安室奈美恵の「ベストコラボレーション・アルバム」として発売された「Checkmate!」を聴いてみました。
以前このブログでも書いた、DOUBLEとのデュエット「Black Diamond」も入った、他のアーティストとのコラボ作品だけをまとめたアルバムです。土屋アンナ、山下智久、AI、DOUBLE、m-floなど一見バラバラな相手とのコラボレーションが1枚にまとまっているわけですが、驚くほどまとまっています。一番まとまってないのはiTunesに取り込んだデータで、どうしても1枚のアルバムとして認識させられず、連続再生するには専用のプレイリストを作らなくてはなりませんでした(もっと良いやり方を知ってる人は教えてください)。
さて、安室奈美恵は相変わらずある世代のファッションリーダーでありつつ、日本では本格的なダンスミュージックを追求するアーティストとして確固とした位置づけを手に入れていますが、その出自はアイドルであり、その発声は今でも本人の話し声のニュアンスを残したアイドル式発声です。
最近は日本でももっとプロフェッショナルな発声をするボーカリストが増えていますが、やっぱり我々日本人が一番「萌える」のはかわいい女の子が普段話してる声にメロディが乗っかってるような歌声でしょ?このコラボで組んでいるDOUBLEやAIがどんなに上手くても、安室ちゃんの声はやっぱり惹きが強いし、歌詞もすんなり入ってきます。
考えてみると、日本のマンガやアニメーションもみんなその構造です。背景は写真と見紛うような細密さで描きながら、そこで活躍する登場人物たちは3Dにしようもないような平面的な線画で描かれています。それは本来ならとってもオカシイことのハズなんですが、なんたって水木しげるの時代から日本の大衆向け映像表現とはそういうもの。精密なミニチュアとコンピューターグラフィックスで再現されたリアルな情景の中、生物学的には絶対に膝の位置がおかしなキグルミ怪獣によるプロレス技の応酬を鑑賞するのが日本の特撮映画です。
そんな文化で育った我々の世代がギリギリついていける最先端が安室奈美恵の音楽です。それでも最近はちょっとカッコ良すぎてついていくのが大変ですがw
→ YouTubeへのリンク
2011/06/12
2008/06/03
BLACK DIAMOND/DOUBLE & 安室奈美恵
先日、自分のブログ(こちらではない方)への検索元リンク等を辿ってネットをうろうろしていたら、結構若い人(ブログのプロフィールが本当な ら)が、「大塚愛の歌は下手だ」と書いている文章が多くて意外でした。私は大塚愛の歌はまあ巧いと思っているので。ま、私もそうでしたが、若い人っていう のは意外と固い考え方をするので、結果として保守的になりがちですからね…。
というわけで、ポピュラー音楽における歌の上手・下手ということについて考えてみようという企画を始めます。
クラシックの声楽と違って、ポピュラー音楽っていうのは聴く人の解釈によって上手い・下手はかなりどうとでもいえるので、あくまでも私が思う上手い・下手についてですけど。
そんな話題に格好のテキストになるかと思って、DOUBLE & 安室奈美恵の"BLACK DIAMOND"を聴いてみました。「決して悪口というわけではなく」で買うぞと予告してたんですが、その感想を書くのはこちらなんです。
二人とも、我が国の誇る実力派と言われる歌手です。楽曲云々よりも、まずこの組み合わせが夢の競演です。でも、この二人はその音楽的ルーツも発声方法もかなり違います。
安室奈美恵は善くも悪くもキャリアの最初はアイドル歌謡曲です。基本的に喋る声の延長で歌を歌います。この唄い方の良いところは聴き手に歌詞がよく届くことです。迫力という点では少し不利ですが。
一方、DOUBLEはR&Bをルーツにし、ちょっと孤高の本格派というイメージを持っていたのですが、Wikipediaなどでその来し方を辿ると、意外とコマーシャリズムとも無縁でないキャリアを持っています。この"BLACK DIAMOND"が収録されているアルバム"THE BEST COLLABORATIONS"も、もっと難しい曲が並んでいるかと思いきや、意外とキャッチーで歌謡曲っぽいのも混ざっていたので聴きやすかったです。しかし、その発声は本格派で、パンチのある(死語ですね)歌声はアムロちゃんを凌駕しています。
それでは横に並んで歌った時に安室奈美恵はDOUBULEよりも下手なのかというと、それぞれ「流儀」というか「目的」が違うので優劣はつけられないのです。R&BとしてはDOUBLEの方がより本来の文法(?)に沿っていると思いますが、J-POPとしては安室奈美恵のキュートさ、身近なリアルさ(ていうか、エッチさ、か)も捨て難い。
かようにポピュラー音楽における歌の上手い、下手というのは一筋縄ではいかないんですよ、ということでシリーズの前フリをしつつ、今宵はここまでにしとうございます。
というわけで、ポピュラー音楽における歌の上手・下手ということについて考えてみようという企画を始めます。
クラシックの声楽と違って、ポピュラー音楽っていうのは聴く人の解釈によって上手い・下手はかなりどうとでもいえるので、あくまでも私が思う上手い・下手についてですけど。
そんな話題に格好のテキストになるかと思って、DOUBLE & 安室奈美恵の"BLACK DIAMOND"を聴いてみました。「決して悪口というわけではなく」で買うぞと予告してたんですが、その感想を書くのはこちらなんです。
二人とも、我が国の誇る実力派と言われる歌手です。楽曲云々よりも、まずこの組み合わせが夢の競演です。でも、この二人はその音楽的ルーツも発声方法もかなり違います。
安室奈美恵は善くも悪くもキャリアの最初はアイドル歌謡曲です。基本的に喋る声の延長で歌を歌います。この唄い方の良いところは聴き手に歌詞がよく届くことです。迫力という点では少し不利ですが。
一方、DOUBLEはR&Bをルーツにし、ちょっと孤高の本格派というイメージを持っていたのですが、Wikipediaなどでその来し方を辿ると、意外とコマーシャリズムとも無縁でないキャリアを持っています。この"BLACK DIAMOND"が収録されているアルバム"THE BEST COLLABORATIONS"も、もっと難しい曲が並んでいるかと思いきや、意外とキャッチーで歌謡曲っぽいのも混ざっていたので聴きやすかったです。しかし、その発声は本格派で、パンチのある(死語ですね)歌声はアムロちゃんを凌駕しています。
それでは横に並んで歌った時に安室奈美恵はDOUBULEよりも下手なのかというと、それぞれ「流儀」というか「目的」が違うので優劣はつけられないのです。R&BとしてはDOUBLEの方がより本来の文法(?)に沿っていると思いますが、J-POPとしては安室奈美恵のキュートさ、身近なリアルさ(ていうか、エッチさ、か)も捨て難い。
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