tag:blogger.com,1999:blog-18545536685886140722024-02-19T16:13:56.904+09:00哀愁りふれいんこのブログは、今私の耳に聴こえている音楽の話を脈絡無く書き留めていくものです。ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.comBlogger279125tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-71974216783483769382022-06-22T20:31:00.001+09:002022-06-24T19:51:41.557+09:00SOFTLY/山下達郎(初回限定版)(特典なし)<p> 先週末くらいからメディアでがんがん露出していて、嫌でも目についた山下達郎の新作アルバム、Amazonでぽちっておいたら無事に今日、郵便ポストにメール便で入っていました。</p><p>前作「Ray Of Hope」の感想文を書いたのもそんなに前のことではない、と思っていたのですが、あれからもう11年も経っていたんですね。さすがにアラカン、時の流れも大雑把に流れるようになりました。きっと山下達郎も「毎年がんばって仕事して、やっとアルバム1枚まとめたら11年ぶりですね、とか冗談じゃないよ」と思っていそう。</p><p>前回は東日本大震災直後、今回はコロナとロシアのウクライナ侵攻という大事件のあとでの発表ということで、なんだかんだと2枚とも歴史とともに記憶される作品になることでしょう。また、音楽史的にもジャパンのシティポップいいんじゃね?ブームの中ということで、いよいよラスボス登場的な立ち位置でもあるわけだから、届く前から期待は高まります。サンデーソングブックでは2週連続で全曲の触りを聴かせてくれていましたし、機運は高まっていますよね。</p><p>さて、実際に届いて早速Macのミュージックに取り込んで聴いているわけですが、もう感想文を書いてしまいます。</p><p>まずは最新作がいちばんすごい、というのは素晴らしい!</p><p>私はところどころ抜けてはいますが、「FOR YOU」から山下達郎を聴くようになって、あの80年代前半のカッコよくて、色とりどりで爽快なサウンドが大好きなでした。今作はあの頃の味わいを思い起こさせられつつ、しかもそれが現代の機材と円熟のテクニックでグレードアップしたものを、どかんとぶつけられた気分です。全15曲、まったく飽きないし、適度に打ち込みのサウンドをフィーチャーした感じが世代的にぴったり来ます。iMacのそこそこなスピーカでも、散歩中にイヤホンで聴いても、クルマを持っている人はカーステレオで流しながら夜のバイパスを走るのにもいいと思う。</p><p>「FOR YOU」の「Hey Reporter!」の頃から何曲かメッセージ性の強い曲を入れていますが、今回は「(制作時期的に)ウクライナのことではないけれど、昨今の世界情勢を見て」とラジオで語っていた「OPPRESSINN BLUES」がそれに当たります。例の桑田佳祐の曲はひどくぼんやりしていて聞こえましたが、やっぱりこのくらいきっぱり書かないとね。YouTubeでは各国語字幕バージョンが追加されていくそうです。</p><div class="separator" style="clear: both; text-align: center;"><iframe allowfullscreen="" class="BLOG_video_class" height="266" src="https://www.youtube.com/embed/dku620p9O3g" width="320" youtube-src-id="dku620p9O3g"></iframe></div><br /><p></p><p><br /></p><p>さて、山下達郎くらいのキャリアになればなにからなにまで新しい、という作風ではないので、たとえば「これ、歌詞を変えたら昔の〇〇にそっくりじゃん」みたいなことを考える人もいるかもしれません。私も正直、小田和正にはそれを感じてしまうんですが、山下達郎については「お前はなにを聴こうと思っているんだ、山下達郎が聞きたいんだろ!」ですべて解決する気分です。まあ、周りにそんな人はいないし、そういう人はきっと「シン・ウルトラマン」の細かいところを気にして楽しめない人と同じタイプかと。</p><p><br /></p><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B09W8ZZCMZ&linkId=1d5494216a7c9e342b97d2429be037d7" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B09Y88R4J9&linkId=244d6e1ca64eade049c102d35153aee5" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B09W8X2BBY&linkId=915dad2dba916f5b3190803671300588" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B09W8QNBSW&linkId=ca77b73ddd5a3d982e0f2d45b6bb7a93" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe>ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-81127411250228195142022-05-29T17:07:00.003+09:002022-06-01T19:19:02.338+09:00M八七/米津玄師<p> シン・ウルトラマンを見て参りました。最初の週末に1回見たんだけど、ビール飲みながら見てたらトイレに行きたくなって、話の途中で頭が追いつかなくなったのを猛省し、さっき改めてコーラとフライドチキンをお供に(健全に)再鑑賞してきました。</p><p>(以下、ちょっとだけ映画本編のネタバレになりますが)シン・ウルトラマン、とても良かったです。</p><p>本日昼のお台場の上映では空席が多かったですが、若い子連れ夫婦なども来ていましたし、3〜4人の若い男性(と、そこに女の子も交ざった)グループ、若いカップルもちらほら。そして私のような50代半ば以上と思われるリアルタイム世代またはその弟世代らしき単身入場者ももちろんかなりの割合でいます。同年輩のトム・クルーズがすぐ横のスクリーンで大活躍しているのを尻目に、永遠の14歳たちはウルトラマンを見るのです。</p><p>私はこの作品の制作意図を、昭和40年代に初めて特撮巨大ヒーローを見た原体験を、初代ウルトラマンを知らない世代、特に子どもたちに対しては、今の子どもたちが囲まれている各種メディアのクォリティに合わせた上で「当時の自分たちと同じ体験をしてほしい」ということなんだと理解しました。一方、ウルトラマンをよく知っている世代に向けては、昔のもすごく面白かったけど、子ども心にもちょっとあれはどうなの?と思ったところを「このくらいの表現だったらもっと良かったよね」というところまで調整してくれたということもあると思います。</p><p>ウルトラマンが飛ぶところとか硬質な人形がピアノ線で吊られて飛んでいくような質感で表現してますが、あれはCGがしょぼいんじゃなくて、手元にあるフィギュアを持って遊ぶ子どもの心を再現しているのだと思う。「シン・ゴジラにくらべて手抜きだ」みたいに言っている人も見かけますが、高名なオタク教祖様の言を借りるまでもなく、現実の中にゴジラという1個だけの嘘を加えたシン・ゴジラと、禍威獣、禍特対、外星人そしてウルトラマンと嘘てんこ盛りのシン・ウルトラマンとでは当然いわゆる「SFボリューム」の調整も違うわけですから、あまりそこでムキになってもしょうがない。そんなこと言ったらシン・ゴジラだって前半あんなにリアリティ頑張ってたのに、最後は無人在来線爆弾と「血液凝固剤をポンプ車で経口投与」で解決しちゃうという、まあまあひどいSFだったわけだし。</p><p>その点、外星人にころりと騙されちゃう政府と「神永さん、どこ行っちゃったの?」が許される組織が危機に対応するという、いい具合のゆるさの中で話が展開されるシン・ウルトラマンの方が世界観としては破綻が小さい。映画館でポップコーン食べながら見るのにちょうどよく、上映期間終了後にアマゾンプライムで寝っ転がって酒飲みながら見るのが今から楽しみです。あと、時間はかかるかもしれないけど続編も期待できそうですね。最後に「お帰りなさい」と言われたんだから、次は「帰ってきたウルトラマン」てことだよね。</p><p>さて、そんなことでシン・ウルトラマンのテーマソングが米津玄師というのも納得の採用です。この曲はニューミュージックで育った世代(=60年代に生まれて80年代に色気づいた世代)にもわかりやすいし、もちろん今の若い世代の代表でもある。この映画を見に来る人すべてがわかるし、映画のエンディングに流しても格調が足りないこともない、豪華なアレンジもされている。ボリューム調整の腕、満点。</p><p>【3日後の追記】映画音楽的格調をキープするというお題で、出だしをどう始めるか、の参考にしたのがドヴォルザークのジュピターだったんじゃないかな。出だしとサビはこれの翻案だと思うけど、これによって格調を保証した感じ。なにせいまの日本でいちばん不謹慎と言われない曲だもんね。【追記終わり】</p><iframe allow="autoplay *; encrypted-media *; fullscreen *; clipboard-write" frameborder="0" height="450" sandbox="allow-forms allow-popups allow-same-origin allow-scripts allow-storage-access-by-user-activation allow-top-navigation-by-user-activation" src="https://embed.music.apple.com/jp/album/m%E5%85%AB%E4%B8%83-single/1621463789" style="background: transparent; max-width: 660px; overflow: hidden; width: 100%;"></iframe><div><br /></div><div><br /></div><iframe allow="autoplay *; encrypted-media *; fullscreen *; clipboard-write" frameborder="0" height="450" sandbox="allow-forms allow-popups allow-same-origin allow-scripts allow-storage-access-by-user-activation allow-top-navigation-by-user-activation" src="https://embed.music.apple.com/jp/album/jidaiokure-no-rocknroll-band-feat-motoharu-sano-masanori/1624649640" style="background: transparent; max-width: 660px; overflow: hidden; width: 100%;"></iframe><div><br /></div><div>桑田佳祐が世良公則、Char、佐野元春、野口五郎と組んで作ったチャリティソングはすみません、拍子抜けでした。眠い。</div>ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-1630994030754593782022-03-27T20:57:00.004+09:002022-03-27T20:57:46.516+09:00NIAGARA TRIANGLE vol.2 40th Anniversary Edition /NIAGARA TRIANGLE<p> 3月21日発売のナイアガラトライアングルvol.2、試しに池袋のタワーレコードを見に行ったら3300円の通常盤が置いてあったけれど、昨年の部屋の模様替えでCD置き場を大幅削減したのでダウンロードorサブスクで聴けるものは買わないことにしてしまっているので見送ってApple Musicのサブスクで聴いています。</p><p>CDは本当に資産価値がなくて、翌月の支払いに怯えながらカードで買い込んでも売る時は二束三文になってしまう、どころかただでも引き取れないと言われてしまうこのご時世、コレクションするならアナログディスクかなあ。でも、かける機械を持ったことない♪大瀧詠一のあの世からのライナーノーツでも付いてれば買いますが…。</p><p>さて、そんなApple Musicのサブスク音質でもAirPods Proで聴いていると過去にCDラジカセなどで聴いていたときには聞こえなかった音が入っています。「A面で恋をして」の2番、クラクショーンならしてー♪の後ろで鳴っている低音のアメ車っぽいクラクションの効果音は今回初めて認識しました。</p><p>さて、NIAGARA TRIANGLE vol.2は大滝詠一、杉真理、佐野元春というメンバーのコラボレーションですが、佐野元春は佐野元春でそれなりに聴いていましたが、杉真理はあまり意識して単品でチェックしたことがなく、若い頃に竹内まりやと音楽活動をしていたんだって、くらいの知識しかありませんでした。ヒット曲もいくつかあったような気がしますがあまり記憶にない。「バカンスはいつも雨」はこの人だったかしら?というくらい。このアルバムだとボーナストラック含めた5曲でメインをはっているので改めて聴くことができたのですが、こんなに原田真二に似てたっけ?というのが感想です。</p><p>杉真理は年齢的には原田真二よりも年上ですが、メジャーで売れた時期は原田真二が先だったと思われます。声のビブラートや原田真二が作るポップス系の楽曲と印象がかぶるところが多く、市場では後発になってしまったかな?村田和人と山下達郎の関係に似ているのかも?</p><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B09JS9QNPT&linkId=1abbe7ae1da232f7c32066319ecbc097" style="height: 240px; width: 120px;"><iframe sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" style="width:120px;height:240px;" marginwidth="0" marginheight="0" scrolling="no" frameborder="0" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B09JSDTWN6&linkId=56e5dd884bcdda983b9be378142cf9f6"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B09JSDTWN6&linkId=2dd7dc4731cae4cf46c7fc8c1b29c834" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B09JRKNHJ3&linkId=2443304807d2a198409cf1b58a09c58c" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" sandbox="allow-popups allow-scripts allow-modals allow-forms allow-same-origin" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B09NRBCXJL&linkId=89a70c569c829a371180c91cf8040b56" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe allow="autoplay *; encrypted-media *;" frameborder="0" height="450" sandbox="allow-forms allow-popups allow-same-origin allow-scripts allow-storage-access-by-user-activation allow-top-navigation-by-user-activation" src="https://embed.music.apple.com/jp/album/niagara-triangle-vol-2-40th-anniversary-edition/1611103275" style="background: transparent; max-width: 660px; overflow: hidden; width: 100%;"></iframe>ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-48123351079723578042022-03-13T13:55:00.006+09:002022-03-13T13:55:50.913+09:00川本真琴/川本真琴SNSのタイムラインに川本真琴の作品がサブスクリプションに対応しました、みたいなニュースが流れてきました。ああ、そういえば昔、ギター弾いて歌ってる女の子がいたなあと懐かしい気持ちになったのでApple Musicで検索してみたらありました。YouTubeで公式MVが見られるようになったのも最近のことのようですね。→<a href="https://youtu.be/e2h1RoIoFQ8" target="_blank">公式YouTube「愛の才能」</a><div><br /><div>とりあえず「愛の才能」が入っているLP聴けばいいかなと思って出かけるときにiPhoneで再生しながら徘徊してみました。</div><div>このアルバム、発売が1997年なんですね。</div><div>ちょうどその直前の数年間、私は三十過ぎて仲間とオリジナル曲作りに勤しんでいたので、変な影響を受けたくなくて、あまり他人の曲を熱心に聴くということをしていませんでした。だから川本真琴がテレビで歌っているのをみてもフォークギター持って歌っているビジュアルに騙されて、新しいフォークソングの子が出てきたのかな?くらいにしか思ってなかったのですが曲にクセがあって、ちょっと引っかかる存在ではありました。「愛の才能」については先に岡村靖幸をちゃんと聴いていればそのつながりがすっきり腑に落ちたんだと思うのですが、岡村靖幸自体をあまりよく知らなかったので解釈の仕方がわからなかったんですね。</div><div>遅ればせながら、ちょっと前に岡村靖幸の「家庭教師」を聴いたので、今なら「愛の才能」が思いっきりその地続きの曲であることがよくわかります。</div><div>岡村靖幸プロデュースの曲でデビューしているのでファーストアルバムも岡村靖幸プロデュースなのかと思って聴いていましたが、2作目以降の曲は川本真琴自身が曲を書いています。崎谷健次郎が斉藤由貴をプロデュースしていたようなどっぷりつかった関係性ではなく、岡村孝子が最初だけ来生たかおの曲を歌っていたような感じだったんでしょうかね。</div><div><br /></div><div>川本真琴の歌唱は現代の音楽配信で活躍する女性歌手にも共通の、メリハリの効いた声と達者な表現を備えた、若干のアニメソング臭を感じさせるものです。今の人たちほどのやり過ぎ感はないので抵抗感はあまりない。もっと長く一線で続けていけた気がするのですが、テレビに出て歌うような時期はあまり長くなかったですね。</div><div><br /></div></div>
<iframe allow="autoplay *; encrypted-media *; fullscreen *" frameborder="0" height="450" sandbox="allow-forms allow-popups allow-same-origin allow-scripts allow-storage-access-by-user-activation allow-top-navigation-by-user-activation" src="https://embed.music.apple.com/jp/album/%E5%B7%9D%E6%9C%AC%E7%9C%9F%E7%90%B4/1608853769?l=en" style="background: transparent; max-width: 660px; overflow: hidden; width: 100%;"></iframe>
<div><br /></div>ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-69739099491912014272022-02-12T11:04:00.001+09:002022-02-13T22:44:21.264+09:00BADモード/宇多田ヒカル <p>昨日書いたmiletさん、「落ち穂拾い」の人はMilletだよな、なんで"L"を1個減らしてるんだろうと思ってるんだけど、その綴りのおかげでGoogle検索でも"milet"で検索するとほぼこの人の情報にしかヒットしないんで、これはこれで大したネーミングなのかもしれない。僕も"rouseau"って名前で大真面目かつやたら自信満々にヘタウマなトラックを発表し続ける、痛いシンガーソングライターとして活動しようかな、などと妄想します。</p><p>閑話休題、宇多田ヒカルも<a href="https://www.utadahikaru.jp/badmode/" target="_blank">新作アルバム</a>が出ているので聴いています。とは言え近年でシングル曲として発表してきた曲が多いので今日は1曲1曲の話はあまりしないですが。</p><p>とにかく私のレベルだと宇多田ヒカルに振り落とされないように聴き続けるのが年々大変になってきています。本とかでもだらっと読める新刊本ばかり読んでいるとハードカバーの長編小説とか学術書(?)とかは相当頑張らないと読めなくなるじゃあないですか?読みづらい作品が悪いのではなくて読む努力を忘れてしまった読者が悪いわけです。消費するにもそれなりの研鑽やら精進やらが必要です。宇多田ヒカルは純文学ですからね。</p><p>いみじくも昨年夏の国際的スポーツ大会のオープニングなんかでも露見したとおり、食べやすい飲み込みやすいものばかり消費しているとファインアート的なものがどんどん衰退していって、ここだけは格調高く決めなきゃいけない頑張りどころでもサブカルノリの表現しかできなくて恥をかくことがあるってことは自覚してないといけないですね。</p><p>さて、今私が宇多田ヒカルのなにに振り落とされそうになっているかと言うと、彼女の曲がどんどんシンプルというかミニマルというかになっていっていて、おそらく進化の方向としては正しいのだと思うけれども、昔ながらのキーボード、ベース、ギターが和音をしっかり支えてその上にボーカルとコーラスが乗っかっているトラックじゃないと落ち着かない、というのがあるわけです。音はすごく良くて、スカスカということではなく空間はちゃんと埋まっているんだけど、要素を分解して聴いていると打楽器とキーボードのアルペジオがループしている空間に宇多田ヒカルの多重録音されたボーカルが浮遊しているだけだったりするわけです。かろうじてタイトル曲の"BADモード"はまあまあ穏当なJ-POP風ですけど。</p><p>参考までにApple Musicで手っ取り早く今の「最新ヒットのプレイリスト」なんかを流してみるとやはりかなり聴きやすい曲が並んでいるんですね。ちゃんとキーボードがコードを鳴らしてベースが輪郭を付けてくれて聴いてる方が不安になることがない。昔に比べるとどの歌手もそこそこ上手だし退屈しないように次から次へとフックが入るし。</p><p>また、最近のApple Musicは歌詞もカラオケボックスみたいに曲の流れに合わせて表示してくれる機能もついていて、聞き取れなくても歌詞カードにどう書かれているかの確認も容易にできます。それにしても最近のJ-POPの風景の無さはすごい。全部自分の頭の中のこと、自分と戦う歌ばっかりだ。今の若者、自己責任がすっかり身についています。</p><p>宇多田ヒカルの歌詞も日本語部分はかなりミニマルな感じになっていますが、実は英語のコーラス部分でかなりの情報、風景や行為についてストレートに語っていることが多く、そうすると辞書で単語の意味を調べたり、Google翻訳のお世話になったりしながらいちおう確認しておかないと意味がまったく取れないままになってしまうわけです。客だからと言って楽しちゃいかんということです。</p><iframe allow="autoplay *; 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encrypted-media *; fullscreen *" frameborder="0" height="450" sandbox="allow-forms allow-popups allow-same-origin allow-scripts allow-storage-access-by-user-activation allow-top-navigation-by-user-activation" src="https://embed.music.apple.com/jp/album/visions/1596199239" style="background: transparent; max-width: 660px; overflow: hidden; width: 100%;"></iframe>ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-92220645991676988662021-07-04T11:52:00.008+09:002021-07-04T11:55:05.761+09:00AXIA 〜かなしいことり〜/斉藤由貴、斉藤由貴、上白石萌音<p>上白石萌音が懐メロのアルバムを出すよ、というニュースがテレビだのYouTubeのおすすめだのに出てくるので、見るとはなしに見ていたところ、曲名の中に斉藤由貴のAXIAが入っているのに気がつきました。</p><p>上白石萌音は顔が古いとか、宮崎美子そっくりとか、可愛くないのになんで売れてるの?とか言われているみたいですが、オッサンから見る限り十分かつお釣りがくるくらい可愛いし、歌が歌えるんだから、そりゃ仕事は来るだろうと思うんだけど、確かに女性ウケは悪いタイプかもしれない。</p><p>そういえば僕らの学生時代にも、すごい美人ということもないのに、なぜか男子学生から人気があって彼氏は切らしたことがないような子はいて、女子の間では「なんでブスなのにモテてるの?」と噂になったりしていたような気がします。そういうタイプ。</p><p>若い頃の斉藤由貴はビジュアルのレベルも高かったけれど、キャラクターが変だったし、ちょっと田舎っぽいイメージもあったので、そういう意味では土石流萌音と似てないこともないと思うから、今回の懐メロ・トリビュート企画の中に斉藤由貴の曲が入ってくることはなんの不思議もないんだけど、「AXIA」とはくさいところを突いてきたなあ、とは思いました。</p><p>「AXIA」は斉藤由貴のファーストアルバムのタイトル曲で、ファンの間ではすごく人気がある曲だとは知っているけれど、「卒業」とか「白い炎」とかのシングルヒット曲に比べると認知度は低く、私自身は初期の斉藤由貴は遠目で見ている感じだったので、自分では音源として購入したことはないナンバー(ベスト盤にも常に入っているわけではない)。あと、当時富士フィルムが新発売したカセットテープ(!)のブランド名がAXIAで、そのCMにも斉藤由貴が出ていたから、それでなんとなく覚えている、ということはあります。</p><p>しかも単に過去の名曲というだけでなく、斉藤由貴本人がつい最近リリースしたアルバム「水響曲」の中で新録音で歌ってるんですよね。あの騒ぎの後でこの曲歌える逞しさには感服します。それと比べられるわけです。</p><p><br /></p><p>比べてみました。</p><p><br /></p><p></p><ul style="text-align: left;"><li>2021年の斉藤由貴(水響曲 M3)<br />声はだいぶ変わっているけれど、まあ安定していますね。今にも崩壊してしまいそうな危うさを感じさせつつ破綻はしない、ヘタウマ芸に磨きがかかっている感じ。バックは生ピアノ。</li><li>1985年の斉藤由貴(AXIA M5)<br />ドラムはシンセ(シモンズかな)、ベースもシンセ、当時のアイドル歌謡のキラキラサウンドで、物騒な二股の恋を歌っています。デビューアルバムにして、もう歌い方が完成しているんですね。この頃の斉藤由貴がどのくらいの恋愛経験があってこの曲を歌っているのか知りませんが、文学少女だったようなのでフィクションとしては十分ありの世界観だったでしょう。</li><li>2021年の上白石萌音(あの歌-2- M3)<br />はい、声の出し方うまいです。でもちょっと棒読みですね。これならお父さんも安心な現実感のなさ。本人もよくわからない、とYouTubeで言ってたのを信じておきましょう。</li></ul><div><br /></div><iframe allow="autoplay *; encrypted-media *; fullscreen *" frameborder="0" height="450" sandbox="allow-forms allow-popups allow-same-origin allow-scripts allow-storage-access-by-user-activation allow-top-navigation-by-user-activation" src="https://embed.music.apple.com/jp/album/anouta-2/1570125700" style="background: transparent; max-width: 660px; overflow: hidden; width: 100%;"></iframe><iframe allow="autoplay *; encrypted-media *; fullscreen *" frameborder="0" height="450" sandbox="allow-forms allow-popups allow-same-origin allow-scripts allow-storage-access-by-user-activation allow-top-navigation-by-user-activation" src="https://embed.music.apple.com/jp/album/suikyoukyoku/1551595840" style="background: transparent; max-width: 660px; overflow: hidden; width: 100%;"></iframe><iframe allow="autoplay *; encrypted-media *; fullscreen *" frameborder="0" height="450" sandbox="allow-forms allow-popups allow-same-origin allow-scripts allow-storage-access-by-user-activation allow-top-navigation-by-user-activation" src="https://embed.music.apple.com/jp/album/axia-%E3%83%AA%E3%83%9E%E3%82%B9%E3%82%BF%E3%83%BC%E7%9B%A4/324501211" style="background: transparent; max-width: 660px; overflow: hidden; width: 100%;"></iframe>
ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-15112594296617345622021-03-14T21:15:00.004+09:002021-03-14T21:27:02.094+09:00One Last Kiss/宇多田ヒカル<p> あーもう宇多田ヒカルの新作でもないと更新できなくなってしまいました。困ったもんだ。本当はこの間のコロナ対策のぐたぐだ加減から見る日本のガラパゴスっぷりとJ-POPについて語るなどの構想もしていたんだだけど、面倒くさくてやってなかったわけです。</p><p>そんなわけでこの3月に宇多田ヒカルの新作が出てきてくれたのはありがたいし、しかも今作は他でもない「シン・エヴァンゲリオン劇場版」の主題歌という大ネタですから聴かないわけにいかない。ただ物理的にディスクを増やすのはもう堪忍ということで、最初はAppleMusicのサブスクで聴いてたんですが、アルバムの一部がサブスク非対応なことがわかって2000円+αのダウンロードで購入しました。だったらCD買ったほうがよかったかとクヨクヨしています。表題曲と2曲めは新録音なのかな?以降は過去の作品のリマスター版が収録されているようです。</p><p>さて、"Beautiful World"`が入っているアルバムが2007年発売なので宇多田ヒカルとエヴァンゲリオンのつきあいも14年ということになりますね。エヴァンゲリオンの主人公たちも14歳だったと思うので、14という数字がやたらと強調される感じ。私は新劇場版をアマゾンプライムで一通り見た程度の知識しかありませんが、破→Qも14年経ってることになってましたしね。そして奇しくも宇多田ヒカルが"Automatic"と"First Love"で業界トップに立ったのも14歳でした、という話にしようと思ったら16歳だったか(ちなみに私は自称・永遠の14歳です)!それにしてもQの主題歌「桜流し」が宇多田ヒカル休養期間中に発表された唯一の楽曲であることを考えるとこのつながりは特別なものがあるのでしょう。</p><p>私がもうちょっとエヴァンゲリオンに詳しければ作品とのリンクについても語るんですが、なんせアニメの方は担当外なので今ひとつちゃんとした話がかけないのが残念。おそらく庵野秀明と宇多田ヒカルには共通の感覚があると思うし、なんなら十代の真ん中あたりで両親から受け継いだ音楽制作という仕組(エヴァですね)でものすごい活躍をした宇多田ヒカルは、叶うなら大人にならなくても生きていけたんだと思うのだけど、わざわざ(というか生き物なんで)おとなになって結婚したり子ども生んだり離婚したりして生きているわけです。生きるってなんだろうね?</p><div>さて、One Last Kissを聴いてみます。HEART STATIONな風味の短めのイントロから生々しい感じの声で歌がはじまり、Aメロ、Bメロときて「ホッホッホッ♪」のところがサビなのか間奏なのかは微妙なところです。ちょっと"Traveling"の感じもしますね。2コーラス繰り返してあれ、これで終わるのか?と思うとエンディングで違うメロディが出てきてふんふんと聴いていると、すぐに2曲めの"Beautiful World"につながるようになっています。"Beautiful World"も最初音数の少ないところからだんだんと楽器の音が増えて行き、最後までそう派手な音にはなりませんが、ここまで2曲聴いて1セット、という感じで終わっていきます。一般的なJ-POPとは目的が違う作り方、構成になっていますね。ひとことでいうとカラオケで歌いたくなるようには作っていない。米津玄師はカラオケで歌いたくなるような曲になっていますが、最近の宇多田ヒカルの曲はカラオケで歌ってはまるような曲はめったにありません。</div><p>そういえば、ひょっとしたらJ-POPをガラパゴスに閉じ込めているのはカラオケなのかもしれないな。いつかまとまったら書きますね。</p><p><br /></p>
<iframe allow="autoplay *; encrypted-media *; fullscreen *" frameborder="0" height="450" sandbox="allow-forms allow-popups allow-same-origin allow-scripts allow-storage-access-by-user-activation allow-top-navigation-by-user-activation" src="https://embed.music.apple.com/jp/album/one-last-kiss/1542953969" style="background: transparent; max-width: 660px; overflow: hidden; width: 100%;"></iframe>ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-4271985889976222952020-08-16T19:43:00.000+09:002020-08-16T19:43:08.092+09:00Love,Peace & Trance/Love,Peace & Trance<p>HISは1991年、テクノドンが1993年。歌物だったHISに対して、テクノドンの頃の細野晴臣の興味はアンビエント方面に向かっていたんでしょうか? YMOのテクノドンは「ポケットが虹でいっぱい」や、「BE A SUPERMAN」というキャッチーなナンバーが入っているので、いつものYMOかと思って入っていくこともできますが、当然あのメンバーが再結成だからといってそのまま昔の延長で作曲をするわけもなく、かなり難しい曲が並んでいます。</p><p>さて、テクノドンの発表後の2年後に発売されたのが「Love,Peace & Trance」です。アルバム名=ユニット名。Love(遊佐未森),Peace(甲田益也子) & Trance(小川美潮)という割り振りらしいです。キャッツアイでいうと愛、瞳、泪という並びになっております。</p><p>甲田益也子は当時dip in the poolというユニットでちょっと売れていた人で、キャリアの最初はモデルの人です。小川美潮は80年代にバーっと出てきたテクノバンドの中で結構序列が上の方にいたチャクラのボーカルだった人。遊佐未森はもういいですよね。</p><p>じつはこの3人を集めても全篇歌物というわけではなくて、半分はアンビエント・ミュージックなんですよね。3人の個性の強い声が素材として張り合わせられている感じでボーカリストとしてのエゴを満足させるような曲はとても少ない。だからこそ当時大メジャーじゃない3人が選ばれたのかもしれません。まあ、呼ばれた当人にとってはキャリア的に箔も付くし悪い話じゃなかったんじゃないかな。</p><p>さて、とはいえ2020年の現代にこういうアルバム出そうとしたら、どういうルートなら出せるのかわからないくらい趣味的な世界です。1998年に向けてCDがどんどん売れていた時代だったっていうのが良かったんでしょうね。HISのところでも書いたんですけど、やっぱり車が売れてて車載CDが普及したっていうのが大きかったんだと思います。レンタル屋が売り上げを下げてるのどうのっていう声がありましたけど、全国のレンタルCDショップの数だけ貸し出し用のCDが売れるってのは結構下支えとしては大きかったんじゃないのかな、と思ってます。CCCDとかなんだったんだと。</p><p>iPodが発売されたのが2001年。もっと大きな変革は始まっていたのにね。</p><p><br /></p><iframe allow="autoplay *; encrypted-media *;" frameborder="0" height="450" sandbox="allow-forms allow-popups allow-same-origin allow-scripts allow-storage-access-by-user-activation allow-top-navigation-by-user-activation" src="https://embed.music.apple.com/jp/album/love-peace-trance/1365472557" style="background: transparent; max-width: 660px; overflow: hidden; width: 100%;"></iframe><div><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B00005650N&linkId=249ead3bf593ebbdf4e1fb4a466c8f40" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B07BT23LD9&linkId=f3be9b96cb7b604af8151cd14258229b" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe></div>ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-88788910159285290992020-08-13T19:18:00.012+09:002020-08-13T21:49:45.697+09:00日本の人/HIS<p> お盆休みに入ったけれど、新しいものは仕入れていないのでちょっと古いのを聴いてみます。</p><p>これもCDで買ったんですが、今はApple Musicから落として聞いているHISの「日本の人」というアルバム。Hosono,Imawano,Sakamotoの頭文字をとってHIS、わかりやすい。ちなみにSakamotoはRyuuichiではなくFuyumiです。Apple Musicのビジュアルは熨斗を模したジャケットのみですが、CDのブックレットはなぜか学生服姿の細野、清志郎とセーラー服の坂本冬美がはしゃいでいる写真が並ぶ不思議なものでした。RCサクセション活動休止後の1991年に発表され、そこそこヒットした、とWikipediaに書いてあります。私は当時愛知県民で小市民的マイカーを持っており、ようやく搭載された我が車載CDで聴く音源を漁っていた時期。ちょっと面白そうなのがあると買い込んでいた時代だったので、発売間もない頃に買いました。</p><p>細野晴臣も忌野清志郎も当時は既にオジサンでしたが、坂本冬美は当時久しぶりに現れた若手美人演歌歌手(藤あや子や伍代夏子が売れたのは坂本冬美より後。島津亜矢ファンの人にはごめんなさい)で当時は二十代前半のはずです。猪俣公章センセイの家で雑巾掛けから始めた本格派ですが、どうやら根っから演歌バカではないようで若い頃からロックやポップスへの興味を隠していませんでした。</p><p>アルバムにはオリジナル曲以外にジミ・ヘンドリックス、PPM、ビートルズ、園まりなどのカバーが混在した14曲(後日再発売でボーナストラックが追加された版もあるとか)が並びます。坂本冬美が演歌のシャウトで歌う「パープルヘイズ音頭」は大滝詠一が布谷文夫と作っていた音頭ものを思い出す感じ。ユニゾンパートが多いので、忌野清志郎がほぼ全篇キーの低いところで歌っているのもレアな感じがします。細野さんは下のパートのコーラスと、たまーに出てくる感じで、ほぼ忌野・坂本の掛け合い、または坂本冬美のソロが続きます。</p><p>若い頃にこういう仕事をしていたので、その後の坂本冬美が演歌以外のカバー曲で一山当てた時も別に意外な感じはしませんでした。訓練を積んだ演歌歌手のボイスコントロール芸を見せるという意味では有意義なことなのではないでしょうか。「演歌的ボイスコントロール芸」というのはちょっと悪口っぽいですが、例えば「逢いたくて逢いたくて」の「ふーたりぃはこいびいいとおおおお」というビブラートを<a href="https://ekke-jp.blogspot.com/2008/10/blog-post.html?spref=bl">園まりバージョン</a>と聴き比べてみるとわかると思います。</p><p>最近、ぼんやりテレビの情報番組で紹介されるビルボードトップ5とかを見ていると、アニメソング文化の中からロック色の強いヒット曲が生まれているようです。このジャンルで出てくる達者な歌い手の発声法にやはり演歌的訓練の跡が見えることがあり、その度に「騙されないぞ」と構えてしまいます。</p><iframe allow="autoplay *; encrypted-media *;" frameborder="0" height="450" sandbox="allow-forms allow-popups allow-same-origin allow-scripts allow-storage-access-by-user-activation allow-top-navigation-by-user-activation" src="https://embed.music.apple.com/jp/album/nippon-no-hito/720467045" style="background: transparent; max-width: 660px; overflow: hidden; width: 100%;"></iframe><div><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B01N8YCSX3&linkId=1a7866ae171fb7b6a10ead71667bcd62" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B0045PF6JQ&linkId=3deebcdc196fcf42b5de0d4b08034c8d" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe></div>ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-70600865603484224282020-08-11T20:15:00.005+09:002020-08-13T19:21:25.058+09:00誰にも言わない/宇多田ヒカル<p>宇多田ヒカル、最近音はすごくいいんだけど地味な曲が多くて、ちょっと知能指数上げすぎなんじゃないのかなあと心配になっていたんですが、すみません、私が間違っていました。</p><p>宇多田ヒカルの歌い方は日本語が聞きやすいし、英語はもともと俺がわかんないし、でストリーミングがメインになってからはちょっとチェックが疎かになっていたんですが、今回の曲のタイトル「誰にも言わない」はそのタイトルがちょっと気になって、ダウンロードした後でしっかり歌詞を読んでみました。結構すごいことになっていました。</p><p>「誰にも言わない」というタイトルが気になったのは、今からかなり昔になりますが、私は東芝EMIの管理下で二十歳そこそこの彼女が投稿していた<a href="https://www.utadahikaru.jp/from-hikki/index_92.html">ブログ(MESSAGE From HIKKI)</a>をいい歳してしつこく読んでいました(キモっ)。</p><p>そのブログでかの大ヒット曲「Can You Keep A Secret?」発表の際、当時は彼女の英語タイトルの曲におしゃれな邦題をつける読者投稿という恒例行事があって、その時のご本人公認の邦題が「誰にも言わない?」だったのを覚えていたからです。</p><p>頭の良い宇多田ヒカルが自分の新曲のタイトルを決める際にこのことを思い出していないはずがなく、当然15年だが20年だか越しのアンサーになってるに違いないと思ったのです。</p><p>「Can You Keep A Secret?」は今思えば彼女の最初の結婚の寸前に発表されたのですが、私小説家・宇多田ヒカルはとても正直な人なので、恋をしていれば恋をしているような歌詞を書き、不幸なことがあればそのことを歌ってきました。だから「Can You Keep A Secret?」を聴いた時にオジサンは「あー、彼女は今恋をしているのだろうなあ」と思春期の娘を持った(ことないけど)父親のような気持ちで見ていたものでした。</p><p><br /></p><p>で、2020年の新曲「誰にも言わない」です。</p><p>耳で聴くと、今回も曲調はわりとスローで地味です。ただ、通りいっぺんのバラードではなく、音のクォリティというかサウンドの計算がすごいので、聴き始めたら途中で飽きることはありません。最後まで連れて行かれるパワーはすごいです。</p><p>でも、今回は「Can You Keep A Secret?」のアンサーになっているのかのチェックもしなければいけないので、iTunesに落として「情報」タブをクリックして「歌詞」を開いてみるわけです(開業以来しばらく、歌詞についてはiTunesのストリーミングはボロボロでしたが、数年前から改善されて歌詞がかなり忠実に見られるようになっています。そういえばマップもだいぶ良くなったようですね)。そうやって歌詞を開いてみるとじつは全体の2/3が英語です(Mixでコーラスパートだと思って聴き逃せるくらいの大きさで聴こえるんですが)。その英語は大して難しくないのでGoogle翻訳などもチラチラ使って確認してみると、「Can You Keep A Secret?」の頃は(年上の?)相手に向かって「こんなことして、誰にも言わない?」って聞いてたヒカルちゃんが、このたびは「周りには心配されてるけど、誰にも言わないから」と相手に言(い寄)っているわけです。しかも「私を満足させられる?(&お金ならあるわよ、かな?)」とか言っちゃってて、めちゃくちゃエロいわけですわ。彼女の場合は、やっぱりちゃんと歌詞カードとか見ないとダメですね。</p><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B088R54Z2C&linkId=0aebae868ef07da463692c442df9a2b5" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe allow="autoplay *; encrypted-media *;" frameborder="0" height="450" sandbox="allow-forms allow-popups allow-same-origin allow-scripts allow-storage-access-by-user-activation allow-top-navigation-by-user-activation" src="https://embed.music.apple.com/jp/album/%E8%AA%B0%E3%81%AB%E3%82%82%E8%A8%80%E3%82%8F%E3%81%AA%E3%81%84-single/1510519482" style="background: transparent; max-width: 660px; overflow: hidden; width: 100%;"></iframe><span><a name='more'></a></span><div>確認のために見に行ったら、今でも当時のブログは見られるんですね。たいしたもんだ。</div>ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-89354268843383007072020-08-09T11:08:00.008+09:002020-08-13T19:30:22.238+09:00STRAY SHEEP/米津玄師<p> 来週はお盆休み週間になるものの with コロナ、不自由な生活は続いています。</p><p>この先ワクチンができたところでウイルスの変異とのイタチごっこは永遠に続くと思われ、感染リスクがほんのちょっと軽減されるくらいで解決には至ると思えません。もうこの生活がスタンダードになって行かざるを得ない気がします。コロナの影響が大きい業態に対しては、持続化を応援する給付金よりも業態転換を促進するような補助が求められているのではないでしょうか?2019年以前の世の中は、もう戻ってこないと思います(ただ悲観的に言っているだけではありませんよ)。</p><p>さて、音楽の方もすっかり媒体はすっかりストリーミングにシフトしてしまい、かといってこの環境ではライブも満席にしてはいけないというわけでお気に入りのアーティストをどうやって応援したものか、と途方に暮れているファンの人も多いんじゃないかと思います。</p><p>そんなわけで、最後のCD・ダウンロード販売の雄、米津玄師の楽曲もApple Musicその他のストリーミングで聴くことができるようになりました。と同時に、アルバムとして「STRAY SHEEP」が発表されました。</p><p>Lemonが流行ったときにじっくり聴いてみましたが、米津玄師の音楽は僕のようなニューミュージック世代に聴きやすく、歌も上手いし大変好ましく思いました。その印象はこのアルバム(と言ってもほぼヒットパレードみたいなものですが)を通して聴いても変わりません。中田ヤスタカがテクノ40年の歴史から美味しいところを好きなように引っ張り出してくるように、米津玄師も主に90年代以降のJ-POPの、美味しいところを思いのままに引っ張り出してうまく発展させている感じがします。</p><p>一方で、こういう音楽がまだ売れ筋の頂点にあることは我々年寄りには喜ばしいことではありますが、若い人たちはこれでいいんでしょうか?いきものがかりなんかはさらに15年くらい前のフォーマットでやっているように見えますが、まだ一線で活躍しているわけで、日本人の感性って平成元年くらいでぴたっと止まってしまっているのでは?</p><p>実際この間のコロナ騒ぎでの政治家の発言、一般市民の反応など見ていると、平成の30年間ていったいなんだったのかと思う特別な夏。</p><p>Apple Musicとアマゾンのリンクを貼りますが、Amazonのストリーミングはunlimitedの方でやってるみたいです。</p><p><br /></p>
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B089MPPW6V&linkId=c9451b3ab54481103832589285c6fe42" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B089MP7JSG&linkId=12acf087456996a1d3e8fb8235c13e70" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe allow="autoplay *; encrypted-media *;" frameborder="0" height="450" sandbox="allow-forms allow-popups allow-same-origin allow-scripts allow-storage-access-by-user-activation allow-top-navigation-by-user-activation" src="https://embed.music.apple.com/jp/album/stray-sheep/1521414178" style="background: transparent; max-width: 660px; overflow: hidden; width: 100%;"></iframe>ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-10031544780939397292020-05-16T16:18:00.000+09:002020-05-16T16:18:40.413+09:00Time/宇多田ヒカルコロナ騒動が収まりきらない中ではあります。<div>私も月の八割は在宅勤務ということで、それまでの糸が切れた凧のような営業スタイルもやりようがなく、定期的に上がってくる注文をおとなしく見ているだけ、という毎日です。</div><div>音楽環境としては、先月からAmazonアンリミテッドのキャンペーンで3ヶ月追加料金なしとかいうのにまんまと騙されて絶賛愛聴中。iTunesとは微妙に違ったラインナップで、たとえばAppleMusicでいまいちアルバムとしてのまとめ方が変だった斉藤由貴の<span style="font-family: "times new roman"; text-align: -webkit-center;">âge</span>とかゴダイゴの「西遊記」なんかがきちんとしたパッケージで提供されているのに気を良くして聴き直していました。そしたらなんということかゴダイゴのギターだった浅野さんの訃報に接してしまい、寂しい思いをしています。</div><div><br /></div><div>さて、そんな中で「<a href="http://www.billboard-japan.com/d_news/detail/87953/2" target="_blank">宇多田ヒカルの新曲が配信トップに!</a>」のニュースをみかけておやおやエヴァンゲリオンだったっけ?と思ったらなんかドラマの主題歌になっているらしいですね。</div><div>もはやサブスプリクションで個別の決済もないまま聴くことができました。</div><div><br /></div><div>このところあまり売れ線臭のしない音作りの曲が続いていましたが、ドラマ見ている人に「はい、主題歌は宇多田ヒカルですよ、ちゃんとお金使ってますよ」と言いたいプロデューサーに依頼されたのか、この曲はちょっと既視感のある曲になっています。</div><div>小田さんの「ラブ・ストーリーは突然に」を聴くと「君が、嘘を、ついた」と「Yes-No」がぼんやり聴こえてくるように、「Time」を聞いてると「Flavor of Love」とか「For You」とかがフラッシュバックするようになっています。6月予定と聞いていたシン・エヴァンゲリオン劇場版はいつの公開になるかわかりませんが(私は担当外ですが)、そこでも主題歌が出るんだと思いますけど、どういう曲を出してくれますかね?</div><div>私としてはこのへんではっちゃけた曲も出してもらいたい気がします。それこそKing GnuみたいなあまりJ-POP臭のしないロックバンドなんかと仕事してもらえないかな?</div><div><br /></div><iframe height="550px" id="AmazonMusicEmbedB087C538BF" src="https://music.amazon.co.jp/embed/B087C538BF/?id=u1DpHtK2VU&marketplaceId=A1VC38T7YXB528&musicTerritory=JP" style="border: 1px solid rgba(0, 0, 0, 0.12);" width="100%"></iframe>
ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-4188151611357720362020-04-26T13:44:00.000+09:002020-04-26T13:44:09.294+09:00KISS OF LIFE/崎谷健次郎前回、King Gnuのついでにofficial髭男dismのTravellerを聴いていましたが、そこで書いたとおり、このアルバムのかなりな部分がR&B的というかブラコン的なサウンドになっていて、そこでふと思い出したのが崎谷健次郎のことでした。<br />
確か持っていたはずだよな〜と思ってコレクションをあたってみました。CD棚もiTunesも探したけれど見つからないのにまだまだ探していたら<a href="https://music.amazon.co.jp/albums/B07CQ25K9Z?ref=dm_sh_c53c-fa50-dmcp-c055-7c23e&musicTerritory=JP&marketplaceId=A1VC38T7YXB528" target="_blank">Amazonミュージックで揃う</a>ことがわかりました。私が持っていたのはカセットテープだったのかなあ?<br />
<br />
最初の発売は1989年4月21日となっています。平成元年ですね。バブル絶頂期か。うろ覚えの記憶とWikipediaによると「ハウスミュージック」という惹句が付いています。<br />
ずいぶんと前のことのように思いますが、大丈夫、もうテクノポップも一段落して、デジタルレコーディングもYAMAHA DX7もサンプラーもありました。音は今の音楽と一緒です。<br />
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崎谷健次郎はシングルヒットというと「もう一度夜を止めて」になっちゃうんで、あまりダンサブルな印象がないかもしれませんが(中西保志というと「最後の雨」しか出てこないのと印象が似ています)、こういうノリノリのアルバムも出しています。<br />
official髭男dismの人と同じでキーが高くて細い声なのに音域が広くて結構豪勢なカラオケにも負けずに歌えるところもよく似ています。彼らは令和のレミオロメンやオフコースの孫ではなく、崎谷健次郎の息子たちだったようです。<br />
<br />
さて、崎谷健次郎のプロデュース系の仕事というと、かつてこのブログでも紹介した斉藤由貴のアルバムが代表的ですが、ちょうど同時期に斉藤由貴のアルバム"âge"を作っていたはずです。と、あらためて調べてみたらあれ発売日が同じじゃないですか!これは知らなかった。つまり崎谷健次郎プロデュースによるハウスミュージック・アルバムが片や本人名義で発売されると同時にアイドルプロデュース版として斉藤由貴が同時発売されていたということなんですね!めちゃくちゃオシャレな仕掛けじゃないですか!<br />
実際にこの2枚のアルバムの音は双子のようであり、あの、棒立ちで歌うイメージしか無い斉藤由貴が(センチメンタル・ジャーニーの松本伊代のように)2人のバックダンサーを従えて歌い踊った「夢の中へ」と合わせてすごいプロジェクトだったんだなあと改めて感心してしまいます。<br />
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<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B00005FP76&linkId=f69fe2e3527ee6314512fe5586ad9c98" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B07CQ25K9Z&linkId=f15d4b9918af7f420d1bfe5a9d03cf62" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B00005FP77&linkId=d9ae8acc5c88908255e492d2d151eb54" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B01GA30GOA&linkId=d0599717b606d68bccab6e1d33d41e6a" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe>ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-72249829952089598862020-03-29T18:30:00.000+09:002020-03-29T18:30:07.529+09:00CEREMONY/King GnuとTraveller/Official髭男dismまた長い間ほったらかしにしてしまいました。<br />
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まあ、リタイアしてこんなことばっかりして生活できることを夢見て(ホントか?)あと何年かこんなペースでやっていくことになるでしょう。</div>
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接触型アイドルが古いフォーマットであるCDをコンスタントに100万枚とか販売し続けている中、他のアーティストはどんどん配信、サブスクリプションによる音楽販売を主戦場にしているようです。レコード会社の経営についてはあまり興味が無いですが、アーティストの生活は気になります。分け前はどちらが良いんですかね?</div>
<div>
そしてこのコロナ騒ぎでコンサートは軒並み中止。今のところは要請を受けての自粛、ということなので公的補助が受けられるかは未定とのこと。気の毒なことです。</div>
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要請はしたが強制はしていない、だから政府には責任は持てない、というのはこの数年ずっと見させられてきた「忖度」の再生産をしているわけで、本当に我が国はひとつひとつの過ちを総括できない国であることよ。</div>
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<br /></div>
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さて、新しいのが出るとやっぱり気になるKing Gnuの新作が知らないうちにAppleMusicのサブスクリプションでダウンロードできるようになっていました。前作の"Sympa"でも感想文を書きましたが、歌謡曲臭を一切感じさせないロックな佇まいと神経症的に転調を繰り返す芸風は継続しており、とても良いです。<br />
前作後半はちょっとおとなし目の曲が多くて眠くなったんですが、今回はそういう不満もなく最後まで完走できました。1曲毎の演奏時間が短くて、アルバム1枚を40分弱で走り切るのもロックの名盤のフォーマットに近くて聞きやすいです。ああ、俺も90年代の半ばに"Overflow"って歌詞書いたなあ!</div>
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転調の多用とツインボーカルのオクターブ違いの重ねはそろそろ飽きてる人もいるかもしれないけど、私は好きなんでずっとやってほしい。<br />
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一方、ちらちら見てはいたものの、ちゃんと聞いたのはじつは<a href="https://youtu.be/khn421woq8k" target="_blank">Dr.キャピタルのYou Tube</a>だったというOfficial髭男dismも、お勉強のためにアルバム1枚聞いてみました。テレビでよく歌っている「Pretender」とか、1曲め「イエスタデイ」を聴いていいる範囲では令和のレミオロメンか、オフコースの孫か、という感じでしたが、サウンドの作りがすごく豪華で、バンドというよりボーカルの存在感が突出している感じに聴こえる。アルバムの曲全体では意外なほどR&B的というかブラコン的な感じな曲が多かった。90年頃の崎谷健次郎の感じがしてなつかしかったですが、楽器それぞれのエッジが効きすぎてちょっと疲れちゃうのと出来が良すぎてオジサンが応援する余地がないのが残念か。<br />
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とりあえずAmazonのリンクを貼りますが、これも意味ないよなあ。<br />
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<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B081T1X9ZF&linkId=88f256cff7c03c51cde02e40ebd941e7" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B081WRDXBK&linkId=25e787cbd79503f0cb6dde51c15dd2ce" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=FFFFFF&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B07VTN6JTM&linkId=056c1b1cb89df8d5b852e9d8cf783306" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><br />
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ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com2tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-47984829686547139932019-08-04T21:48:00.000+09:002019-08-05T20:13:56.512+09:00Take My Time/シーナ・イーストン今日も元ネタはApple Musicになります。<br />
シーナ・イーストンのことを思い出しました。<br />
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ちょっと前にシティ・ポップなんちゃら、という話を書きましたが、当時私の考えでは、日本のシティ・ポップというのは「モダンガール」みたいなカラオケで声のきれいな人が歌うもの、という認識だったんですが、さてシーナ・イーストンてどんなだったかなあ?という振り返りです。<br />
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で、「9時から5時まで」や「モダンガール」が入ってるやつで検索すると一番古い1980年のアルバムが出てきました。まあ、そのくらいの知識量。私はレコードは買わず、「夜のヒットスタジオ」などに出てきて歌っていたのをテレビで見ていました。<br />
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ほぼ初めての感覚で聴いていると、まあとにかく我々の世代にとって聴きやすいことこの上ないです。ちょっとフォーキーなアコースティックギターの入る曲から、ぶっといエレキギターの音が入るロックっぽい曲もあり、ちょうどこの少しあとで日本のアイドル歌手 (とそのプロデューサーたちが)ベンチマークしたと思われる当時のオシャレ系ポップスの定石集という感じです。70年代はちょっと歌えるアイドルはやたらとドナ・サマーの真似をされられましたが、こっちでもいいじゃん!て感じです。<br />
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そういうわりにはシーナ・イーストン風のアイドル歌謡はあまり心当たりがないんですが、ちょっと上の世代のニューミュージック系の女性歌手はかなり取り入れていたと思います。ビビアン・スーあたりも台湾で似たような曲を出していたに違いない(妄想)。なんなら、2000年代ですが、宇多田ヒカルの「SAKURAドロップス」だって、M8の”So Much In Love”に似ています。<br />
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あと、シーナ・イーストンは声が恐ろしいほどきれい。声がきれいな歌手というと、オリビア・ニュートン・ジョンとかケイト・ブッシュとかの大御所がいますが、シーナ・イーストンもすごい声してます。しかし、その後の活躍はその声のわりに地味な気がします。あまりにものっぺりときれいなのでBGM的に消費されてしまったのでしょうか?<br />
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<iframe allow="autoplay *; encrypted-media *;" frameborder="0" height="450" sandbox="allow-forms allow-popups allow-same-origin allow-scripts allow-storage-access-by-user-activation allow-top-navigation-by-user-activation" src="https://embed.music.apple.com/jp/album/take-my-time/693486738" style="background: transparent; max-width: 660px; overflow: hidden; width: 100%;"></iframe>ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-73783916129258790862019-07-21T14:58:00.000+09:002019-08-04T21:49:54.289+09:00Apple Musicでお勉強する「渋谷系」ちょっと前の投稿で、90年代は私の音楽ファン歴の中でちょっと空白期間である、という話をしたような気がしますが、90年代といえば日本のミュージックシーンでは「渋谷系」ということになります。<br />
たまたま当時いっしょにオリジナル曲の制作に勤しんでいた頃の仲間が、「最近聴いているもの」の例としてピチカート・ファイブのことを教えてくれた(浅香唯の「Candid Girll」も教えてくれたのは内緒です)ので、ピチカート・ファイブだけは聴いていたんですが、それ以外はほとんどよく知らず、フリッパーズ・ギターも解散してから知ったような有様です。<br />
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そんじゃあ、「渋谷系」で手っ取り早いの見繕ってくれい!という乱暴なリクエストにもすぐに応えてくれるのがApple Musicです。検索するとホラ出た!「渋谷スクランブル50」1曲めがDAOKOという、意外に新しい名前が出てくるのがちょっと心配ですが、それを否定する知識もないので唯々諾々という感じで自分のライブリラリに追加してみました。<br />
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まあ、ほとんど知らない名前ばかりが並んでいますが、ところどころカヒミ・カリイとか「痛快ウキウキ通り」とか高野寛「虹の都へ」、「接吻」、「今夜はブギー・バック」なんてのが混じっていて、さらには先日「昭和のテクノ」の括りで聴いたヒカシューやPLASTICSなどの曲も混ざっています。大丈夫か、これ?<br />
キング・ギドラと小沢健二が一緒の箱に入っていていいんでしょうか?まあそれを否定する知識も(以下略)<br />
<br />
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あと、永年その姿を捉え損ねていた土岐麻子が所属していたCymbalsも入っています。あーなんだ、この曲は当時からLOFTだか無印良品だか東急ハンズだかのBGMでいつも聴いてた曲じゃないですか!てっきり洋楽だと思ってたわ、と思って急に分かった。つまり渋谷系っていうのは(一部かもしれないけど)英語で歌っていたらそのまま洋楽と見分けがつかないところまで行った音楽だったんだなあと。でも日本人て「なぜなぜ英語ができなぁ〜い♬」なんで英語で歌っている限り、歌詞は理解してもらえない片肺飛行。1970年からの課題を結局いつまでも持ち越しています。<br />
<br />
まあ、今となっては日本語で歌ってても聞きとってもらおうなんて思ってない人の方が多くなっちゃっているんですけどね。<br />
<iframe allow="autoplay *; encrypted-media *;" frameborder="0" height="450" sandbox="allow-forms allow-popups allow-same-origin allow-scripts allow-storage-access-by-user-activation allow-top-navigation-by-user-activation" src="https://embed.music.apple.com/jp/playlist/%E6%B8%8B%E8%B0%B7%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%96%E3%83%AB50/pl.75e09d903cd348e69560db40d509be15" style="background: transparent; max-width: 660px; overflow: hidden; width: 100%;"></iframe>ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-63587608868861009612019-06-27T22:15:00.001+09:002019-07-01T22:58:25.539+09:00Apple Musicでは聴けないポリドール時代の原田真二 2019年もあと数日で半分が終わります。<br />
今年の投稿は前回までで18本。1ヶ月あたり3本か。<br />
まあ近年の開店休業状態から思うとまあまあですね。これもApple Musicで聴きたい(というか昔違うメディアで聴いていた)曲が聴けるようになった事が大きいかな。<br />
最近もちょっと良いネタを見つけたのでそのうち書きますけど、今日はちゃんとディスクで買ったものの紹介です。<br />
<br />
買ったのは原田真二&クライシスの3枚組です。<br />
原田真二もある程度はApple Musicで聴くことができます。当時テレビで見て好きだった、という人が覚えているヒット曲はだいたい網羅されています。<br />
ところが、私の場合、高校時代の友人のせいで(普通はおかげで、と言う)その後のメッセージ色の強いロックをやっていた原田真二のことも覚えていて、「あー、たまにはSTRAWBERRY NIGHT とか聴きたいなあ」と思い出すことが年に1回くらいあるわけです。<br />
ところが、その頃の曲(つまり「原田真二&クライシス」というバンド<br />
名義で活動していた頃の曲)はApple Musicでは一部しか聴くことが出来ません。「スウィート・ベイビー」の次はすぐ「Modern Vision」みたいな繋がりになっていて、まさに「STRAWBERRY NIGHT」のあたりが抜けています。<br />
Amazonのストリーミングサービスでも似たような状況なんですが、そのままAmazonで検索していたら「原田真二&クライシス ポリドール・イヤーズ完全盤」という物理ディスク(CD3枚組)が販売されていました。以前、タワーレコードで見て、ちょっと高くて買い損ねていたものですが、4500円くらいするはずが3000円そこそこで売っていました。てっきり中古の掘り出し物だと思い、慌ててポチって、届いてみたらちゃんとした新品でした。ラッキー!<br />
<br />
さて、ほとんど仕様を確認もせずに買ったので、届いてから「どんなもんじゃい?」と開けてみると、ディスク1がアルバム「HUMAN CRISIS」、ディスク2がアルバム「ENTRANCE」、ディスク3が「シングル&ミニアルバム」となっていて、今まで買ったベスト盤とはほとんど曲が重複していません。よかった、探してみるものです。<br />
<br />
実際に聴いてみると高校生の頃には気がつかなかった良さが改めてわかった感じです。<br />
ヒット曲連発時代の原田真二は「ロックの御三家」とか言われながら、オーケストラをバックにしたポップス的サウンドでしたが、原田真二&クライシスはロックバンドの音です。ギターもドラムも生々しく録音されていて洋楽のロックのレコードに近い音がします。演奏の角を変に丸めずにそのままざらっとした手触りのまま聴きてに届けてくる感じ。それでも原田真二の絶妙にかすれた声はチャーミングで、とても聴きやすい。曲も1曲の中で展開する幅が大きく「才気煥発」という言葉を思い起こさせる自由さがあります。やっぱり天才だと思う。<br />
このころの原田真二といえば、「&クライシス」になる直前、「MARCH」というバスドラ4つ打ちにピアノのオクターブ弾きのイントロから始まる曲をシングルで発売し、それを1年後くらいに「&クライシス」の「STRAWBERRY NIGHT」でやり直し、さらにディスク3に入ってる「街で散歩」という曲でもう一度使って、という三兄弟みたいな曲があります。当時こだわっていたテーマなんだと思うんですが、それが何を表していたのかは残念ですが今もわかりません(わからないままで好きですが)。ああ、「STRAWBERRY NIGHT」といえば、これからこの曲を初めて聴く人は、エンディングで低い声で英語のセリフが入ってくるところで「マイケル・ジャクソンのスリラーじゃん!」と思うかもしれません。残念!発売はこっちが先です。少なくとも「スリラー」の真似ではありませんので。<br />
<br />
原田真二&クライシスのポリドール時代は1980年〜1981年。オフコースが「さよなら」とかをヒットさせていた時代です。<br />
私は高校時代に原田真二という才能に接していながら、大学時代は堅苦しいオフコースをずっと聴いていました。それはなんでかというと、今思うと「オフコースの方が真似しやすそう」だったからだと思います。オフコースの音楽と似た曲を作るには才能は要らない。必要な知識を順番に増やしながら指差し確認で音符を増やしていけば、いつか「小田和正が作りそうな曲」をパロディ的に作ることが可能です。でも原田真二の自由な跳躍に追いつくには、瞬発力のある音楽的才能が必要な気がします。<br />
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B000V3PSAS&linkId=43f804f67bb162fadce13bd6575560e3" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B00005MX7Z&linkId=4900660c6e56cc97134c82e57f23b020" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B00005MX80&linkId=5f266e577cb2bf946987abd20a043522" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe>ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-91157741360895148822019-06-17T00:04:00.000+09:002019-06-17T00:05:53.308+09:00Apple Musicで聞く太田裕美の第3期(ニューウェイブ期)<div style="-en-clipboard: true;">
当ブログ開設以来、基本的には購入した音楽ソフトの感想文を書いてきたのですが、いまやストリーミング配信での音楽消費がかなり定着してきました。 </div>
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ストリーミングが始まったころはオジさんが聴くような音楽が配信対象にならず、あえて深掘りしてきませんでしたが、ここにきてユーミンをはじめ私が若い頃に聴いてきた音楽がかなり配信されるようになっているようです。何回か前から「Apple Musicで聴く」シリーズを何本か上げてみましたが、飽きるまでもうしばらく続けてみようかと思います。 </div>
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私は少年時代から今まで、ちゃんとしたオーディオセットとは無縁の生活をしていたので、若い頃はミュージックテープ(LPレコードと同じものをカセットテープのフォーマットで販売するもの。基本は円盤と同価格)を購入していました。今聴くとカセットテープの音なんて本当にショボいんですが、当時はそれより良い音に触れることがなかったので、それはそれで満足していました。しかし、音楽の媒体がCD、MDと変化し、ついにはネット経由のデータで配信されるようになった今、当時買いそろえたカセットテープ資産は、何度かの引越しを経てすべて失ってしまいました。CDで買いなおした音源もかなりありますが、全部をフォローしきれませんので、忘れるともなく忘れているアーティストや作品があるものです。</div>
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ところが、Apple Musicで思いついた名前をダメ元で検索してみると意外なほどヒットするんですねえ。ちょっと前は有料ダウンロードだった作品も改めて検索してみると配信されるようになっていて、iPhoneにダウンロードすることもできる!いい時代になったものです。月極めの家賃は取られますが、ただより怖いものはないですからね。</div>
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さて、今日は、発表当時は(一部で)賛否両論だった太田裕美のニューウェイブ路線作品3作をまとめてみます。 </div>
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太田裕美自身は音楽学校出身でそれなりの素養はあったのでしょうが、スクールメイツでキャンディーズといっしょにアイドル修行?をしていたし、渡辺プロにも入っていますから、普通のアイドル路線でのデビューもあり得たはずですが、ピアノの弾き語りスタイルで登場しました。おそらくちょっと前に小坂明子がピアノの弾き語りで大ヒットを飛ばした(今思えばヤマハ世界歌謡祭のグランプリ曲であることを前面に押し出して売り出された最初が小坂明子だったと思う)後だったからではないかと思われます。小坂明子より可愛い子がピアノ弾いて歌ったらもっと売れるんじゃないか?大手の商品開発ってのはえてしてそういうものです。 </div>
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さて、太田裕美の音楽は4つか5つの時代に分けられると思います。デビューしてから数年間のアイドル的消費をされ、シングルヒットを続けていた時代(アルバムでいうと「ELEGANCE」、シングルだと「ドール」くらいまで)。アルバムでは自作曲を披露したりしていましたが、シングルに関しては判で押したように作詞・松本隆/作曲・筒美京平(/編曲・ 萩田光雄)でした。これが第1期になるのではないかと思います。 </div>
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その後、二十代半ばを迎えて少しアダルトな感じにモデルチェンジしようとしてやや迷走気味になりました。この頃の目立ったヒット曲となると、清涼飲料水のCMソングだった「南風」くらいでしょうか。「木綿のハンカチーフ」以来連続出演していた紅白歌合戦にも選出されなくなり、本人も思うところがあったのか、休養&渡米を発表するところまでが第2期。 </div>
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半年くらいと言って出て行ったアメリカ留学ですが、休養期間は1年を越え、ようやく活動を再開したのが今回紹介する第3期で、その後、結婚を機に活動は縮小します。 </div>
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しばらくして母親の立場から童謡を歌ったアルバム「どんじゃらほい」を発表した一方、自作曲や、久しぶりに松本隆/筒美京平コンビの作品を発表しました。また、近年は同時期に活動していたガロのメンバーや伊勢正三とのコンサート活動を継続しているようです。</div>
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<br /></div>
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で、やっと本題。 </div>
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太田裕美(勝手な区分けで)第3期・ニューウェイブ編の3枚のアルバムもApple Musicで聴くことができます。 </div>
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時代順に聴くのが良いと思いますが、タイトルは「Far East」(1983年)、「I do,You do」(1983年)「TAMATEBAKO」(1984年)となります。 </div>
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「Far East」はニューヨーク帰りでちょっと大人になった太田裕美をフィーチャーしたアルバムで、当時はLPレコードの時代でしたからA面とB面でコンセプトが違い、A面が「ニューヨーク・サイド」、B面は「トーキョー・サイド」と言っていました。A面は当時主流になりつつあったシティ・ポップの音で、なぜか日野皓正のラッパまで入っている豪華版です。B面もまったく違うわけではないのですが、「窓から春の風」のようなシンセの音が前面に出たテクノポップ風味のサウンドが強くなります。私は太田裕美はコンサバティブな人だと思っていたので、A面の路線で行くのだろうなと思っていたら豈図らんや、次作の「I do,You do」はデビュー当時もやっていなかったミルキーボイス全開のテクノポップでした。第2期の迷走は、つまりはどうやったら大人の歌手になれるかと足掻いた上でのことだと思うのですが、声質と舌足らずな滑舌のために本格派になりきれなかったのを完全に開き直った感じがして、「よくやった!」と思う出来でした。私はこのアルバムの「こ・こ・に・い・る・よ」という曲で初めて「5拍子」を理解したものでした。 </div>
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しかし、デビュー当時の「可愛い女子大生風弾き語り」のイメージでついてきていた人はこの辺りでいわゆる「オタ切り」されてしまったようです。私の学生時代の友達も一緒に行ったコンサートの後で「こんなの太田裕美じゃない!」と怒って帰って行きましたから、そういうファンは多かったんだと思います。 </div>
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そんなデジタル穏健派の私でもちょっと行き過ぎでは?と思ったのが3枚目の「TAMATEBAKO」。 </div>
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「ランドリー」とか「チラチラ傘しょって」とか奇天烈なタイトルが並び、前作よりもさらにぶっとんだ曲が並びます。 </div>
<!--?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?--> <br />
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でも、今聴くと「TAMATEBAKO」がいちばん完成度が高いですね。太田裕美の時代は、ちょうど音楽向けの機材が現代化していった過渡期なので、「ELEGANCE 」あたりまでは(曲はすごく好きなのが多いですが)音が古いです。次の「海が泣いている」は海外録音で音は良くなったんですが、曲が小難しくなって愛聴するにはいたりませんでした。大瀧詠一復活の時期にシングルで出した「恋のハーフムーン」はさすがのナイアガラ・サウンドですがこれはちょっと例外とすると、やはり「Far East」以降のサウンドは今の商品と比べても音の面で遜色がなく、改めてちょっとおススメしたいと思います。 </div>
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B00005J4M5&linkId=814d2c54dbb7e64d53446251f1778dcf" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B00005J4M6&linkId=855da65cad11bc3ef771f6f729571863" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B00005J4M7&linkId=3ef0ef35e8b9fc6ce74633dd39c079b4" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe>ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-82242007724430217172019-06-13T12:51:00.002+09:002019-06-17T00:07:03.938+09:00A FILM ABOUT THE BLUES/TRICERATOPS聞き逃し大物アーティストシリーズ、本日はTRICERATOPSです。Apple Musicよありがとう!<br />
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和田誠の「倫敦巴里」は中学生の頃の愛読書で、私があまり喜んで読んでいるものだから、父が「その本、貸してくれ」ということになってこころよく貸してあげたところ「通勤電車で読むと笑ってしまって読めない」と変なクレームをもらった名作パロディ集。数年前に復刻?しているようなのでリンク貼っておきます。</div>
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<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=4904292715&linkId=e06268c842926675adcc7dc011a0acb4" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><br /></div>
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<br />
さて、和田誠の息子がミュージシャンになったらしいと言う話をどこからか聞きつけてはいましたが、実際にはテレビで何回か見ただけで、そのときなんという曲をやっていたのかも覚えていない。その後かなり経ってから、毎年クリスマスになると小田和正と歌っているよなー、て感じで見ていた和田唱(とTRICERATOPS)です。</div>
<div>
昔々、ニューミュージックの売れっ子たちがテレビに出ない理由として「3曲くらいはやらせてもらわないと音楽性が伝わらない」とか言う例があり、「いやいや、本当に見るべきものがあれば1曲でも伝わるんじゃないの?」と思っていた方だったんですが、確かにTRICERATOPSみたいな音楽は、1曲だと分からないかもしれないですね。</div>
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スリーピースのシンプルな音はテレビで見てるとちょっとさみしいし、小難しそうに見えるということもあるような気がします。</div>
<div>
それよりも、以前ここに書いた土岐麻子のアルバム「乱反射ガール」の中でデュエットしていた「HUMAN NATURE」のハモり具合いとか、それこそ「クリスマスの約束」で小田和正の「相方」としての達者な歌とギターを見ていると、なんだこの子すごく上手いんじゃないか!と急に分かるようになります。</div>
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<br /></div>
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さて、TRICERATOPSの音楽はギターとベースとドラムの音で出来ていて、私が普段好きで聴いているピアノとシンセサイザーがいる5人以上のバンドの音とは全然違うわけです。しかし、上手なスリーピースのバンドというのは本来そういうものなのかもしれませんが、ベースとギターのアンサンブルが巧みですし、キーボードはいないけれど、ハーモニーについてはコーラスできっちり表現されています。とてもよく練られている曲ということは、素人にもよく分かる。<br />
蛙の子は蛙、だと悪口になっちゃうか。なんていうんだか、親から授かる才能ってあるもんだなあと思いました。<br />
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<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B00003ZKYS&linkId=f7d08a2163c667c70c8e10efdedf6b12" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B003APNQ1W&linkId=162c5a0b3fea6a9c47bc7d479d0d7cde" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><br /></div>
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ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-24120672117516255612019-06-09T19:19:00.002+09:002020-08-13T21:37:55.325+09:00Apple Musicで聴く平成の天才たち<div style="-en-clipboard: true;">
90年代の音楽は、私にとってちょっと空白になっています。 </div>
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当時は、学生時代から一緒に音楽作りをやる友人がいたので、もっぱらアウトプットの時期で、今さら新しい日本の音楽をチェックしようとか思っていなかったのです。下手に聴き込んで影響受けるのも癪だったしね。 </div>
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98年、実際には99年に宇多田ヒカルに後ろからドカンと頭を叩かれて目が醒めるまで、7〜8年くらいちゃんと贔屓にして聴いていた音楽はなかったかもしれません。 </div>
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なので、テレビでさんざん出てくるような超メジャーな人以外、多少は音楽に興味があれば聴いててしかるべきビッグネームも聞き逃しているものが多いです。 </div>
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そんなわけで、一般教養レベルで欠けているアーティストに触れるにもApple Musicはちょうど良いような気がします。 </div>
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<span style="-en-paragraph: true;">浜田麻里のところでも書きましたが、私がApple Musicで聴くことでアーティストにはいくらお金が入るのでしょうか?月間使用料が980円で1週間平均で30曲聴いたとすると4週間で120再生か。そんなに聴かないか?まあ1再生あたり10円くらいの売上でしょうか。そのうちショップであるアップルの取り分とメーカーでどのくらい取りますかねえ。物理的にプラスティックの円盤を箱に入れて売っているわけではないから、レコード会社というよりも音楽出版社の手数料なのかな。再生数はなんとでもカウントできると思うので、最後は按分でやるんでしょうが、アーティストにはいくら入るのかなあ。せめて1再生1円くらい入ってるといいですね。</span></div>
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まずは岡村靖幸です。 </div>
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テレビに出ていた川本真琴はちょっと知ってましたが、そのプロデューサーである岡村靖幸はちゃんと聴いたことがない。 </div>
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最近になって年に2回くらいテレビで見ているような気がします。スーツを着て踊っているので、須藤元気と同じ箱に入れちゃってるんですが、たぶん全然違う人。 </div>
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もっと若い世代なんだと思っていたら、ウィキペディアで見ると1965年生まれと書いていあります。なんだ私と似たようなもんじゃないですか。 </div>
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<span style="-en-paragraph: true;">当時の紙媒体でタイトルだけ見ていた「家庭教師」をライブラリに追加してみました。発売は1990年11月。今聴いてもぜんぜん古い感じはしません。これなら踊れるよね(私はやらないけど)。電子楽器の音もいっぱい入っていますが、生楽器が色っぽく、なんか肉感的な音で、好きな人はハマるでしょう。私もこのアルバムはこれから何度も聞き直すと思う。30年近く前の曲の歌詞が、風俗として今とほとんど変わらず通じるのには「Nippon大丈夫か?」と考えさせられます。私だけでなく国全体が平成ジャンプだなあ。</span></div>
<div>
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B00FRQVA2E&linkId=74a2b2e93c325deba833f3a74c86cbbf" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><br /></div>
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<span style="-en-paragraph: true;"><br />
</span> <span style="-en-paragraph: true;">つづきましては、中村一義です。</span></div>
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<span style="-en-paragraph: true;">岡村靖幸以上になにも知りませんが、たしか「天才」と言われていたはずです。なにがどう天才なのかは知らないんですけど。</span>天才なら最初の作品を聴くべきだろうと思ったので「金字塔」というのをダウンロードしてみました。 </div>
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中村さんは1975年生まれ、このアルバムは1997年の発売です。岡村くんより一時代若い感じですね。 </div>
<!--?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?--> <br />
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えー正直、どこが天才かはわかりませんでした。若いのに70年代の古い音をよく知っててセルフプロデュースでまとめられるほど達者なのはわかった。でも我々は原田真二も知ってるしなあ…。最後の曲からどんなメッセージを受け止めれば良いのかもわからず?<br />
でも、聴き終わった後で私には珍しく「Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band」を(これもApple Musicで)聞き直してしまいました。そういうパワーをいただきました。<br />
<br /></div>
<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B07J9WKWWH&linkId=fff0945a3bfeb1eb518cd44e77c2f5fb" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><br />ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-66849228016821147192019-05-28T08:17:00.000+09:002019-06-17T00:07:03.743+09:00Apple Musicで聴く森高千里週末に出張で特急電車に乗っていて、暇だったのでApple Musicを開いてみたら、今度は森高千里がトップ画面に出ていました。あー懐かしいねえ。「非実力派宣言」のジャケットが見えたのでそのまま聴いてみました。CD買ったわ、あの頃。<br />
<br />
南沙織の「17才」をカバーしたことをきっかけに一気に知名度を増した森高千里がその勢いを加速させたアルバムです。この頃は「アルバムで聴く」というのが一般の人にも根付いていました。多分、カーステレオで流しっぱなしにしてたからなんでしょうけど。あの頃はみんな自動車に乗ってましたから。<br />
<br />
「非実力派宣言」は森高千里をブレイクさせた記念碑的作品ですが、そうなってくると「俺はその前から知ってた」症候群の人がたくさん出てきたわけですが、そういう人たちが聴いていたのはアルバム「ミーハー」です。森高千里が自分で作詞するようになった最初の作品ですが、今聴くとやはり眠たい。杉山清貴と同じカラオケにちょっとおぼつかない感じで森高千里の声が乗っているミスマッチな感じ。森高千里は歌は下手じゃないけど声が小学生みたいなので、面白いっちゃ面白いんだけど、ちょっとどっちに行けばいいかわからない感じがします。<br />
<br />
それが「非実力派宣言」になるとかなりガラッと音が変わります。<br />
印象的なのは 「ぎゅっぎゅっぎゅっ♪」と入ってくるうるさいシンセのフレーズ。その一方で妙にネイキッド?なギターの音の多用。この2つの要素がいかにも「森高千里」の音、という感じがしますし、ここで森高千里はロックになったと思う。ちなみにZARDが出てくるのはこの後なんですね。当時はこの2組の音が似ていることに気がつきませんでしたが。<br />
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森高千里は当初はアイドル的に売り出すつもりだったが、そこそこ年齢がいってからのデビューだったので、作詞をさせることでアーティストっぽく売ることにしたようなのですが、その作る歌詞が挑戦的で面白かったので見事にハマったんですね。下に紹介する3枚を遡って聴くと、中途半端なシティ・ポップ風から森高千里自身の詩の力で風穴を開け、それがサウンドプロデュース側に影響を与えてだんだん個性が固まってきたんだということがよくわかります。<br />
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彼女が成功したおかげで、若いうちにブレイクし損ねたままトウが立っちゃったアイドルに作詞をさせれば、ちょっとルックスの良いアーティストとしてリサイクルできることがわかり、そこから巨万の富を稼ぎ出すビジネスモデルが確立したようです。<br />
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<iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B00B96RDCM&linkId=b23c9da9bc6caf082812e3b323f09dec" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B00B96QQ0M&linkId=16ddfce384d01b4bd8bc31a06f2644b2" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B00B96TM9O&linkId=7b75e11799bd04baff1f5d2d520db43d" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B00005HOD3&linkId=2bf8dd78eec60aee75c341ad3be144a0" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B00005HM8X&linkId=0a57838e91134fee537508a1428bc261" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><iframe frameborder="0" marginheight="0" marginwidth="0" scrolling="no" src="//rcm-fe.amazon-adsystem.com/e/cm?lt1=_blank&bc1=000000&IS2=1&bg1=FFFFFF&fc1=000000&lc1=0000FF&t=kessitewaruku-22&language=ja_JP&o=9&p=8&l=as4&m=amazon&f=ifr&ref=as_ss_li_til&asins=B071JY7JNJ&linkId=8067414b55435149c8b69c3c21981e6e" style="height: 240px; width: 120px;"></iframe><br />
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<br />ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-36381295558341568932019-05-21T19:23:00.000+09:002019-06-17T00:07:03.694+09:00Long Slow Distance/鈴木康博80年代に聴いていた音楽の話は記憶でどんどん書けます(要注意w)。<br />
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オフコース脱退後のYassさんこと鈴木康博のアルバムもいくつかApple MusicからiPhoneに落として聴くことができます。ただし、私がフォーカスを当てたいソロ活動最初の10年くらいについては、アルバム単位で落とせるのがこれだけなんですね。ちょっと寂しい。<br />
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「Long Slow Distance」は鈴木康博のソロ・アルバム3枚目。1985年の作品です。タイトルは長距離走トレーニングの用語ですね。<br />
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おそらくこの頃のYassさんは、活動再開した4人のオフコースを横目で見ながら作品を作っていたと思います。もともと脱退の理由は音楽性の違いではなかったと言われていますので、あっちこっちと合わせてその後のオフコース、といった曲作りになっていても不思議はありません。<br />
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当時、私が音楽関係の雑誌記事などから断片的に読み取った情報としては、Yassさんは独立にあたって当時の最新鋭シンセサイザーであるところのフェアライト(たしか1600万円とか言ってた。小田さん愛用のPROFET5の10倍ですね)を購入していたはずです。これはデジタルシンセの走りであり、電子ペンで波形を書くとそのとおりの音を再生できるというものだったはずです。生身のギタープレイヤーである自身とコンピューターサウンドの融合をテーマにしていたようです。<br />
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さて、このような前振りがあって、Yassさんは、かたや活動再開メドも発表されないままの古巣を尻目に、1作目のアルバム「Sincerely」を1983年に発表します。私も発売早々に入手して聴きましたが、フェアライトのピコピコではなく、いきなりアコースティックギターとブラス音をメインにしたオーソドックスな曲が流れてきて、ちょっと拍子抜けした記憶があります。「素敵にシンデレラコンプレックス」もいっしょに収録しちゃえばよかったのに(すみません、ミーハーで)。なるほど、Yassさんは一人で完成度の高い音楽を作るためのツールとしてフェアライトを導入したのであって、別にテクノをやりたかったわけではなかったようです。ミディアムテンポの、オフコース時代の湘南海岸シリーズ(?)に近い曲が多かったかな。「潮の香り」の続編のような「入り江」という美しいバラードが収録されています。<br />
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翌年の1984年はオフコースが活動再開し、4月にシングル「君が、嘘を、ついた」を、6月には先日ここで書いた「The Best Year of Life」が発表されます。<br />
Yassさんは同年の9月に2作目の「Hello Again」を発表しています。制作過程でオフコース新作の影響があったのかなかったのか、興味深いところです。私は2曲めの「雨がノックしてる」を「君が、嘘を、ついた」のアンサーソングと見ました。<br />
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で、やっと今日の本題「Long Slow Distance」の話にたどりつきます。<br />
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1985年、年1作のペースを守って3作目のアルバムとして発売されたのがこのアルバムです。私の見立てではYassさんのキャリアの中でももっともヒットを意識して作られた作品だと思います。アルバムの最後に「City Woman」が入っていますが、この曲はWikipediaによると「黄桜マイルドのCMタイアップ」となっていますし、当時なにかのインタビューでYassさんは「『City Woman』は自分の中では演歌」と語っていました。ハッタリの効いたシンセサウンドと覚えやすいメロディはかなり売れセンを意識したものになっています。「Long Slow Distance」は8曲入り36分のわりとコンパクトなアルバムですが、奇しくも小田さんの「K.ODA」がそうだったように「鈴木康博はこういうことができます」というプレゼン資料としてよくできていると思うのです。<br />
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そして、久しぶりに通してこのアルバムを聴いてみると、実はYassさんの音楽は意外なほど山下達郎に近いことに気がつきます。メロディとかじゃなくて作り出す全体の音が。オフコース時代、ハ長調カノン進行担当の小田さん、R&Bとハードロック方面担当がYassさんというイメージでしたが、オフコース結成時での音楽的素養はYassさんの方が高かったようですし、音の嗜好が山下達郎とカブるのは不思議ではありません。<br />
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要するに、とまとめるのも変ですが、オフコースのふたりでいうとYassさんの方が小田さんよりミュージシャン的というのか職人的な人なんだろうな、と思います。大学でもロボット工学を学んでいたエンジニア志望の人だったんですよね。小田さんは建築家の勉強をして、後に(総合芸術である)映画の監督をやるような人だったわけで、その辺の個性の違う二人の緊張感でオフコースができていたんだなあと思いました。<br />
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<ul><li>ヒカシュー/ヒカシュー</li>
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アルバムタイトルとしては「うわさの人類」の方が記憶に残ってたような気がするけど、「20世紀の終りに」を聴きたかったので1980年作のこちら。リズムマシン、モノシンセによるベース音というテクノポップらしい音と、今思うと劇団ひとりに似た感じのボーカルが、独特の歌い方で押し切るバンド。楽器の音が数えられるようなシンプルなトラック。後年のヤマハのキーボードでそのまま出せるようなコーラス音も使われています。<br />
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<ul><li>WELCOME PLASTICS/PLASTICS</li>
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関連するアーティストのところに今度はPLASTICSを発見!<br />
プラスチックス(プラス「ティ」ックスじゃないんやで)も1980年の作品。知ってる曲は「COPY」。YMOを別格とすると当時のテクノポップではこれがど真ん中だったのではないかな?<br />
どうせ機械が演奏するんだからと、プロっぽいテクニックとかニュアンスとか関係ないところで作られた音楽は当時聴いても単純でしたが、それは当時のテクノロジーの限界に規定されていました。<br />
なんせ、当時の電子楽器はやっと和音が出る(それも4音とか6音とか上限があった)ようになったところで、素人がギターを買うように買える値段のシンセサイザーは、たいてい単音か、せいぜいユニゾンで二つ目のオシレーターを鳴らせる程度。作曲ソフトとかもなくて、物理的に機械で次に鳴らす音(音程、音量、長さ)を指定して並べ、16音符ぶんを自動演奏させる程度のものしかなかったわけです。1曲を再生するにはテープレコーダーに多重録音するしかない。今はタブレットひとつで数段高いレベルの曲を作ることができます。でも、当時はそれがカッコよかったし、演奏能力に関係なくセンスだけを武器に音楽で勝負ができたいい時代だったとも言えます。YMOは別格として。<br />
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<ul><li>改造への躍動/ゲルニカ</li>
</ul><br />
同じく、ヒカシューのページに関連で出てくるのが戸川純とそのユニット。時代を合わせてゲルニカでいいか、と「改造への躍動」を聴いてみます。これはテクノというよりニューウェイブて感じでしょうか。上の2枚の頃はは高校生でしたが、ゲルニカが出たときは大学生になっていました。<br />
私の大学だけではないと思うのですが、当時はキャンパスに薄ぼんやりと学生運動のにおいが残っていて、そういう残り火的左翼系サークルやら、もっと怪しい宗教系サークルなどが夕方になるとじわじわと湧いてきて活動しているという雰囲気。メディアも今よりずっと為政者に対して批判的だったし、なによりまだ戦争体験をリアルに語れる人がそれぞれの親類縁者にたくさんいて、不用意な勇ましい発言に対するチェックも今より敏感で、それに対する批判ももっと論理的だった気がします。<br />
そんな「偏向報道」が横行する世の中をなんとか変えて、自民党がやりやすいメディア環境を作るため、フジテレビなどが日本人がもう、みんな馬鹿になるような「楽しい番組」を積極的につくり始めたころです。その後、ソ連の崩壊や謎のバブル景気などもあって、この活動は大成功するのですが、そのちょっと前の時代ですね。<br />
私もそういう「もっと資本主義と仲良くしようよ」的なサークルの部室から漏れてくるYENレーベルのレコードの音を、隣の部室でぼんやり聴いていたものです。<br />
ゲルニカのアルバムには、そんな時代の気分を先取りしたような、あるいは茶化したような、戦前の日本あるいは近代化をめざすアジアの独裁国家の唱歌のような曲が並んでいます。YMOの人民服とはつながっているようないないような…。そしてプロデューサーが細野晴臣。当然、音楽性は当時の「雨後の筍」的テクノポップとは全然レベルが違います。<br />
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この3作はいずれも80年代の文化の代表として捉えていただいて良いのですが、残念ながらどれを知っていても若い女性にモテるためのツールにはならないところが残念です。<br />
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それにしても今思うと80年代というのは何をやってもOKな空気があって、玉石混交ではありますが、思いつく限りのあらゆるおふざけ、不謹慎、楽屋落ちの実験がされた時代でもあります。だから最近のメディアに出てくる挑戦的と評価される文化についても、大概は「あー、はいはいその感じね」で消化できてしまう可愛くない年寄りになりつつあります。<br />
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ekkehttp://www.blogger.com/profile/01169121241371045865noreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-1854553668588614072.post-73473329889577779182019-05-05T21:51:00.000+09:002019-06-17T00:07:03.791+09:00日本の恋と、ユーミンと。/松任谷由実 さて、とうとうユーミンがストリーミング配信されるようになりました。随分と掘りがいのある鉱脈に出会ってしまったものです。<br />
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私は兄弟もおらず、基本的に昭和一桁の両親と見るテレビだけで幼少期の音楽体験をしてきましたので、ユーミンのことを知ったのは、随分と年長になってからのことでした。<br />
おそらく最初に聴いたのは母が午後に多分再放送で見ていた連続ドラマの主題歌として使われていた「あの日にかえりたい」だったと思います(なんのドラマだったんだろう。あまり重要なことではないので調べずに素通りしますが)。<br />
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私にとっては検証をしないうちにとんでもない大きな存在であることだけが結論として伝えられたのがユーミンです。そりゃ私もバブル時代を生きてきましたし、「私をスキーに連れてって」もレンタルビデオで見ましたから、大人になった頃にはなんとか追いついたんですけどね。<br />
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Wikipediaなどで確認してみると、1983年の「VOYAGER」から1995年の「KATHMANDU」までの干支一回りの間、判で押したように11月下旬から12月上旬にアルバムが発売されています。この間、日本人が毎年の暮れになるとユーミンのアルバムを買ってクリスマスを迎えることが国民的行事になっていたということがわかります。恐ろしや。<br />
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で、荒井由実時代のことについては実はほとんどよく知らないということで、何年か前に慌てて「ひこうき雲」など買って聴いたりしたんですが、改めて表題のアルバムに収められた曲の中から荒井由実時代の作品に注意しながら聴いていると、そりゃまあ、我々の上の世代が崇め奉るのもよくわかります。私も今後は改めてユーミンの旧作をアルバム1枚ずつ、ゆっくり味わってみようと思っています。<br />
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大衆音楽家の先進性というのは、当然、その時代と込みで考察されるべきであり、当時の荒井由実が出てきたときに他にどんな音楽が流行していたかを考えるとその突出ぶりはすごいです。例えばアルバム「ひこうき雲」が発売された1973年のヒット曲をWikipediaでひろってみると、「おんなの道」「喝采」「危険なふたり」とか梶芽衣子「怨み節」とか出てくるわけですよお立ち会い!<br />
若者(大学生あたり)に対象を絞り込んだとしても「神田川」「心の旅」「ひなげしの花」「てんとう虫のサンバ」とか…。おそらく多少なりとも音楽に関心がある人にとっては、1999年当時の宇多田ヒカル「Automatic」がそうだったように、「これは買って聴かなければいけない」とつき動かされるような新しさがあったことは間違いないと思います。<br />
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初期のユーミンを聴くことは、はっぴいえんどの流れを汲むキャラメル・ママまたはティン・パン・アレーの演奏を楽しむことでもあります。今の高度に処理されたカラオケを聞き慣れた耳には、多少もたつきを感じさせる箇所もあるような気がしますが、当時最新の演奏法を取り入れ解釈し再現することの初々しさを感じさせ、逆にすーっと聞き流すことを許さない演奏になっていますね。<br />
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