました。河合奈保子や薬師丸ひろ子の作品を作っていましたが(特に「元気を出して」の評判がすこぶる良かったですね)、さっき"Denim"をざっと流して聴いていたら、聞き覚えのある曲が入っていました。10曲目の「終楽章」です。
これは確か薬師丸ひろ子のLPに入っていた曲。多分20年ぶりくらいのお蔵出しだと思います。賢い奥様の「リユース・リデュース・リサイクル」でしょうか。

竹内まりや - Denim - 終楽章

君のハートはマリンブルー/杉山清貴&オメガトライブ

その昔、シティポップという言い方がありまして、今の若い人に説明するのが難しいのですが、外国で流行ったAORの感じがするニューミュージック的なもの、でしょうか。
荒っぽく云うと、林哲司や角松敏生が作る曲のことです。
当時、音楽雑誌を読んでいたら、林哲司が「歌謡曲→洋楽」のボリューム調整みたいなものがあって、杉山清貴だったら洋楽ボリュームを8くらい、菊池桃子なら4とかそういう感じで作ってる、というような話をしていて、「くっだらねー」と思ってすぐにその雑誌を捨ててしまいましたが…。

今、ネットで調べてみたらシティポップは80年代前半から流行り始めたようです。
チューブが出てくる前、夏はサザンか山下達郎か、または杉山清貴だったんですよね。

今日の「りふれいん」はその杉山清貴&オメガトライブが歌った「君のハートはマリンブルー」です。
小っ恥ずかしいタイトルだなあ!今、このタイトルを(笑)とかを付けずに発表するのは無理でしょうね。たとえばDJ OZMAあたりが、カバーして「ユーのハートはマリンブルー」とかなら通るのかもしれませんが…。
達者なバンドが、ギターソロで頑張るといったこともせずに淡々と演奏する中、杉山清貴があの声で大甘口で歌います。売れている歌手で声がきれいな人って意外と少ないんですが、杉山清貴は発声も自然ですし、その自然に出した声がきれいでしたね。
どうでしょう、日本の男性歌手で美声列伝をやってみたとき、この30年に限ると、松山千春、杉山清貴、クリスタルキングの田中さん、小田和正。玉置浩二と平井堅は美声というよりテクニックで褒めた方がいいかな…。

とくに最近は、男女ともちょっとハスキーな声じゃないと売れないしね。

2007/06/28

タイム・トラベル/原田真二

結局、原田真二は天才だったんでしょうか?

3作連続リリースという前代未聞のデビューを成功させ、あのお化け番組「TBS ザ・ベストテン」の初期の常連だった原田真二は、司会の黒柳徹子に「カワイイカワイイ」と連発させ、小森のおばちゃまからは「ベートーベンのような感性」と褒められていました。そのころ福岡在住の少女・蒲池法子さんも贔屓の歌手を郷ひろみから彼に乗り換えていました(らしい)。

ロック色の強い作品を、毎週のようにテレビに出て歌ってくれる(なぜか彼には「テレビに出てくれている」というありがたみがあった)、新しいジャンルの歌手として登場した彼は、ロック系の楽曲を本格的に「お茶の間」まで浸透させた存在として、やはり長く記憶されるべき存在でしょう。世良公則もサザンオールスターズも、言うなれば原田真二(とChar)が開けた穴を通ってテレビに出てきたのですから。

そして私の印象では、彼のデビューをもって、本当に「ニューミュージック」という言葉が一般に通用する言葉になりました。

ただし、彼のナマイキな性格にも原因があったのでしょうが、ほどなく「所詮外国曲のパクリである」という批判にさらされました。本人もアイドル的な音楽活動に限界を感じたのか、自ら作詞した(それまでは松本隆の歌詞を歌っていた)"Our Song"という大げさなバラードを発表してから後は、ビッグセールスを記録することもありませんでした。また意外な新興宗教団体の広告塔になるなど、若干オカルト的世界へ行ってしまったようです。

そんなこともあって、彼の才能のレベルについて素人からは判断が難しいのですが、少なくとも音楽センスは高かっただけに本当の大物になり損ねているのが残念です。

さて、そんな彼の1曲として「タイム・トラベル」の話を書きます。
(私の記憶では)この曲は例の3曲セットのデビューが一段落した後、初めてアレンジも自身でやった曲として発表されました。「ふるいらじおがかなでーだすのは」でバックのピアノが本当にノスタルジックなチャールストンを弾き始める、などの遊び心があり、明らかに過去の日本の歌謡曲と違う音楽が始まった、と中学生の私は思いましたね。
私の心のベストテンからなかなか落ちていかない曲です。

2007/06/26

ピッツァ・ハウス22時/太田裕美

実体不明な「ニューミュージック」と驚異の雑食性ジャンルである「アイドル歌謡」、二つの曖昧なもののそのまた中間に位置するといわれた太田裕美の、78年発売のアルバム"ELEGANCE"に入っている1曲です。
作詞:松本隆、作曲:筒美京平。当時の黄金コンビの作品です。

業界潜入ルポみたいなタイトルですが、この曲はアカペラのコーラスから始まり、伴奏1小節で歌に入ります。当時の歌謡曲としてはとてもおしゃれでした。

「ピッツァ・ハウス22時」はお馴染みの「木綿のハンカチーフ」や「赤いハイヒール」と同様に、男女の対話形式で話が進みます。この頃の松本隆お気に入りのパターンです。「木綿〜」や「赤い〜」は、1コーラスの中の前半と後半で男女が入れ替わりますが、この曲ではじりじりと転調しながら1コーラスずつ男・女・男・女と歌詞が入れ替わっていきます。

学生時代につきあっていて、卒業前後に別れた恋人どうしが何かの機会で久しぶりに会い、二人でよく来た夜のピッツァハウスでワインを飲みながら話をしているという話です。ネクタイ姿が様になってきた彼と、大人びてきた彼女は、核心に触れるのを避けるように友人の話題などを語りながら場を繋ぎます。最後に、お互いによりを戻そうかと思うけれども、どちらからもそれを云えずにまた他人に戻ってそれぞれの生活に戻って行く(のだと思う)、という曲です。どうして21時でも23時でもないのかというと、当時の太田裕美の年齢(22歳)に掛けているからです。

当時の太田裕美は、シングルは歌謡曲的な売れ線の作品でヒットを狙い、アルバムはニューミュージックよりの、アーティスティックな方向で制作するという戦略をとっていました。このやり方は少し後に、松田聖子がアイドル歌謡からスタートして徐々に楽曲のレベルを上げ、セールスと音楽性を高いレベルで両立させたことで大きく花開くことになります。太田裕美は松田聖子のプロトタイプであった、と私は思っています。

2007/06/24

夏の日/Off Course

今日は天気予報より早く天気が崩れて、昼にテニスを終わって帰る頃には雨が降っていました。
でも、なぜか頭の中で鳴っていたのはオフコースの「夏の日」でした。
「夏の日」は1984.6.21発売のアルバム"The Best Year of My Life"のA面2曲目(昔のレコードにはA面とB面があったんですよ)に入っている曲です。
当時、恋する大学生だった私は大学生協の売店で予約して、発売当日に「豪華予約特典(100円玉大で緑色のしょぼい)缶バッジ」付きで入手しました。初めて聴いたのが6月だったので、6月になると思い出すのかもしれませんね。

"The Best Year of My Life"は、1982年に武道館10日間コンサートを行い絶頂期にあったオフコースから、結成以来のメンバーである鈴木康博が脱退し、小田和正を中心にした4人体制で初めて作ったアルバムです。当然、残されたメンバーは、バンドを続けるからには意地でも過去の作品を越えた内容にしたいわけですから、曲作りにも相当気合いが入ったに違いありません。

私が最初にこのアルバムを聴いた中で、もっとも変化が顕著だと思ったのが、金管の音が入ってきたことです。それまでオフコースは5人のバンドで再現できる音でレコードを作るのが前提でしたから、A面1曲目のイントロからサックスの音が入ってきたときは、「えっ」と思いました。このアルバムには気合い入りまくりの先行シングル「君が、嘘を、ついた」も入っているわけですが、この「夏の日」も小品ながら傑作です。

イントロからAメロのコード進行
(D)きみがーぼくのーなまえーをぉ(C)はじめてよんだーなつのぉひー
にやられた人は多かったと思います。音楽の教育をちゃんと受けてる人にはたいしたことないと思うんですが、「ニューミュージック」でのこの展開は(まさに寡聞して)私は初めて聴きました。

私もこの曲のまねをして、I→VIIbのパターンを入れた曲を作ろうと思いましたが、思いっきりパクりになっちゃうのしか作れなくて、挫折しました。

2007/06/23

五月雨/大滝詠一

"Blogger"の使い方がまだよく分からないのですが、始めないと覚えられないので見切り発車です。

この季節は例年なら毎日のように雨が降って、いつも傘を持ってないといけない、それだけで外回りの仕事は嫌になります。今年は今のところ空梅雨で、仕事はしやすいがどんな夏になるのか?水は足りるのかとちょっと心配です。

さて、6月の雨の歌はたくさんありますが、ずばり梅雨時の雨を歌った歌といえば、「五月雨」でしょう。
大滝詠一の"NIAGARA CALENDAR"の5曲目に入ってます。このアルバムを紹介すれば月に1回は話ができるので、ネタに困ったときに良いでしょうね(始めたばかりでなんだ、それは>俺)。

このアルバムは、大滝詠一の考えるポップスの定石集であり、ここから「ロックンロールお年玉」と「クリスマス音頭」を抜いて、歌詞を普通の内容に書き換えると、あの大ヒットアルバム"LONG VACATION"になります。

更新テスト

SB携帯からの更新テストです。

2007/06/22

工事中

このブログは現在構想中&設定中です。
もう少し待っててくださいね。