2009/10/04

TOKYO JUKEBOX/Marty Friedman

親日家のヘビメタギタリスト、マーティ・フリードマンがJ-POPをカバーしたアルバム。曲目はマキシマム ザ ホルモン(誰?)の「爪爪爪」から「ポリリズム」、果ては「天城越え」まで、ロックに限らず大甘ポップスまで、ジャンルに拘らず好きな曲を自分なりに演奏した、というものです。iTSでも落とせるので、自分の好きな曲だけ選んで聴いてもOK。
Marty Friedman - TOKYO JUKEBOX

私はこの人をJ-POP評論家として認識しています。洋楽オンチでMEGADETHのことも知らないし、アメリカでどのくらい有名な人なのかも知りません。日本で言うと誰くらいの格の人なんだろう?
とにかく私から見てもどうかと思うことも多いJ-POPを、とてもポジティブに捉えて評価してくれる、ありがたいガイジンさん。1作目の本を読んだ時に影響を受けた音楽の時代が似通っているなと思っていましたが、どうも私と同学年らしいです。

この人がJ-POPの何を評価しているかというと、ジャンルにとらわれずにいろんな音楽の要素がクロスオーバーしていて楽しい(アメリカの音楽はジャンル分けがガチガチで他ジャンルの影響を反映した曲作りがやりにくいらしい)、女の子のヘタウマ(本当は下手じゃない)な歌がカワイイ、とよく書いています。レゲエは嫌いだけどJ-POPのレゲエ風ナンバーは聴ける、という話も何度もしています。

彼自身がエイベックスと契約しているミュージシャンということで、彼の評論は基本的に批判はしません。注意深く読めば「ほめ殺し」の時もあると思うのですが、まだそれは読み解けません。一度聴いた曲はギターで弾けるという音感の持ち主なので、コード付けのチェックなどはさすがプロ。

最近の著作のあとがきでは「日本のポップスは80年代はバブルの財力でアメリカでレコーディングして当時の洋楽そっくりな演奏をさせ、シカゴやビリー・ジョエルのコピーを作っていたが、90年代以降の不況で自前でサウンドを作るようになってJ-POPはオリジナリティを手に入れた」という意味のことも書いています。おそらくアメリカのミュージックシーンもJ-POPも熟知している彼から見れば、日米の音楽制作のレベルにはそんなに差がなくて、日本には日本の良さがあるのかもしれない。
私は今のJ-POPを彼ほど肯定的に捉えていないので、彼の評論を読んで頷くところも多いけれど、「いやそれは違うだろ」と思うこともあります。J-POPは今、確かに高い完成度を手に入れたんだろうとは思うけれど、もっと高い志を持った、夢中にさせてくれるような音楽の出現を待っています。

あ、アルバムの中身に全然触れていませんね。私のお気に入りは「ギターで完全コピー」を目指した「ポリリズム」です。カッコイイ。

2 件のコメント:

masa さんのコメント...

楽しく読ませていただきました。ところで来生たかおはどうですか?聖子にもよい曲を書いてますね。

ekke さんのコメント...

masaさんコメントありがとうございます。
そうですね、来生たかおはラインナップから抜けてました。シンガー・ソングライターとしてよりもアイドル系作曲家としてのヒットが多いので、抜けちゃうんですよね!