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2010/04/03

5years<通常版>/木村カエラ

木村カエラのデビュー以来の音楽活動をまとめたベスト盤です。私はiTSで落としてきました。
木村カエラ - 5years<通常盤>
木村カエラは可愛い。デビュー当時はこういう姪がいたらおじちゃん会う度に5000円とか1万円とかお小遣いあげちゃうなーと思ってました。オシャレで、ガリガリ勉強するように見えないけれど学校の成績は良くて、ちゃっかり有名大学に推薦で進学しちゃうようなタイプに見えました。その後のちょっとカルチャーっぽい消費のされ方は80年代の小泉今日子に似てるような気もしますけど、小泉今日子はルックスや歌唱力へのコンプレックスの裏返しからはじけているように見えましたが、木村カエラにはそういうコンプレックスの香りがしません。

さて、中身を聴いてみます。「リルラリルハ」とサディスティック・ミカ・バンドしかちゃんと聴いたことがなかったんですが、CMタイアップ曲が多いため、聴けば「ああ、これか」と思いあたるラインナップです。
曲順は新しいものから過去に遡るように並べられていますが、スパンが5年ですし基本はロックバンドの音なので特別時代を感じさせるものはありません。気持ち「リルラリルハ」以前のナンバーが音圧が低いかなと思うくらい。演奏がユニコーン的ロックだし、木村カエラの歌は上手すぎず下手でない(最近お気に入りのフレーズ)。いわゆる3コードのロックンロールでは無く、メンバーにクラシック崩れがいる構成・展開重視の曲作りをするバンドのサウンドです。「M2.バタフライ」なんかもろにピアノの練習曲的ですし、「M4.どこ」は発声練習的。無理矢理に印象が似てるものを探すとPUFFYということになりますか。ときどきパロディ的に外国の有名曲のフレーズを一捻りして入れてありますし、実際に奥田民生のナンバー(M14.BEAT)も入っています。

また、おそらく木村カエラ自身がその生育史の中で受けてきた最近のJ-POPからの影響も随所に見られて面白い。たとえば、以前このブログの中でも書いた「hitomi風日本語母音の省略」が意識されてる「M8.Yellow」。この曲ではサビで「いつだってYellow そんなあなたにエールを送るよ」と歌いますが、「そんなーなたにえーろーくーりょー」と聞こえるように歌っています。しかも「エールを=yellを」が前の行の「Yellow」とかけてある。これ頭いいでしょ?
また「M1.You bet!!」の「すすまな"きゃって"そう"ちかった"」の日本語の選び方、歌い方には宇多田ヒカルの(良い)影響が見えます。

こういう細かいところをiPhoneで聴きながら追っかけられるのは、彼女がちゃんと歌詞が伝わるように歌っているからです。今、単純なアイドル歌手はすごく少なくなっていて、そのかわりに歌詞を書いてるからアーティストである、というアイドル歌手が多くなっています(その意味では森高千里の罪は深いのかなあ。彼女はアーティストでしたが)。しかしせっかく書いた歌詞をちゃんと伝わるように歌っている人はあまり多くない。木村カエラはそういう意味でちゃんと作詞をしてるし、伝えています。

2009/02/01

Hey! Hey! Alright/スチャダラパー+木村カエラ

そう、和幸の新作に心を持って行かれてこれを忘れていました。今週の週刊文春の近田春夫のコラムを読まなかったらそのまま通り過ぎるところでした。
スチャダラパーと木村カエラのコラボレーションによるシングル"Hey! Hey! Alright"がもう発売になり、iTSでもダウンロード可能になっているじゃありませんか。
スチャダラパー+木村カエラ - Hey! Hey! Alright - EP

慌ててさっきタイトル曲とC/Wの2トラックをダウンロードしてきました。2曲で400円。

木村カエラはサディスティック・ミカ・バンドという実績もあり、中年とのコラボレーションはお手の物ですし、スチャダラパーも他流試合は昔から得意にしていますから、どうせ上手くやってるに決まっています。

聴いてみると、バックトラックはめずらしくイントロからエレキギターがなりっぱなしのロック色の強いもの。そのまま木村カエラのソロから始まるので、彼女が単独で唄っている曲との違和感があまりありません。
使われている音は我々の世代には懐かしいギター、シンセの音で、そういう意味ではスチャダラパーも無理に若作りせずに、「オジサンの家にようこそ」という余裕を見せていますが、そこはそれ、若い女性を迎えて気合いが入ったのか、ラップ部分はいつもの間延びした感じが少し抑えられていて、気持ち二枚目な感じになって、普通にカッコイイ音楽になっています。

2007/08/10

リルラ リルハ/木村カエラ

とにかく好きな曲の話を好きなように書くというやり方で始めて1ヶ月半、書いていくうちになにか方向が定まってくるだろうと思っていましたが、ようやく何か見えて来た気がします。
ブログの巻頭言(?)もちょっと書き換えたんですが、つまり商品として作られ商品として消費されるポピュラーミュージックを、消費者の立場から評価していく、ということを僕はやりたいみたいです。
別に80年代の思い出話をしたいわけではないのですが、結果として若い人には古すぎる曲の話が多いのは内心忸怩たるものがあります。
それと、自分がこれほど歌手の声に拘っていたのか、と読み返して驚いています。声の好き嫌いの話が多いですよね。

さて、今日は比較的新しい曲の話。木村カエラ「リルラ リルハ」です。

木村カエラ - リルラ リルハ - EP - リルラ リルハ

木村カエラの声は明るく乾いていて、聴いているだけで楽しくなります。私は先日のサディスティック・ミカ・バンド再結成のアルバムも買いましたが、彼女の歌は期待通りでした。

今のところ自分の持っている声を、特に作ることもせずに真っ直ぐ出している感じ。他の多くの歌手がそうだったように、おそらくこの声は近い将来変わって行くのかもしれません(このままで長く続けられる発声ではないような気がする)。逆に今のうちにこの声で表現できる作品をいっぱい残しておいて欲しいです。

「リルラ リルハ」は今になって冷静に聴くと、楽曲としてのレベルは微妙というか、意外と普通な感じが(クリシェで歌に入って、その後の展開も、わりと予定調和っぽい気が…)してしまうんですが、出た当時は「こんなカワイイ子がこんな尖ったロックナンバーを!」と十分驚かされました。今後もあまり歌謡曲寄りにならないで、シンプルな曲を歌っていって欲しいです。
でも、こういう女の子に限って、すぐ結婚して第一線を退いちゃうんだよなー。

Mine or Yours/宇多田ヒカル

ベストアルバム"SCIENCE FICTION"を買った後しばらくぼーっとしていましたが、5月になった途端にYouTubeでライブ配信的なものを見かけました。配信は途中から見たのですが、過去のMVが次々流れていて、いつから新作発表になるのかわからず、見るのやめ...