2012/04/01

Kyon30~なんてったって30年!~/小泉今日子

最近、にわかにテレビの露出が多いと思っていたら、こんなものを出していたのか小泉今日子。デビュー30年。30年かあ…。その間自分も一緒に歳を取ってきたのかと思うと愕然としますね。
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ここ数週間、レンタカーでだらだら移動することがあったので、iTunes版をダウンロードして聴いておりました。


それにしても小泉今日子は長持ちしてるなぁ…。私は若いころを含めてCD買ったりした覚えはありませんが、松田聖子は頂点の向こうの違うところに行ってしまい、中森明菜が自壊していった一方、ずーっと鮮度を保ちながらキョンキョンでいつづけているのは凄いものです。その秘密は、事務所の力とかいろいろ政治的な部分もあるんでしょうが、センターにいなかった事にあるんでしょうね。


松田聖子や中森明菜を風よけにしてマイペースに、「なんてったって」というより「なんちゃってアイドル」をやっているうちに結果としていちばん長持ちしてしまった感じ。自身が紛れも無いトップアイドルでありながら、作品を通して保守本流アイドルの批評をやるという、ある意味ずるい行き方が功を奏した感じです。超高校級豪速球投手がプロに入っても速球派で在り続けようとして通用しなかったり、あるいは若くして大きな故障をしたりして引退していくのに対して、「自分、基本は変化球投手ですから…」とかいいながら40過ぎまで活躍するピッチャーのような感じでしょうか。


さて、聴いてみると30曲はすごいボリュームですが、とにかく「小泉今日子」の名前の下、その時々の流行を巧みに取り入れた楽曲群はバリエーションも豊富で、ある意味この30年の流行を振り返る歴史資料的な価値も高いです。
デビュー時のベタベタな歌謡曲から始まり、テクノポップ、ロックンロール、ナイアガラサウンド、ハウスミュージック風まで。しかも本人の歌い方はほとんど変わってないのに、なんとなく様になっていてちゃんと聴けます。これは上手いと言えばいいのでしょうか?


それから、この盤に関して言うと、どのトラックも意外なほど音が良いです。
さすが小泉今日子くらいになるとマスタリングとかをやり直しているのかも知れない。80年代以降なので、ヤル気があればそういうことはやれると思うし。だから意外と古びた感じがしません。「私の16歳」あたりのベタベタ歌謡曲フォーマットの曲はさすがに厳しいですが、ほとんどの曲が今の若い子が歌っていると言われても聴き分けられないくらいの音になっています(個人の感想です。常にそうですが)。

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