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2008/07/16

INTERLUDE 2

歌がうまいとはどういうことかと考え続けております。
1.肉声という楽器の音色が美しいこと
2.同じくその楽器の音域が広いこと
3.同じくダイナミックレンジが広いこと
4.その楽器を自由自在にコントロールできること(音程、強弱など)
5.楽曲を理解し、きちんと表現できること
とりあえずこの5つくらいが問題なんじゃないか、と考えが固まってきました。

例えば、もう亡くなりましたが、村田英雄という歌手がいました。
彼の声は浪曲出身ということもあって、クラシック歌手のような美しさとは違いますが、邦楽用楽器として優れた音色であったと思います。ただ、ピッチの調整が難しく、力むと音程が上に外れる楽器でした。ライバルといわれた三波春夫の方が西洋音楽的知識が豊かで、音楽性が高いように思えます。
村田英雄

森進一という歌手がいます。彼の声は美しい音色とは違いますが、魅力ある音色の楽器です。また、歌手にとってきれいな声が絶対の条件ではないということを日本人にきちんと教えてくれた歴史的な存在です。またその声のコントロールも巧みでありますが、「伴奏とのハーモニー」という感覚がない(または重要だと思っていない)ので、バックの和音がどう動いても関係なく、エンディングで延々と一つの音を伸ばし続けるという、暴力的な演奏をします。
森進一

あべ静江というとてもきれいな声で唄う女性がいます(最近は唄っているところを見ませんが)。鈴を転がすようなきれいな声だけれども、一つの唄い方しかできないように見えます。
あべ静江
薬師丸ひろ子もちょっとそんな感じがあります。声がきれいと歌がうまいはすぐ近くにあるのですが、このふたりのことを考えると、どうも同じではないようです。
薬師丸ひろ子
次回は私が本当にうまいと思う人の話を書きたいと思います。ああ、とても大変そうだなあ…。

2008/07/05

INTERLUDE

6月中旬に父が亡くなったりして、ちょっと更新が滞ってしまいました。
今日から再開です。

さて、はてなダイアリーの方にも書いたんですけど、先月放送された「BSマンガ夜話」を会社の同僚に頼んで、録画してDVDに焼いてもらって(家にBSチューナーがないから)、一昨日見ました。
今回は第2夜が「男組」だったんで、それが楽しみで。

「男組」の作画担当・池上遼一の画は実に華麗であり、アジア人をこんなに格好良く描ける人はいない、といしかわじゅんも云っています。日本でいちばん上手いマンガ家と思っている人もたくさんいると思います。一方で、そのいしかわじゅんは著書の中で、「動きが描けないマンガ家」の典型としても池上遼一を挙げています。下手だと云ってるんですね。


私がこの、「うまい・へた」ラベルのエントリで書いていきたいのは、それの歌版です。画風の華麗さと動きの拙さが同居する池上遼一のマンガは、俳優に例えれば絶世の美男・美女なのに大根役者、という存在です。天使の歌声かと思うような声を持ちながら歌の解釈ができない歌手、というのがいたらやはり池上遼一になるでしょう。

僕が思う理想の歌唱法というのは、話し声が美しくてその延長にメロディが乗って、すべての音域をカバーする、というものです。おそらく、そうすれば歌詞が聞き取れないこともないと思われるのですが、プロの歌い手がそれで成り立つかというと、そういう喉の使い方をするとすぐに声帯ポリープになっちゃうのかもしれない。その辺の矛盾も抱えつつ、次の話に参りましょう。

Mine or Yours/宇多田ヒカル

ベストアルバム"SCIENCE FICTION"を買った後しばらくぼーっとしていましたが、5月になった途端にYouTubeでライブ配信的なものを見かけました。配信は途中から見たのですが、過去のMVが次々流れていて、いつから新作発表になるのかわからず、見るのやめ...