2011/11/27

gift~あなたはマドンナ~(sings with EPO)/土岐麻子


化粧品キャンペーンソングだった土岐麻子のシングルについては、以前も項目を立てましたのでご用とお急ぎの無い方は参照してください。その時に「これはEPOバージョンも聴きたい」というようなことを書いたんですが、そんな私の希望・予測の「斜め上を行く」形でプロジェクトは進んでいたんですね。 

11月下旬になんの気なしにiTunesのトップ画面を眺めていたら、土岐麻子の新作として"sings the stories of 6 girls -EP"が表示されました。詳細を見てみると2曲目に「gift~あなたはマドンナ~(sings with EPO)」の文字が。 
sings the stories of 6 girls - EP - 土岐麻子

似ているところが多い二人があえて競演しているわけで、これは聴かないといけないでしょう?iTSの分類はEPとなっていますが、6曲入りのミニアルバムといって良い構成。6曲まとめてダウンロードして1200円。発売は2011年11月23日となっています。位置づけとしてはおそらくクリスマス・年末向け商品。 

通して聴いてもなかなかのものですが、とりあえず問題の「gift~あなたはマドンナ~」を聴いてみようではありませんか。 

オリジナルより少しテンポが遅く、楽器の構成もシンプルになっています。オリジナルが「CMトラックス」の頃のEPOで、今回はその後という感じ。 

最初は土岐麻子が通常通り歌い始めますが、コーラスの声などにじわじわとEPOの気配が漂い始め、Bメロでユニゾン、Cメロでハモリとなります。2コーラス目の前半はたぶんEPOで攻守が交代。CHEMISTRYのような役割分担ですね。 

元々歌い方が似ているので、どこからどこまでというのが分かりづらく、だまされているところもあると思いますが、EPOの方が母音の「e」や「o」の力が強く感じられるので、それを頼りに聞き分けます。 
それでも聞き取りは難しいのですが、似ているようで二人の違いってのはやっぱりあって、EPOが相変わらず学校の先生みたいなかっちりした透明感、空気感(ていうの?)を保っているのに対し、土岐麻子は若干軟派で下世話な雰囲気を持っています。この曲ではあまり感じませんが、土岐麻子のビブラートはどうかすると島倉千代子に聞こえることがあります。 

そんな微妙な芸風の違いのためなのか、Bメロのユニゾンはかっちり合ってなくて、前に聴いた「やもり」の二人のようなズレが発生しています。「やろうと思えばもっとキッチリ合わせられるんだけど、今回はこのくらいにしといたった」というポップスらしい姿勢であるかと思います。


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