2012/05/06

COVERS/BENI

名前の読めない歌手・安良城紅がいつの間にかBENIになって、NHKでファッションご意見番になっているのは意外な展開でしたが、「いい女だから、まいっか」という感じで見ておりました。

CDが売れない、というのは今や素人でも知っていることではありますが、このくらいの人が1枚アルバムを作るために、もはやヒット曲カバー集にするしかないという厳しさ。いちいち全部は買っていませんが、徳永英明やら稲垣潤一やらのベテラン勢から始まり、JUJUもやってました。買ってきた時は競合作品として「一青窈が歌う昭和歌謡」というのもあったのですが、テレビで歌っているのを聞く範囲では、一青窈の昭和歌謡の解釈にちょっと疑問があったので、前回のMARINOと一緒にこっちを買って来ました。
↓あ、iTunesでも買えますね。

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私たちの若いころに比べると、美人で歌も上手い女の子はたくさん出てくるんですが、そういう人達に限って楽曲に恵まれないというか、差別化しきれないのか、こっちは見放したつもりは全然ないのに名前を聞かなくなってしまう人がいっぱいいます。伊藤由奈は、谷村奈南はどこ行った?

さて、BENIのカバー集はここ20年くらいを見渡してのベタベタなヒット曲を本人やその他作家が英語詞を付けたものを無難に歌うという中身になっており、圧倒的に上手くもなく、もちろん下手ではない、という出来。電車の中で聞き流すのにはよくできたものになっています(「いとしのエリー」だけは、ちょっと前にレイ・チャールズがカバーした歌詞とメロディを踏襲しているようです)。BENIは英語は堪能だそうですが、歌の滑舌という点ではこれで良いのでしょうか?私自身が英語耳は無いのでなんとも言えませんが、ちょっと疑問が残る、というそんな出来映え。

ま、それにしてもこれだけ洋楽が取り入れられて、日本のメロディなんて無くなってしまったのかと思っていると、実は日本語前提で作られたメロディ(最近はほとんど曲先だと思うし)に英語が乗るとちょっと変になるというのは面白いですね。日本語の音節辺り情報量の少なさが、実は味とかニュアンスとかを込めやすく、そのために作られたメロディラインは英語にすると歌詞が間延びしてしまうのでしょうか?
母国語に引きづられるメロディ、というのは研究するときっと面白いことになると思います(やりませんけど)。名古屋の友達にオリジナル曲を唄わせるとメロディが微妙に名古屋弁イントネーションに変えられる、という経験は私にもありますw




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