2012/12/24

American Boy/Alex York

以前、「東京ハートブレイク」の話を書いたArex Yorkですが、なんかすごいことになっています。
取り急ぎリンク貼ります。

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音はハードだがAKBっぽいぞ。J-POPを研究し過ぎた?

2012/11/23

桜流し/宇多田ヒカル

さて、いよいよOPUS本編の話を書くかなあと思っていたのですが、友人にディスクを貸してしまって「資料が参照できないわ」とグダグダしていたらとんでもない飛び込み案件が発生。宇多田ヒカル突然の新作です。

ヱヴァンゲリヲンの新作のテーマソング。過去2作は「Beautiful World」のアレンジ違い2パターンが使われましたが、3作目は宇多田ヒカルが休業中だから当然他のアーティストが起用されると思っていたところ、なんと書き下ろしの新作が採用されていました。

私は世代的にもエヴァンゲリオンはよく分からず、たま~にテレビで放映される時に斜め視聴したくらいですが、ちゃんと解釈しようと思うと結構な難物らしいことは漏れ伺っております。新作もネットで感想を見た範囲(映画館に観に行くほど熱心でないので)では予想の斜め上を行く怪作という評判(?)で一筋縄ではいかない作品になっているようです。
そんな作品(と、勝手に決めつけて進みますが)に呼応した宇多田ヒカルの新作はどうなっているかとiTunesでダウンロードして、やや緊張気味に聴き始めました。

「DEEP RIVER」とかCASSHERNの唄のような重っ苦しい立ち上がりです。「おー、このまま演奏時間6分とかか?」と思って演奏時間をちらっと見ると5分弱です。2コーラス+間奏+サビくり返しだとその時間では終わらなそうな勢いですが、実は意外な構成でした。
音数の少ないピアノの弾き語り風の前半(しかもちゃんと測ったわけではないが途中でテンポをわざわざ遅くしている部分もありそう)をじっと耐え忍んで聴いていると突然盛り上がり始め、そのままあっという間に終わってしまいます。
なんだなんだどうなった?ともう一回聴く、もう一回聴く…。またやられてしまったようです。

冷静になってよーく聴くと、この曲は
A-A-B-C-間奏-A-B-間奏-C-間奏-D-E-(Eのリピート)-エンディング
という組み立てになっているようで、もっと大雑把にすると
A-A'-B
のおっきな1コーラスが一方通行で終わっていくようになっています。

あー、きっとヱヴァンゲリヲンという作品もこんな感じなのかな?と勝手に納得しております。

YouTubeへのリンク↓
http://www.youtube.com/watch?v=MU9Srs04sFU&feature=share&list=SP26AA1CD25610650C

iTunesへのリンク↓

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2012/10/08

OPUS{Bonus Disc}/山下達郎

山下達郎のオールタイムベスト「OPUS」。
40年近いキャリアの中からの自選曲集となれば買わない訳にはいかないでしょう。
Amazonで予約したところ1日フライングで届きました。とり・みきの画とひと目で分かるジャケットにポップな文字遣い。分厚い歌詞カード兼ライナーノーツ(解説は意外とあっさりめ)が付いてます。

ようやくひと通り聴き終わって1枚ずつ感想を書いて行きたいところですが、ちょっと今仕事が立て込んでいますので、とりあえず{Bonus Disc}の話だけ。

なんたってやっぱり1曲めの「硝子の少年」ですね。

私は幸い日曜日のラジオで1回だけ聴いていて、その時もすごい印象だったんですが、改めて聴くとやっぱりすごい(いろんな意味で)。
もちろんKinKi Kidsのデビュー曲として、さんざん聴かされた後のことです。が、そのたびに平成の世に送り出される十代のアイドルのデビュー曲が、こんな「貫一お宮」みたいな話でいいのか?と大いに疑問だった記憶があります。
ところが山下達郎が歌うと、歌の世界とはまったく年齢が乖離しているにもかかわらず、KinKi Kidsよりもこの歌の世界観にぴったりはまるのが面白い。
やっぱり、「金持ちに恋人を奪われる話」なんていうのは、今の若い子が歌うよりも周囲にそんな話を見聞きして育った昭和生まれのオッサンの方がリアルに歌えるのかも知れませんね。現実にはこの曲の作り手である松本隆も山下達郎も、そこそこ「いいとこの子」らしいことはさておいて。

キーはおそらくKinKi Kidsに合わせてある(本人が出すなら、もう1個くらいキーが高くなるんじゃないかな?)と思われます。


2012/09/15

DocumentaLy/サカナクション

2010年に発売とほぼ同時にiPhone4を買って、2年縛りの年季奉公も明けて新型を待つばかりでしたが、いよいよiPhone5が発売になります。iPhoneに関してはメジャーアップデートが来たら買うことにしていますので、はやくもSoftBankのサイトで予約を入れてしまいました。


私としては画面が広くなってストレージが64GBになってくれるだけでも十分なんですが、4Sを見送ったんで、いよいよ私も噂のSiri姐さんとご対面することになります。
さて、Siriの付いたiPhoneを買ったらやっぱり「サカナクション、流して!」と言ってみたいので、前もってサカナクションのアルバムをiTunesでダウンロードしてみました(ていうか、最近テレビで見て気になったというのが真相ですが)。
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変なバンド名なんで印象には残ってたんですが、意識して聴いたことはありませんでした。テレビで見る限りでは「文系ロック」な感じがして私とは相性がいいだろうと予測していました。聴いてみるとやっぱりよかったです。

ジャンル分けでいうと「オルタナティブ・ロック」ということらしいですが、ギターと打ち込み音の配合も好きなバランスですし、多用されるオクターブ違いの女性コーラスは70年代な感じ、サイケデリックな風味もあって、これは結構オジサンが好きなんじゃないでしょうか?若い人からは「別に似てねえよ」と言われるかもしれないが、ちょっとはっぴえんど的ニオイもします。


先日、70代後半に差し掛かった母を車に乗せて走ったのですが、その時にカーオーディオで聴いていたら「なんだいこのお経みたいな歌は?」と訊かれました。
たしかに昔のロックってお経みたいなの多かったよなあ、とこれも納得。同じ高さの音符がずーっと続く曲が多いからね。その辺は今風(でもないか?)のミニマルな感じがカッコイイというセンスだと思うし、サビ部分はちゃんと展開があってキャッチーな部分もあるから、それほど小難しい感じはしないです。


結構何度も聴いてしまったので、脈絡なく仕事中に「ばっはーのせんりーつぉ」って頭の中でリフレインしてしまって困っています。




2012/08/26

Past > Future Tour 2010/安室奈美恵

私には、スカパーなどで面白い番組があると録画してくれる奇特な友人がいて、最近もCOMPLEXとかPerfumeのライブなんかをディスクに焼いて送ってくれておりました。ところが、彼の録画環境がブルーレイになって以降、せっかく良かれと思って送ってくれたディスクが我が貧乏DVDレコーダーでは再生不能になってしまいました。なんだか小難しい著作権保護機能が働いているようです。

良い音楽を見つけて貸し借りするのは音楽文化の発展を決して阻害するものではないと私は思いますが、今の著作権は音楽映像等の文化の発展よりも、一部の著作物流通業者の利益を保護するために作られているようです。そのくせ相変わらず聴きたい音楽はiTunesに集まってこない。このくだらない領域争いにこれからは活字も加わってくるのかと思うと、明るい未来は僕が生きている間に来るんだろうかと暗澹たる気持ちになります。

閑話休題(それはさておき)、せっかく友人が送ってくれたディスクを「俺の環境じゃ見られねえんだよ」と言い続けるのも無粋なので、雀の涙ほどのボーナスを振り絞って一番安いブルーレイレコーダーを買って来ました。
それで音楽ソフトを見ると、ちゃんと地デジと同じワイド画面いっぱいに映りますし、音もそれなりによさそう。「それじゃあ、販売されているブルーレイDVDソフトはどんなもんなんだろう?」と思って、Amazonで1枚買ったのがこれ。
前回のCDに続いての安室ものです。


年代的な現役感も考え合わせると、安室奈美恵は今の日本ポピュラー音楽のひとつの頂点だと思われます(まあ、登る山はいろいろあるんでしょうが)。


しかも、(毎回同じ事を書きますが)最近の安室奈美恵はもうオジサンにはついていけないくらいカッコいいわけです。実際、見ていても歌、ダンス、演奏に加えてスクリーンに展開するグラフィックとのシンクロ具合など、すごくタイトなプログラミングがされています。
DVD用に編集されているので、現場ではひょっとすると違うのかもしれませんが、本人によるMCは一切無く(アンコールの最後にきょーはありがとうなんとかかんとか…と言うだけ)、ひたすら曲だけで構成されています。オープニングや衣装替えの時は、スクリーン上のナミエ人形(本人に良く似ていて腕にタトゥーも入れてる)の芝居で間をつなぎます。実際、彼女はいろんな意味で喋らない方がよい人だと思われ、その演出は適切です。

次から次へと演奏される曲が全編非常に緊張感のあるものなので、見ているだけでかなり疲れます。もちろんそれを演じる方にはとんでもない力量がいると思いますが、安室奈美恵はデビュー当時からほとんど変わらない丸顔と歌唱スタろイルで(もちろん上手いのだが)で破綻なくこなします。しかもちょっと驚いたのは、彼女のステージ衣装が今もほとんど全てひざ丈ブーツにミニスカートの、いわゆる「アムラーファッション」だってこと。そのイメージの確立具合、安易に作詞などに手を染めずにパフォーマンスに集中する仕事ぶりはやはり頂点、と思いました。

2012/07/22

Uncontrolled/安室奈美恵

「安室奈美恵が売れている」という芸能ニュースをテレビで見て、「相変わらずがんばってるなあ」と思う半面「ほんとかなあ…」という気持ちにもなって、ついダウンロードして聴いてしまいました。デビュー20周年記念アルバムなんだと。
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「小泉今日子30周年」には、驚くと同時にあまりの歳月に腰が砕ける感じがありましたが、安室奈美恵の「20周年」は「まあ、そんなものかな」という感じがします。理由はよくわかりませんが、ポンキッキかなんかで最初に見た時にはもう自分は大人だったので、あの子が結婚して、子ども産んで、離婚して…というのをいちいち見てきたので、時間の経過がなんとなく納得できるのかもしれない。

さて、「安室奈美恵が売れている」に対して「ほんとかなあ…」と思った、という理由は、このところずっと書いてきましたが、ここ10年くらいの安室奈美恵は日本で売れるにはかっこ良すぎるんじゃないか?と思い続けてきたからです。

なんていうか鼻歌で歌いたくなるような曲じゃないじゃないですか?

行ったことがないのでコンサートとかどんな雰囲気なのか知りませんが、ファンが一緒に歌えるような感じもしない。ありがたく歌とダンスを鑑賞させていただくしかないんじゃないか?そしてそれは日本で流行歌として普及するスタイルじゃないんじゃなかろうか?と思っているのです。
それがちゃんとヒット商品になるのは安室奈美恵というビッグネーム故なのか、こういうスタイルを貫いているから今もビッグネームであり続けられるのか?は微妙なところだと思います。また、日本人の耳がそこまで肥えていたら、今売れてる他の音楽はなんなんだい?という疑問もあるわけで。

ただし安室奈美恵の歌唱は、DOUBLEと歌った「Black Diamond」のくだりで書いた通り、超本格的というわけではありません。アイドル歌手時代から大きく変わらない地声を使った歌い方は驚くような声量や驚くような音域を聴かせるものではなく、サウンドとしてはジャネット・ジャクソンなどにとても近いけれどもこのままアメリカに持って行って売れる感じはしません。
逆に言えば安室奈美恵の「幼形成熟」っぽい感じは超本格派に出会うと腰が引けてしまう日本の小市民(俺だよ俺)には好ましく、それは一部のアジア諸国においても共通なのかもしれない。実際にこのアルバムも東南アジア各地でたくさん売れているそうなので、それもまたひとつの戦略ではありますね。


2012/07/08

タマシイレボリューション/Superfly

この前にSuperflyのことを書いたのはいつだったかと思って自分で検索してみたら2009年でした。いやもう、時の流れに押しつぶされそうな気持ちになりましたが、気を取り直して。

この曲も半年前くらいの感じでいたんですが、この前の南アフリカで開催されたワールドカップの中継テーマ曲だったことを思い出すと、もう2年前。あの、本田圭佑が狩りを教える母猫のようなパスを岡崎に出してやっていたのは、もう2年前なんだ!


さて、前回の記述ではSuperflyについて、

  1. 中年のおっさんでも無理なく聴ける音楽性
  2. 歌がうまい、悪いところがない
  3. 「フラワーチャイルド」のイメージはちょっと怪しい
  4. ミスチルの影響

という話を書いたんですが、今回はその「ミスチル以降の日本語の問題」について。

Mr.Childrenによる日本語をロックに乗せる解決方法、「日本語の発音から母音を抜いたりリエゾンさせたりしてノリに合わせる」は先駆者として評価はできるが、やっぱり歌詞カード見ないと分かんないじゃん!というのが私の立場だったわけです。
しかし、その後継者の一人であるSuperflyについては、ことこの「タマシイレボリューション」で相当な完成度でそれをやりぬいたことについてひとこと書いておきたいと思ったのです。

歌詞カードをお持ちでない方は、Goo音楽・歌詞情報などを参照しながら読んでいただきたいのですが、この歌詞は短い英文がかなり入る上に、カタカナで書かれる外来語もふんだんに入っています。しかも、Superflyはカタカナ語もかなり元の英語的発音で歌っています。この辺はB'zの段階でも行われていたことです。
さらに、ミスチル風の母音の省略も行われています。
「みちなー(き)みちうぉを~」とか「ざわめ~(く)」とか。

しかし、歌詞カードを見なくても言いたいことはなんとなく伝わってきます。なぜか?

放送部でアナウンスを習うときに「無声化」というのを習います。
「ネクタイ」をカタカナとして読むときに「ク」を無声化するのが標準語です。タモリがやる関西人の「ネクタイ」の発音は「ク」を無声化せず母音を強調することで行われます。
会員以外読めるのはさわりだけですが、こちらが分かりやすいです。

で、この「タマシイレボリューション」に関して言えば、日本語の母音省略が普段我々の日常会話における「無声化」からあまり逸脱しないところで行われているからではないか?と思うのです。
厳密に言うと上記リンク先で言われる「無声子音に挟まれたイ・ウ」では無いのですが、普段無声化される実績の多い音については耳がなんとか従いていくのではないでしょうか?
ということは、曲先で歌詞を書いているときに、「ここは音を省略したい」と思った箇所に「無声化される実績をもった単語」をはめ込むことにより、ミスチル式でも歌詞を伝えられる可能性が提示されたわけです。

ただし、その実現のためにはクロスワードパズルを解くような能力が必要で、乗せられる単語を意識的にストックする必要もあるでしょう。「タマシイレボリューション」の歌詞がどのように作られたかは分かりませんが、こうした成功例が出てしまった以上、そのレベルを意識して作品作りをする人が出てきてしかるべきです。と、同時にこうした細かい気配りをきちんと伝えられる発音と発声がなければ伝わるものも伝わらないわけで、やはりSuperflyは歌うまいよな~と改めて感心したところで本日は終わります。

2012/06/24

ジェットコースターラブ/KARA

ぼんやりしていると1ヶ月くらいすぐに経ってしまいます。今月はあまり新しい音楽を聞く機会がありませんでした。そんなわけで、今回は小ネタ。iTunesで初めてK-POPをダウンロードしてみました。KARAです。

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さて、「冬のソナタ」から始まった韓流ブームは七十過ぎのうちの母なんかも巻き込んで、BSでやってるのを中心にかなり見たらしいです。私は見たことがない(というか、日本のドラマすら見る習慣がないので)ので良く知りませんが、主役の男(二枚目)・主役の女(美人)・悪役という立ち位置がはっきりしていて、話のメリハリが効いていて分かりやすいんだそうです。

一方、どうやら日本では、もはや芸能人は「当初の設定通り」の受け止め方をしてもらえないので、韓流スターのようなストレートに分かりやすいタイプは出てこないようです。「清純派美人です」と売りだせば整形ではないか?学生時代は不良だったのではないか?と調べられ、「十代にして作詞/作曲の天才です」と言えば、ゴーストライターがいるんじゃないか?〇〇のパクリじゃないかと貶められる。「ワイルドだろ~」と出ていけばTV出演3回目でドッキリをしかけられ、おどおどする姿を茶の間に晒されます(?)。
別に設定と本人にギャップがあっても、外国人相手ならそういうフィクションを楽しむ感性も日本市場は持ち合わせていると思うのですが、なぜか同じ日本人同士だとそうならない。だから、最近の日本の芸能人は最初の設定を自ら崩すのがとても早い。逆に「いかに普通か」を過剰に演出することで人気を得るケースが多いので、ただ美人(美男子)である、ただ歌がうまい、という芸能人はあまり見当たりません。「スタア」なんていうのはコントの世界にしかいない。

K-POPはどうでしょうか?
テレビで見る範囲では、男はとにかく臆面もなくかっこいいですし、日本人がやったら歯の浮くようなセリフでファンを喜ばせています。女の子はとにかく美人で、何を食べてるかもよくわからない(ま、キムチは食べているだろうが)。そういう意味では今のJ-POPには無い輸入モノの質感を持っているとも言えます。
音楽的なところでいうと、J-POPはカッコヨク作っていてもどこかに「文部省唱歌的」あるいは「ピアノのおけいこ」的メロディやコード進行が入れてあって、「クール」になりにくい。なんでそうなったか?90年以降でいえば、それはきっと小田和正と小室哲哉のせいではないかと思うのですが、ロックバンドの編成だろうがダンスミュージックだろうが、マーティ・フリードマンいうところの「カノンの進行」で曲が進んでいかないと大ヒットしないというのを業界内に行き渡らせすぎたからなんじゃないでしょうか(そのかわり転調はしても良いようです)?
逆に言うと、そういう部分が少ないほど洋楽的に聴こえます。少女時代の曲はテレビでぼんやり聴いている範囲では、そういう意味であまりJ-POP的でなく、私みたいにほぼ邦楽だけ聴いている耳にはとっつきにくいです。J-POPで言うと安室奈美恵がやってる方面。ルックスも、よく似たタイプのスレンダーな美人がずらっと並んでいます。ここ10年くらい、モーニング娘。とかAKBとかの凸凹集団を見慣れた目には、メンバーが7人なのか9人なのかも把握できず、ましてやだれがエバやらマリアやら…。

それに比べるとKARAは人数も少なくて(そういう問題なのか?)、顔も少し覚えやすいような気がします。音楽も、ほとんどSPEEDくらいの感じですが、それでもSPEEDほどは甘ったるくない。iPhoneでシャッフル再生しながら散歩して、たまに1曲聴こえてきたら結構うれしいかも、という感じです。


2012/05/27

西遊記/GODIEGO

いつの頃からなのか分かりませんが、ゴダイゴの「西遊記」がiTunesでダウンロードできるようになっていました。

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いや、これは懐かしい。
ちょっと前に書いた原田真二の「Feel Happy」と同じ年の発売で、当時私は中学生だったんだと思いますが、聴いた時は高校生だったかもしれない。「ガンダーラ」がヒットしたかなり後で名古屋市内のレコード屋でミュージックテープを買った記憶があります。

テレビでは英語交じりの日本語で歌っていましたが、「西遊記」は全編英語のアルバムで、「ガンダーラ」もすべて英語で唄われています。言ってることはいたって簡単で「ガンダーラはみんなが辿り着きたいと願っていた理想郷でした」といった、高校入試問題みたいな歌詞なんですが。(この辺の話は以前やりましたので、こちらを参照してください→ 哀愁りふれいん: ガンダーラ/ゴダイゴ )

まあ、それにしても演奏といい、音の質感といい、30年以上前(恐ろしいことに計算するとそうなる)だったことを思うと、その洋楽っぽさとテクニシャンぶりに改めて驚きます。シンセサイザーがようやく普及し始め、ミッキー吉野は確かローランドかOberheimのキーボードを使っていたと思いますが、それ以前に名うてのオルガン奏者で、このアルバムでも(もちろん私は手弾きだと信じてますが)かっこいい演奏が聴けます。キーボードが目立ち過ぎで、ギターソロはめったに聴けません。今になって聴いてみると、ある曲はビートルズだったりあるいはアース・ウインド&ファイアーだったり、ひょっとしてクイーンっぽかったりもして、外国人に聴かせたらどういう反応があるのか分かりません。しかし、そうしたオリジナリティの問題はさておき、当時この音が出せていたことを素直にリスペクトしたいとおもいます。

当時、手慣れた洋楽的サウンドでCMやドラマのサントラなどを手がけていたバンドとしては「トランザム」や「SHOGUN」(もっと前には「井上堯之バンド」)もいました。ゴダイゴも「ガンダーラ」以前は、CMソングをたくさん演奏している実力派バンド、という存在でした。その中でゴダイゴが一頭地を抜いて超メジャーになれたのはなぜかと考えると、ゴダイゴには音楽的なリーダーであるミッキー吉野に加えて、タケカワユキヒデという大衆に分かりやすいメロディが書けるメンバーがいたことが大きいのでしょうね。

ゴダイゴはテレビにも嫌がらずに出演し、立ち居振る舞いも優等生的だったので、NHKやベストテン番組にも溶け込みやすかった。はては日中国交回復後に中国公演を果たした日本の大衆音楽家の、最初の何組かのひとつになり、まさに「国民的ロックバンド」でした。

2012/05/13

歌窈曲/一青窈

先週のBENIの話でちょっと引き合いに出した、一青窈が昭和歌謡を歌う企画物アルバムです。
行きがかり上、通して聴いてみました。

やっぱり予想通りでした(悪いほうで)。

選曲は悪くない。なかなかシブイと思いますが、一青窈に唄わせるにはどうか?
元歌を歌っているメンバーが美空ひばりをはじめ、ちあきなおみ、西田佐知子、園まり、とレコード大賞最優秀歌唱賞クラス(まあ、今となってはマッチもその一人ですが)の実力派揃いで、当然オリジナルがすごいことになっているわけです。(ちあきなおみと園まりについては、それぞれこのブログでも書いたことがあるので、そちらも参照して下さい。
哀愁りふれいん: しんぐるこれくしょん/ちあきなおみ
哀愁りふれいん: 逢いたくて逢いたくて/園まり )

昭和歌謡では、力関係が「作曲家>>>歌手」で、作曲家のセンセイの細かい指定を丁寧になぞるように歌っていたわけで、そのせいで悪くするともっちゃりしてしまうところもあって、そこを素人に毛の生えたようなニュー・ミュージック勢につけこまれた歴史もありました。
しかし、ちあきなおみクラスの超一流になると、そのへんをクリアした上で大したことない曲でも名曲にしてしまうような芸があったわけです。

一青窈の歌い方は独特で、何をうたっても彼女流になってしまうのは悪いことではありませんが、それにしてもなんかすごく浅いところでOKにしてしまっている気がして、楽曲への愛情があまり感じられない。まあなんというか、一青窈がカラオケボックスで遊んでいる所に呼んでもらったような感じです。
若い人に過去の名曲を紹介するという意味ではそれなりに意義があると思いますし、「天使の誘惑」なんかはキャラクターにも合っていると思いますので、ファンの人は買ったらよろしいかと思います。
私くらいまたは上の年代の人は、聴くときっといろいろ考えてしまうので、強くはお薦めしません。

2012/05/06

COVERS/BENI

名前の読めない歌手・安良城紅がいつの間にかBENIになって、NHKでファッションご意見番になっているのは意外な展開でしたが、「いい女だから、まいっか」という感じで見ておりました。

CDが売れない、というのは今や素人でも知っていることではありますが、このくらいの人が1枚アルバムを作るために、もはやヒット曲カバー集にするしかないという厳しさ。いちいち全部は買っていませんが、徳永英明やら稲垣潤一やらのベテラン勢から始まり、JUJUもやってました。買ってきた時は競合作品として「一青窈が歌う昭和歌謡」というのもあったのですが、テレビで歌っているのを聞く範囲では、一青窈の昭和歌謡の解釈にちょっと疑問があったので、前回のMARINOと一緒にこっちを買って来ました。
↓あ、iTunesでも買えますね。

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私たちの若いころに比べると、美人で歌も上手い女の子はたくさん出てくるんですが、そういう人達に限って楽曲に恵まれないというか、差別化しきれないのか、こっちは見放したつもりは全然ないのに名前を聞かなくなってしまう人がいっぱいいます。伊藤由奈は、谷村奈南はどこ行った?

さて、BENIのカバー集はここ20年くらいを見渡してのベタベタなヒット曲を本人やその他作家が英語詞を付けたものを無難に歌うという中身になっており、圧倒的に上手くもなく、もちろん下手ではない、という出来。電車の中で聞き流すのにはよくできたものになっています(「いとしのエリー」だけは、ちょっと前にレイ・チャールズがカバーした歌詞とメロディを踏襲しているようです)。BENIは英語は堪能だそうですが、歌の滑舌という点ではこれで良いのでしょうか?私自身が英語耳は無いのでなんとも言えませんが、ちょっと疑問が残る、というそんな出来映え。

ま、それにしてもこれだけ洋楽が取り入れられて、日本のメロディなんて無くなってしまったのかと思っていると、実は日本語前提で作られたメロディ(最近はほとんど曲先だと思うし)に英語が乗るとちょっと変になるというのは面白いですね。日本語の音節辺り情報量の少なさが、実は味とかニュアンスとかを込めやすく、そのために作られたメロディラインは英語にすると歌詞が間延びしてしまうのでしょうか?
母国語に引きづられるメロディ、というのは研究するときっと面白いことになると思います(やりませんけど)。名古屋の友達にオリジナル曲を唄わせるとメロディが微妙に名古屋弁イントネーションに変えられる、という経験は私にもありますw




2012/05/04

Sakura Garden/吉田LEO

背中に付いてる音楽スイッチを久しぶりにONにして、音楽を入れたり出したりという作業を進めています。
先日は、ネットで知り合ったお友達からのお誘いで、経験のないライブハウスにも行ってきました。

赤坂の、20席くらいの店で行われた、題して「LEO NIGHT」。
ハードロックバンド「MARINO」のボーカル・吉田LEOとその仲間による2部構成のライブで、第1部はアコースティック・ギターの弾き語りとエレキギター1本、第2部はバンド形式でのハードロック。
申し訳ないが私は「MARINO」を知らなかったので、ネットで情報を探したのですが、Wikipediaにも項目がなく、結局事前には何も分からず。
音楽の好き嫌いはあまりないので、何が出てきても楽しめるだろうと開き直って行ってきました。

よく考えてみると、ミュージシャンがすぐ目の前で演奏している所なんて、ほとんど見たことが無かったので、とっても参考になりました。狭い店内ででっかい音を聴くのはいつ以来か?長く生きているので、ホールコンサートはさすがに行っていますが、あれはちょっと映画見てるみたいな感じなので別物、と考えると高校生の時に早熟な同級生がやってたバンド(今思い出しても結構上手かった)を練習スタジオで聴いて以来くらいでしょうか?

吉田LEOさん(直接お会いして話しもしてしまったし、歳上なので例外的に敬称つき)のプレイはシンプルかつオーソドックスなもので、そんなにトリッキーなことはしません(基本はボーカリストですし)。目と耳で追っかけていけば、何をやってるかはだいたい分かる。
ただ、自分でそれができるかというと骨の太さが全然違います。
小技の上手いのはアマチュアにもたくさんいますが、プロとして演奏するというのはそれとは違うんだなあ、と改めて確認できました。

ボーカルにしても、とにかく声がどーんと出る。
ギター1本、ノーマイクでも人を立ち止まらせる凄みがあります。

会場で販売されていたCDも買って来ました。
「Sakura Garden」はこの時のライブ第1部のタイトルにもなっていたアコースティックなソロ作品です。
CDではちょっと声質が違って聴こえて、ジェームス小野田または歌の上手い松尾一彦(?)みたいに聞こえますが、実際はもっと深くていい声でした。
ライブ終了後には酒を飲みながらちょっとお話する時間もあって、「プロがどういうつもりで演奏しているか」のさわりをちらりと聞かせていただいたことも貴重でした。

これはもう「MARINO」も聴いてみるしかないと思ってAmazonで検索したら、ファーストアルバム「TARGET]はプレミアムがついた中古品が5800円。しかも「1~2ヶ月で発送」と書いてあるので、ネットでの購入は断念。
ダメモトで渋谷に行ってみたら、普通に買えました(2940円)。タワーレコード、さすがです。
「MARINO」の感想はまた、後日。





2012/04/07

ディスコの鉄人/VARIOUS ARTIST

まだ全然作業してませんが、15年ぶりくらいで友人たちとの音楽活動を再開することになりました。曲も作らないといけないんだけど、その関係で昔のディスコサウンドを改めて研究したくなりました。なぜ昔のディスコなのかというと、70~80年代の歌謡ポップスを旅するときに、元ネタを知ってそこから戻ってきた方が解釈が深まると思ったからです。


とりあえずなんかできるだけお手軽なベスト盤が無いかと山野楽器に行ってみつけてきたのがこちら、「ディスコの鉄人」。
ネーミングセンスからしてこのCD自体が結構昔に出たのかと思っていましたが、Amazonで見ると2011年11月発売というから、需要は常にあるんでしょうね。


M1.君の瞳に恋してる(オリジナル・ロング・バージョン)/ボーイズ・タウン・ギャング
(以下、英語の題名書き写すのめんどくさいので全部邦題で)
バスドラ4つ打ち、ラテンな装飾系打楽器、ストリングスが徐々に重なってきてくれるので、構造がすぐにばらせる、教科書として最適です。「ロマンスの神様」には10年気が付かなかったんだよなあ…。

M2.フライデイ・ナイト/アラベスク
アラベスクっていたいた。入場行進にも使えそうな2拍子っぽいベースとリズム・ギターが楽しい。太田裕美にそっくりなアレンジの曲があったような気がするが思い出せない。

M3.悲しき願い/サンタ・エスメラルダ
尾藤イサオとかが「だーれのせーでもありゃしないー」と歌った曲のカバー曲ですね。これはもう「ごぜんさんじのとーきょーべいは」と歌いださなきゃしょうがないじゃないですか!

M4.ピック・アップ・ザ・ピーセス/アヴェレイジ・ホワイト・バンド
あ、これはカッコイイですね!インストものです。CMにもよく使われていたような気がしますし、「太陽にほえろ!」の尾行シーンなどにも合いそうです。

M5.ロッキン・ロール・ベイビー/スタイリスティックス
これもいいですね。ゴキゲン系のライトなロックンロールですね。僕はオフコース・ファンだから「たそがれーそまあるー」と歌いだしますが、つい最近ジャニーズ系のグループがよく似たの歌ってたような気がする。

M6.ディスコ・ベイビー/ヴァン・マッコイ&ソウル・シティ・シンフォニー
「ゲダンゲダンゲダン」って最初から畳み掛けてくるのかっこいいです。

M7.めざせモスクワ/ジンギスカン
この辺はモーニング娘。がさんざんやっちゃったからなー(実際に聴くとあんまり似てないんだけどね。その辺はちゃんとやってた)。ちょっと前に動画投稿サイトで外国曲に空耳で勝手に日本語字幕でアニメ被せるの流行ったじゃないですか。あれの「おっさんですかシャアですか」ってのが面白すぎて忘れられません。

M8.恋のブギー/シルヴァー・コンヴェンション
地域の老人福祉施設みたいなバンド名ですが、馬鹿馬鹿しいほど明るい曲。ストリングスのフレーズとか昔、邦楽ポップスでものすごくたくさん聴いた気がする。

M9.レディ・バンプ/ペニー・マクレーン
これもいろいろと借用したい部分がたくさんありますね。メロディ自体は80年代のテクノ歌謡で引用されていたくさい。

M10.フライ・ハイ/アラベスク
ディスコミュージックってやっぱりベースなんだなあ、とここまで聴いて思います。昔の我が家にはテレビとラジカセしか無かったから、あまりベースの音って意識して聴いたことなかった。

M11.セクシー・バス・ストップ/ドクター・ドラゴン&オリエンタル・エクスプレス
突然和物。ドクター・ドラゴンは筒美京平なんだそうです。手数は外国勢に負けていないが、のりが全然変わっちゃうのはなにが違うんでしょうね?インストじゃなくて、普通に浅野ゆう子のやつ入れて欲しかった。エンディングも変なフェイドアウトしちゃうし。

M12.ブギー・ウォーク/ファンキー・ビューロー
こちらはギターがすごくがんばってる感じ。オジサンにはちょっと乗りづらい。

M13.恋のショック/ラヴ・マシーン
これは普通に日本語のせれば歌謡曲になりますね。中原理恵とかそんな感じの人だったのかもしれない。

M14.瞳にファンタジー~クローズ・ユア・アイズ~/クイーン・サマンサ
これもいいですね。ストリングスのところも全編金管に入れ替えるとスペクトラムになりそう。

M15.誓い/スタイリスティックス
夜も更けて参りました。もしくはチークタイムですか。コーラスがすごく難しそう。


今回は特に結論はありません。




2012/04/01

Kyon30~なんてったって30年!~/小泉今日子

最近、にわかにテレビの露出が多いと思っていたら、こんなものを出していたのか小泉今日子。デビュー30年。30年かあ…。その間自分も一緒に歳を取ってきたのかと思うと愕然としますね。
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ここ数週間、レンタカーでだらだら移動することがあったので、iTunes版をダウンロードして聴いておりました。


それにしても小泉今日子は長持ちしてるなぁ…。私は若いころを含めてCD買ったりした覚えはありませんが、松田聖子は頂点の向こうの違うところに行ってしまい、中森明菜が自壊していった一方、ずーっと鮮度を保ちながらキョンキョンでいつづけているのは凄いものです。その秘密は、事務所の力とかいろいろ政治的な部分もあるんでしょうが、センターにいなかった事にあるんでしょうね。


松田聖子や中森明菜を風よけにしてマイペースに、「なんてったって」というより「なんちゃってアイドル」をやっているうちに結果としていちばん長持ちしてしまった感じ。自身が紛れも無いトップアイドルでありながら、作品を通して保守本流アイドルの批評をやるという、ある意味ずるい行き方が功を奏した感じです。超高校級豪速球投手がプロに入っても速球派で在り続けようとして通用しなかったり、あるいは若くして大きな故障をしたりして引退していくのに対して、「自分、基本は変化球投手ですから…」とかいいながら40過ぎまで活躍するピッチャーのような感じでしょうか。


さて、聴いてみると30曲はすごいボリュームですが、とにかく「小泉今日子」の名前の下、その時々の流行を巧みに取り入れた楽曲群はバリエーションも豊富で、ある意味この30年の流行を振り返る歴史資料的な価値も高いです。
デビュー時のベタベタな歌謡曲から始まり、テクノポップ、ロックンロール、ナイアガラサウンド、ハウスミュージック風まで。しかも本人の歌い方はほとんど変わってないのに、なんとなく様になっていてちゃんと聴けます。これは上手いと言えばいいのでしょうか?


それから、この盤に関して言うと、どのトラックも意外なほど音が良いです。
さすが小泉今日子くらいになるとマスタリングとかをやり直しているのかも知れない。80年代以降なので、ヤル気があればそういうことはやれると思うし。だから意外と古びた感じがしません。「私の16歳」あたりのベタベタ歌謡曲フォーマットの曲はさすがに厳しいですが、ほとんどの曲が今の若い子が歌っていると言われても聴き分けられないくらいの音になっています(個人の感想です。常にそうですが)。

2012/03/18

21/ADELE


「サカモト教授」のCDを探していたときに久々に足を踏み入れて、会員カードまでもらってしまったタワーレコード。
別の機会に訪れた際に、上から下まで各フロアを徘徊してみました。
良かれ悪しかれ、「なにを売りたいか」が他のショップに比べて明確ですね。
他のショップでもメジャーなアーティスト(めんどくさいからこの単語を使います)の新作が出ればそれなりにコーナー作ってディスプレイしてありますが、タワーレコードはその選択がちょっと捻ってあって、「ふーん、こういうのが渋谷の客層向けなのか」と勉強させられます。毎週通ってそういうのチェックしていけば若いもんと話するときのネタになるかもしれませんね(かえって迷惑か)。

スタッフのおすすめコメントでよく見る「○○や△△がすきならこれはどう?」みたいなのも面白い。Amazonの「この商品を買った人はこちらの商品も買ってます」みたいな感じか。ちょっと前に八重洲地下街のタワーレコードで「キャロル・キングやSuperflyが好きな方に→リンダ・ロンシュタット」てのがあってちょっと驚きましたが(だったら「スピッツやレミオロメンが好きな方に→オフコース」でもいいじゃん)。


そんなわけで行く度に勉強させられてしまうんですが、先月でいうと、上旬であればJ-POPコーナーなら「きゃりーぱみゅぱみゅ」(買ってない)または坂本慎太郎(買いました)、その後は星野源(知らない)。

洋楽コーナーは2011年の代表作が再プッシュされていました。
一番目立ったのが「Adele」でした。相変わらず洋楽アンテナがめちゃめちゃ低いので、名前と顔が一致していませんでしたが、なんか地味なルックスの若い子がガガ様より売れているらしい、という話は聞いたような気がします。 読み方は「アデル」でいいのか、「アデレ」なのか「アドレ」なのか?「お勉強」のつもり安い輸入版の方を購入。
iTunesで購入することも、当然出来ます。
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CDを買って帰ってから、ざっとネットで検索したところ、イギリス人で歳は20歳そこそこ。iTunesに読み込ませてみるとジャンルは「R&B」と表示されました。
え、イギリスにもR&Bってあるの?
そりゃ日本にもあるくらいだからいいだろ?
と自己完結しつつ再生開始。

1曲目はドラムじゃない、なんていうですか、技術家庭で作らされた本箱みたいな、あれですよねリズムは。めちゃめちゃシンプルな演奏。なにこれ、キャロル・キング?
と思うまもなくうら若きADELEさんが歌い始めます。
声ふっとー。

20歳そこそこでこの声が出ますか?

日本ではあまり聞かないタイプの声なのでキーが高いのか低いのかもよく分かりませんので聴きながらキーボードを触ってみたら、どうも2オクターブくらいの幅を行き来しているようです。なんつうか、日本車と排気量が違う感じ。
日本人の上手いのと欧米人の上手いのとはやはり違いますね。

日本人で歌が上手いと言われる人でも、多くはカミソリのような鋭さはあっても斧のような強さを感じさせる人はあまりいません。ADELEさんなんかはチェーンソーみたいなもんです。
スポーツでも芸術でも、欧米人と重厚さで戦うのは日本人には難しい。サッカーとか見てても身長が同じくらいの選手でも、体の厚みが違うじゃないですか?

やっぱそういう重厚長大系の戦いは得意な民族に任せて、我々はアイツらの思いも寄らない重箱の隅に装飾を施すような、オタクな世界で戦ったほうがよさそうです。

さて、買って2週間ほど後にグラミー賞の発表がありました。「大方の予想に違わず」6冠に輝いたそうですが、ジャンルに関係なく、こういう骨太でシンプルなのが流行るのが今の先進国の気分であるのだなあ、とこれはしみじみ納得させられました。

2012/02/19

A Different Kind of Truth/Van Halen

Van Halenの久しぶりの新作、しかもボーカルはデイヴィッド・リー・ロス。
アルバム「1984」でVAN HALENに出会った私としては、これだけは買っとかないと、ということで初めてiTunes Storeの予約、というのをしてたところ、2月8日にMacを立ちあげたらダウンロードされていました。
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ベテランのバンドらしく、「いつものやつ」が続きますが、その「いつも」のアベレージがエディ・ヴァン・ヘイレンのギターですから、悪いわけがありません。
ときどきWikipediaの記述などでチェックしていたところ、エディはなにやら病気をしているような情報もありましたが、ギターを聴く限りでは完全復活のようです。代名詞であるライトハンド奏法も聴けますし、ハーモニクスを多用する刺激的なギターでぐいぐい攻めます。それに絡む、サービス精神満点なデイヴィッド・リー・ロスのボーカルも全く衰えを感じません。
ベースはエディ・ヴァン・ヘイレンの息子だそうです。

聴いてる間は楽しいんですが、「1984」よりも収録時間が1.5倍くらいあって、どれがどの曲かまだ判別できないのは私の耳が年寄りになってきているのでしょうか?「1984」はわかりやすかったなあ…。


2012/02/05

Feel Happy 2007 ~Debut 30th Anniversary~/原田真二

最近のYouTubeのビデオを見るにつけ、一段と「Alex Yorkは布施明の息子なんじゃないか疑惑」が個人的に高まるこのごろ、次はAdeleの話でも書こうかと思ったんですが、今日はお茶を濁して懐かしのJ-POPです。

原田真二のファーストアルバム。2007年にデビュー30周年記念として再発売されたものが、iTunesでダウンロードできるようになっていたので、ちょっと前に落として聴いておりました。
たまたま高校時代の同級生(男)に彼の大ファンがいて、彼につきあってコンサートなどにも行ったことがあるので、僕は一般の人よりも原田真二には詳しいと思います。このアルバムが発売されたときには、実はシングル曲は「てぃーんず・ぶるーす」と「キャンディ」の2曲しか入っていなかったのですが、そこに3rdシングルの「シャドー・ボクサー」と「タイム・トラベル」が追加され、さらに30年後に新録音された「てぃーんず・ぶるーす」と「タイム・トラベル」がボーナス・トラックとして収録されています。
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つまりですね、当時テレビでしか彼の活動を追ってなかった人には、ほとんどこれ1枚あれば「原田真二の思い出」は十分完結してしまうのです。僕は上記の同級生のおかげでその後のちょっと説教臭くなって以降の活動も少し知っているから、もうちょっと買い足したいと思っていますけど。

2007年版も、ジャケット写真はデビュー当時の、生意気なベビーフェイスのイメージを定着させたものがそのまま使われています。チャン・グンソクそっくり。

さてさて、と久しぶりに聴いてみると、やっぱいいんですなあ、これが!
確かに恥ずかしくなるほど洋楽直輸入的な部分も見受けられるように思いますが(私はあまり洋楽に明るくないので、きちんと尻尾をつかむことができません。詳しい方はご自分で元ネタを類推されると良いでしょう)、それはパクリというよりも、「僕、外国のこういう音楽も聴いてるよ」というおしゃまな男の子の自慢話みたいな感じ。
当時はこっちがモノを知らなすぎて反応できなかった「引用」部分に、今回改めてニヤリとさせられてしまうところもあります。

人気絶頂の時も歌唱力ではあまり評価されるタイプではありませんでしたが、80年以前の男性歌手で、上の「ラ」さらに「シ、ド」まで使って歌う人はほとんどテレビに出ていなかった中、原田真二のキーは「ど高い」です。「シャドー・ボクサー」なんか、出だしから高いのに間奏の後で1音上がりますからね。
そんなキーの高さと声質のせいで、原田真二はマイケル・ジャクソンに似ています。音楽性もそのへん(当時のMJはまだソロ作品はそんなに出してなかったかも知れないからジャクソン5とかでしょうか)の影響が大きいと思います。

初期の原田真二の良いところは、当時の、まだバンカラで汚くゴツゴツしたイメージが強かったロック系アーティストの中では圧倒的に可愛くて品が良いこと。本人はその路線を1年くらいで蹴っ飛ばしてとんがっていきますが、もうちょっとこの路線で行けるところまで行ってみて欲しかったです。
最近、スピッツが「タイム・トラベル」をカバーしていましたが、やっぱり名曲です。芸歴のワリに年齢は若いんだから、もう一発どかんとブレイクして欲しいです。



2012/01/21

Tokyo Heartbreak/Alex York

TwitterやFacebookで、日本人相手に熱心な活動を続ける謎のイケメン外人、Alex York。

(光栄にも)ご本人からTwitterでフォローされてしまったので、ネットで調べて見ました。
しかしWikipediaにもまだ項目がなく(1月20日現在。英語版も)、オフィシャルサイトのプロフィールを見ても年齢不詳です。おそらくアメリカ出身で、プロフィール写真やYouTubeの動画を見るかぎりでは20代後半くらいに見えます。

流暢に日本語も話しますが、彼の成育史の中のどこでこれほど日本へのこだわりが生まれたのかも不明です。まさか布施明の息子じゃあるまいね。 

気にはなるもののCDショップに並んでいる気配もないので、iTunesで検索すると iTSにはあります。ダウンロード購入が可能でした。
CDメディアは出ていないのかと思ってAmazonで検索してみると、CDとしては販売されておらず、MP3ダウンロードでの販売がありました。 

いきがかり上1500円でダウンロードしてみました。
今はAmazonのMP3ダウンロードをすると自動でiTunesに取り込んでくれるアプリケーションが提供されているんですね。ダウンロードが終了するとジャケットのサムネイルも含めてしっかり収録されました。

おお、ジャケットには英字タイトルに並んで日本語の縦書きで「東京ハートブレイク」と書いてありますね。
さて、アルバム1曲目にタイトル曲として収録されている"Tokyo Heartbreak"を聴いてみましょう。

 琴の音を使ったキャッチーなイントロから始まるエレクトロポップです。
ロックとシンセサイザー、さらに和楽器音のミックスは、古くは80年代から多く作られていて、例えば原田真二が80年代半ば、「MODERN VISION」や「愛してかんからりん」の頃に意識的にそういう音楽を作っていましたし、YMOから派生したテクノ歌謡の中にも見られたような気がします。 

ボーカルはアメリカ人にしては線が細く、本国で売れるには多分もっとマッチョな感じじゃないと厳しいように思われますので、先に日本の女性の間でブレークしてから逆輸入の形を取ろうという狙いなのかも。嫌味が無いので日本ではこのまま売れてもいいように思いますが、引っ掛かりがあまりありません。去年の今頃聴いていたLittle Bootsちゃんの方が、女性ながらざらついた感じがありました。

若者らしくもう少し過激な感じがあった方が、好き嫌いはともかく耳に残るような気がします。
ロックとエレクトロニクスを融合した歌モノという音楽性で考えると、日本では布袋寅泰のソロ作品が非常に優れていると思うので、この辺とコンタクトして行くと大きいチャンスが掴めるのではないでしょうか。

または、売れるだけならテレビのバラエティで顔を売って、実はアーティストなんだ、という展開もいいかも。テレビに出ればきっと人気出ると思う。敷居の低いところで、MXテレビの徳光正行あるいは逸見太郎の番組でテーマソング(&週一でレギュラー出演)から始めるのはどうでしょう?

 

2012/01/14

サカモト教授の8bitジュークボックス/サカモト教授

2012年最初の投稿も、不本意ながら(笑)エレクトロニクスです。
今週発売の週刊アスキーで紹介されていたのを買ってきました。「サカモト教授の8bitジュークボックス」です。

昔のゲームミュージックのような8bitピコピコ音によるJ-POP名曲のカバーという触れ込みで、そういうの面白いかもと思ってまずはiTunesで探してみました。が、「サカモト教授」で出てきたのはひとつ前のアルバムでした。




そこで、いつものように銀座山野楽器本店(ポイントカードも持ってるぜ)に行ってみましたが、さすがの山野楽器にも並んでいませんでした。しかたなくオジサンには敷居が高い渋谷のタワーレコードまで足を伸ばして、ようやく発見しました。そしたら装丁がDVD並に巨大。こういう収納し辛いパッケージは止めてほしいなあ…というか、iTunesで配信して欲しいです。

曲目リストを見ると、「浪漫飛行」「どんなときも」「ロビンソン」「大迷惑」等、J-POPの定番ソングがずらり並んでいます。それにしては1890円は安いなあと思いながらMacBook Proに挿入すると「全13曲 演奏時間19分」え?
フルサイズではなく、全曲がほぼ1分~1分30秒のワンコーラスで一気メドレーとして収録されているのでした。

聴いてみると8bitと名乗っていても録音機材は最新なのでしょう、別にチープな感じはしません。週刊アスキーの記事をナナメ読みした範囲では、一昔前に韓国でイ・パクサがやってた「ポンチャック」みたいな感じなのかなと思ったんですが(本当はそっちを期待してた)、音はうんと真面目です。1曲あたり1分強、1コーラスという割り切りもらしいスピード感があって楽しいです。

だいたい、このテの電子音楽をやりつつ堂々と「サカモト教授」と名乗るのも(いや、本名由来なのかもしれませんが、それにしても)いい度胸をしてるので、確信犯的にチープな感じでパロディ音楽がやりたい人なのかと思いましたが、実はしっかり音楽家している人のようです。



2012/01/02

新年おめでとうございます

2012年、あけましておめでとうございます。

今年もじわじわと続けてまいります。
昨年は21本しか更新できませんでしたが、2010年に比べて興味深いタイトルが多く、それほど厭世的にならずに感想文を書くことができました。

もちろん不満もあります。
私はここ数年はMacのiTunesに音楽を取り込み、iPhone4、iPad2と同期して管理していますが、iTunesに取り込んだ後のCDの収納には頭を悩ませていました。昨年末にコクヨのメディアパスという商品を大量に購入して、CDケースを可能な限り捨ててしまうことでとりあえず1本のCDラックに手持ちの全メディアを収納することに成功しました。
できれば、ごく趣味的なコレクターズアイテムを除いては、ダウンロードで購入して行きたいのですが、現状では私が聴きたいアーティストに限ってiTunes Storeでは取り扱いが無い会社に所属していることが多いようで、まだまだCDの収納場所には悩まされそうです。
そんなこんなで、故・スティーブ・ジョブズ氏が提唱した「デジタル・ハブ」構想も、我が国では音楽および本など著作物の扱いに制限が多く、せっかくのMacライフも不便が多いです。
デジタル配信を積極的にした方が、音楽や本の出版も利益が出るんだよ、という明白な成功例があれば雪崩を打って状況が変わるのでしょうが、先行するアメリカの音楽業界も縮小気味と言われているようですし、この辺の問題はどうなっていくのでしょうか?AKB48はiTunesでも買えますが、それ以上にCDを売りまくって成功を収めているわけで、これは日本の音楽販売のガラパゴス的成功例として、音楽配信の拡大を遅らせる方向に作用すると思われます。


一方、昨年は東日本大震災+原発事故という未曾有の危機があり、復興支援チャリティソングなども多く発表されました。地震・津波という自然災害はともかく、こと原発事故については、もっとストレートな怒りをぶつけるメッセージソングが出てきても良さそうなものでしたが、こういう大事の際に日本の音楽家たちは意外なほど寡黙です。この話はまたそのうちじっくりやりたいと思います。


さて、2011年の一般的な音楽トレンドを確認するために、私は年末のレコード大賞、紅白歌合戦もがんばって全編視聴しました。情報番組で聞くともなしに聞いていましたが、やはり2011年はAKBの年だったようです。AKB48というプロジェクトに対しては積極的に応援していませんが、売上枚数が圧倒的なようなのでレコード大賞受賞自体には異論はありません。それ以外の新人賞や部門賞に釈然としない感じがありました。前にも書きましたが、客観数字(販売枚数とか売上金額とか)以外の要素で決まる音楽賞は、お金と名声のある人が個人の責任で表彰した方がいいんじゃないでしょうか?


そんなわけで当ブログでの2011年の私的表彰作品はこんな感じ。
優秀シングル Perfume/レーザービーム/微かなカオリ
優秀アルバム 山下達郎/Ray Of Hope、坂本美雨/HATSUKOI
優秀洋楽アルバム Lady GaGa/Born This Way
特別賞 Little Boots/Hands(2009年発売だが発売1年半経った去年の1月に存在に気づいたので)