12月は何も書いてないぞー、と慌ててなにかでっち上げようとして広瀬香美の新曲などダウンロードしてみましたが、彼女については2007~2008年で一定書いていて、今回の新曲からは新しい刺激を受けなかったので、見送り。
そんなわけで、年末は2010年の総論です。
今年は一段と更新が滞りまして、23本しか記事を書いていません。
週に1回くらいは音楽のことを考えよう、と思って始めたんですけどねえ。
単純にいろいろそれどころじゃない、という個人的・社会的理由もあったんですけど、今年は音楽が聴こえてこない1年でした。
昨日のレコード大賞もちらと見ましたが、あれはいよいよ業界内のお祭りになってしまって、もう消費者の意識とは関係ないですよ、と全体でメッセージを発していました。来年は無くなるんじゃないでしょうか?
移動中の車のAMラジオとか、商業施設での流れ具合で「売れてるのかな」と思わせられたのは、いきものがかりの「ありがとう」とAKB48の2曲「ポニーテールとシュシュ」「ヘビーローテーション」、年末になって宇多田ヒカルの「Goodbye Happiness」がちょっと頑張ったかな、という感じ。嵐も多分耳には入ってるんでしょうが、印象に残って無いです。あ、あとマイケル・ジャクソンはよく流れてましたね。きっかけがあんな不幸なことでなければ良かったんですが。
前からなんども書いていますが、J-POPは完成度という点では高くなっていて、私が若い頃のように「音程が…」とか「この声で…」というレベルのアーティストは激減して、それなりにうまい人が揃ってきています。発想を具現化するテクニックは十分あるわけですから素人がチェック入れられるような隙がない。一方で歌詞の方は放ったらかしで、未熟な言葉の断片を並べて「世代のリアルな表現」だと言って発表される。
この構造はアニメーションなんかにも似てますね。CGを駆使して完璧に作られた背景で拙い感じの線画の主人公が活躍する。もうその違和感は「伝統芸」ということで不問に付す、と。水木しげる先生も罪なことをしたもので(?)
ということで今年の「哀愁りふれいん」上の表彰作品は下記の通り。
最優秀シングル 七尾旅人/検索少年
最優秀アルバム 土岐麻子/乱反射ガール
最優秀歌唱賞 土岐麻子/乱反射ガール
最優秀新人賞 該当者無し
最優秀ミュージックビデオ マイケル・ジャクソン/THIS IS IT
企画賞 やもり(森山良子と矢野顕子)/あなたと歌おう
来年はもうちょっと音楽に親しみたいです。
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