2011/12/04

JPN/Perfume

この次はDVD付きを買うぞ、と意気込んでいたPerfumeの久々のアルバムが出ました。
ただし買うには苦労しました。AmazonでDVD付き初回限定版が予約できないのです(一応商品は出てきて、クリックもできるんだけど予定数終了かなんかで予約が成立しない)。しかたないので発売日に銀座山野楽器へ行ってみると、普通に平積みされていました。これだけ買うの恥ずかしかったので、久保田利伸のベストと合わせて買ってきました(久保田利伸の話はまた今度)。 

いざ聴いてみると、たとえ音と名前は一致しなくても、半分以上はCMなどのタイアップでテレビから流れた覚えのある曲たち。
「レーザービーム」や「ねぇ」のような攻める感じの曲と「ナチュラルに恋して」や「微かなカオリ」などほんわかしたアイドル風とを行き来しながら進んで行き、ぼけーっとしてるうちに終わりまで聴いてしまいます。
「JPN」というタイトルもスケールが大きく、かつ「AKBやSKEやHKTなどの秋元康戦略の最終型(JPN48?)を見通して先を越してやった」かのようなネーミングでなかなか痛快(邪推です)。


さて、渡辺祐氏の週刊朝日での連載によると、「イマドキのオトナ世代にはアナログ右派的なサウンド志向の方と、YMO育ちでテクノポップ上等のデジタル穏健派が混在している」そうです。
二つに分けられてしまったら明らかに「デジタル穏健派」に入らざるを得ない私です(いやその中でも右派左派古典派があってさ…とか言い出すとキリがないんですが)。 


YMOの持っていた「かわいい」部分を取り出して女の子にパフォーマンスさせるやり方は、本家YMOのお三人さん自身の手によるものも含め、80年代にやり尽くされた感じがありました(「イエローマジック歌謡曲」の項でしつこく書きました)。そんな当時の商品を含めても、Perfumeのウェルメイド感は一頭地を抜いていると思います。 
それは歌ってる本人たちの現代的なリズム感にもあると思います。
これだけ声が加工されている中で「リズム感」と言っても証拠はないですが、テレビでのパフォーマンスを見ると、本人たちもやはりただもんじゃないと思います。
Perfumeは芸能人として突出したルックスではない(顔もそうだけど、DVDで見てると結構昭和な体型に見える、人もいる)ですが、歌声やパフォーマンスの中でちゃんと上品な色っぽさを醸し出しているのはプロとして偉いと思います。
また、「ポリリズム」の頃に比べると、声の加工もマイルドというか地声が類推できるような気がするレベル(といってもどれが誰かは分かりませんが)に少しずつ変わっていっているように聴こえます。ブレイクした頃の、アニメのキャラクターのような存在だったのを、二十代の女性に相応しい質感を徐々に付け加えていく戦略なのかもしれません。

ところで、Perfumeの黒幕である中田ヤスタカっていう人はWikipediaの記述が本当なら、まだ30歳そこそこ。なんでこんなに我々に懐かしさを感じさせつつ、古臭くない音が作れるのか?あまり使いたくない言葉ですが、「天才」としか思えません。
それこそ「YMO世代」の、テクノの来し方行く末をじーっと目を離さずに見つめ続け、その上特別才能がある人物が作ってるのなら納得ですが、30歳前後の若い人がほとんど一人で(しかも達者な歌詞まで)作ってるんでしょう?
すごすぎる!



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