2019/06/09

Apple Musicで聴く平成の天才たち

90年代の音楽は、私にとってちょっと空白になっています。
当時は、学生時代から一緒に音楽作りをやる友人がいたので、もっぱらアウトプットの時期で、今さら新しい日本の音楽をチェックしようとか思っていなかったのです。下手に聴き込んで影響受けるのも癪だったしね。
98年、実際には99年に宇多田ヒカルに後ろからドカンと頭を叩かれて目が醒めるまで、7〜8年くらいちゃんと贔屓にして聴いていた音楽はなかったかもしれません。

なので、テレビでさんざん出てくるような超メジャーな人以外、多少は音楽に興味があれば聴いててしかるべきビッグネームも聞き逃しているものが多いです。

そんなわけで、一般教養レベルで欠けているアーティストに触れるにもApple Musicはちょうど良いような気がします。
浜田麻里のところでも書きましたが、私がApple Musicで聴くことでアーティストにはいくらお金が入るのでしょうか?月間使用料が980円で1週間平均で30曲聴いたとすると4週間で120再生か。そんなに聴かないか?まあ1再生あたり10円くらいの売上でしょうか。そのうちショップであるアップルの取り分とメーカーでどのくらい取りますかねえ。物理的にプラスティックの円盤を箱に入れて売っているわけではないから、レコード会社というよりも音楽出版社の手数料なのかな。再生数はなんとでもカウントできると思うので、最後は按分でやるんでしょうが、アーティストにはいくら入るのかなあ。せめて1再生1円くらい入ってるといいですね。

まずは岡村靖幸です。
テレビに出ていた川本真琴はちょっと知ってましたが、そのプロデューサーである岡村靖幸はちゃんと聴いたことがない。
最近になって年に2回くらいテレビで見ているような気がします。スーツを着て踊っているので、須藤元気と同じ箱に入れちゃってるんですが、たぶん全然違う人。
もっと若い世代なんだと思っていたら、ウィキペディアで見ると1965年生まれと書いていあります。なんだ私と似たようなもんじゃないですか。

当時の紙媒体でタイトルだけ見ていた「家庭教師」をライブラリに追加してみました。発売は1990年11月。今聴いてもぜんぜん古い感じはしません。これなら踊れるよね(私はやらないけど)。電子楽器の音もいっぱい入っていますが、生楽器が色っぽく、なんか肉感的な音で、好きな人はハマるでしょう。私もこのアルバムはこれから何度も聞き直すと思う。30年近く前の曲の歌詞が、風俗として今とほとんど変わらず通じるのには「Nippon大丈夫か?」と考えさせられます。私だけでなく国全体が平成ジャンプだなあ。


つづきましては、中村一義です。
岡村靖幸以上になにも知りませんが、たしか「天才」と言われていたはずです。なにがどう天才なのかは知らないんですけど。天才なら最初の作品を聴くべきだろうと思ったので「金字塔」というのをダウンロードしてみました。
中村さんは1975年生まれ、このアルバムは1997年の発売です。岡村くんより一時代若い感じですね。

えー正直、どこが天才かはわかりませんでした。若いのに70年代の古い音をよく知っててセルフプロデュースでまとめられるほど達者なのはわかった。でも我々は原田真二も知ってるしなあ…。最後の曲からどんなメッセージを受け止めれば良いのかもわからず?
でも、聴き終わった後で私には珍しく「Sgt.Pepper’s Lonely Hearts Club Band」を(これもApple Musicで)聞き直してしまいました。そういうパワーをいただきました。


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