前回、King Gnuのついでにofficial髭男dismのTravellerを聴いていましたが、そこで書いたとおり、このアルバムのかなりな部分がR&B的というかブラコン的なサウンドになっていて、そこでふと思い出したのが崎谷健次郎のことでした。
確か持っていたはずだよな〜と思ってコレクションをあたってみました。CD棚もiTunesも探したけれど見つからないのにまだまだ探していたらAmazonミュージックで揃うことがわかりました。私が持っていたのはカセットテープだったのかなあ?
最初の発売は1989年4月21日となっています。平成元年ですね。バブル絶頂期か。うろ覚えの記憶とWikipediaによると「ハウスミュージック」という惹句が付いています。
ずいぶんと前のことのように思いますが、大丈夫、もうテクノポップも一段落して、デジタルレコーディングもYAMAHA DX7もサンプラーもありました。音は今の音楽と一緒です。
崎谷健次郎はシングルヒットというと「もう一度夜を止めて」になっちゃうんで、あまりダンサブルな印象がないかもしれませんが(中西保志というと「最後の雨」しか出てこないのと印象が似ています)、こういうノリノリのアルバムも出しています。
official髭男dismの人と同じでキーが高くて細い声なのに音域が広くて結構豪勢なカラオケにも負けずに歌えるところもよく似ています。彼らは令和のレミオロメンやオフコースの孫ではなく、崎谷健次郎の息子たちだったようです。
さて、崎谷健次郎のプロデュース系の仕事というと、かつてこのブログでも紹介した斉藤由貴のアルバムが代表的ですが、ちょうど同時期に斉藤由貴のアルバム"âge"を作っていたはずです。と、あらためて調べてみたらあれ発売日が同じじゃないですか!これは知らなかった。つまり崎谷健次郎プロデュースによるハウスミュージック・アルバムが片や本人名義で発売されると同時にアイドルプロデュース版として斉藤由貴が同時発売されていたということなんですね!めちゃくちゃオシャレな仕掛けじゃないですか!
実際にこの2枚のアルバムの音は双子のようであり、あの、棒立ちで歌うイメージしか無い斉藤由貴が(センチメンタル・ジャーニーの松本伊代のように)2人のバックダンサーを従えて歌い踊った「夢の中へ」と合わせてすごいプロジェクトだったんだなあと改めて感心してしまいます。
2020/04/26
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