昨年から少しずつ日本での活動を再開しているビビアン・スー。2月中旬頃、エステサロンのCMで「タイミング」のアコースティックバージョンが流れていたので、「あ、新作出るのか?」とオフィシャルサイトを見に行ったら、なんとアルバム発売だというのでAmazonに予約を入れました。
日本では超久しぶりのオリジナル・アルバムです。どのくらい久しぶりかというと、1996年の「天使・想」以来、じゃないか?(ブラビの活動を除くと)
前作「天使・想」はNEW EDIT版を今でもiTSでダウンロードすることができます。まだ二十歳そこそこの、抜群の素材でありながらどういう路線で売れば良いか掴みきれなかった当時のスタッフの迷いがよくわかります。山口百恵~中森明菜風「少女の青い性」路線を狙ってみたがなんか違うー→どうしよう?みたいな。
結局、その後バラエティに進出して、「日本語の不自由な天然キャラ→ブラックビスケッツの活動」で一応の成功を収めて台湾に戻って行きましたが、本国及びアジアでのスターぶりと比較して日本市場では今ひとつ扱いが軽いのがかわいそう。
日本で活動していなかった間、彼女は中国語圏を中心に多くの映画に出演し、歌手としてCDもたくさん出しています。以前、私は輸入レコードショップの通販で購入した話をこのブログにも書いていますが、その音楽性は日本のアイドル歌手にとても近く、デニム地の衣装でオーソドックスなフォークロック調の曲をやっていたかと思うと、薄物の露出度の高いドレスで舞い踊ったり、ケバいメイクでファンキーな曲をやってみせたりと毎回頑張っています。そのどれもがマニアックに本格派を目指すのではなく、角をまるめた歌謡曲的アプローチなので、結果として私みたいな軟弱な音楽ファンには極めて聴きやすいのです。
さて、そこで今回の"NATURAL BEAUTY"は震災直後の3月16日発売で、2月のうちからAmazonで予約していたにも関わらず、出荷延期の憂き目をみて5日ほど遅れて到着しました。初回盤特典は1名様ご招待のデート権(!)。
実は予約を入れた段階で、収録曲を見てたので中身にはあまり期待できないかと思っていました。というのも、このアルバムの中には日本の有名曲のカバーが含まれているのですが、そのラインナップが「恋におちて-Fall in Love-」「長い間」「フレンズ」「時の流れに身をまかせ」ですよ。いくらなんでもベタだし支離滅裂です。たしかに今、カバー・アルバムが流行ってますけど、これじゃあ昔、父親がカセットで聴いてた「李成愛・日本を歌う(いや、タイトルは今適当に作りましたが)」みたいじゃないですか?
聴いてみました。
結論としては意外なほど良かったです。
1曲目が例のCMで流れている「タイミング」のアコースティックな新録音版ですが、オリジナルの攻撃的なところが全く無い普通に良い曲になっていました。そこから続くカバー3曲が、「タイミング」のアンプラグドなサウンドに少しずつ打ち込みのサウンドが重ねられていくように作られていました。そのグラデーションの頂点に昨年シングルで出したイケイケ系の"NICE AND NAUGHTY"が置いてある上手い流れになっていて、曲目リストから感じられた総花的で節操のない感じがしないようになっています。あー、これよく出来てるわ。昨年、シングルで聴いたときは、「ナチュラル派路線もいいが地味すぎだろう」と感じた"Beautiful Day"もアルバムの中ではきちんと光っています。
ビビアン・スーの歌唱はいつものことですが、音程は問題なし、声量は本格派歌手としてやっていくには弱いと思いますが、とにかくなんでもさらっと歌ってしまいます。ちょっと変わったかなと思うのは日本語の発音。ラ行の巻き方とか、つぁつぃつぇ~とか、うぉもうふうーとか、今、J-POPの歌手が多用する発音が導入されてます。ボイストレーナーがそういう指導をするんでしょうかねえ。一方英語部分はRを巻きすぎない、イギリス風のあっさりした発音をするようです。細かく聴いてると面白いです。
そして最後は「時の流れに身をまかせ」。これは解釈が難しい。
日本の芸能人は立候補でもしないかぎり、めったに政治的立場を明らかにすることがありませんが、台湾出身の彼女は好むと好まざるとに関わらず、常に国際政治の影響にさらされていると思われ、テレサ・テンの人生などを思うと、この曲を入れることにどんな深い意味が込められているか想像がつきません。
今回の震災でも彼女は台湾のチャリティー番組に出演して、彼女自身の募金も含め多額の義援金集めに大きな役割を担ってくれているようですね。
2011/03/31
2011/02/26
Solid State Survivor/Yellow Magic Orchestra
やっぱりYMOといえばこれでしょう!「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」です。
テクノポリスもライディーンも"BEHIND THE MASK"も1枚で聞けちゃう。
YMOってとりあえず何聴けばいいの?と思ったら、まずこれ。BGMとかテクノデリックとかはとりあえず置いといてこれ。
1曲目のテクノポリスが素晴らしい。前作のアジア趣味を通り越して無国籍というか未来的でフィクショナルな仮想都市トキオのテーマ曲。
そして2曲目の"ABSOLUTE EGO DANCE"でふらっと沖縄に戻り、3曲目がライディーンです。文句なしに楽しい。シンセサイザーの音が気持ちいい。
今の若いアーティストでこれに似た音を聴きたいと思ったら、やっぱりPerfumeってことになるなあ。
このアルバムには、まだ手弾きのベースやエレキギターの音が入っていて、ロック(または「クロスオーバー」的)な雰囲気が残っているのも逆に好ましく思えます。このアルバムの中ではビートルズのカバー("DAY TRIPPER")をやっていて、歌詞カードによるとギターはシーナ&ザ・ロケッツの鮎川誠です。
さて、タイトルの「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」は、素直に読めば「半導体(製の)生存者(?)」でしょうし、「高密度電脳国家(?)の生存者」という誤読も可能。ときあたかも「サイバーパンク」が確立する前夜であり、コンピュータ化する世界に触発された表現者集団の中にYMOもいた、ということなんだと思います。
テクノポリスもライディーンも"BEHIND THE MASK"も1枚で聞けちゃう。
YMOってとりあえず何聴けばいいの?と思ったら、まずこれ。BGMとかテクノデリックとかはとりあえず置いといてこれ。
1曲目のテクノポリスが素晴らしい。前作のアジア趣味を通り越して無国籍というか未来的でフィクショナルな仮想都市トキオのテーマ曲。
そして2曲目の"ABSOLUTE EGO DANCE"でふらっと沖縄に戻り、3曲目がライディーンです。文句なしに楽しい。シンセサイザーの音が気持ちいい。
今の若いアーティストでこれに似た音を聴きたいと思ったら、やっぱりPerfumeってことになるなあ。
このアルバムには、まだ手弾きのベースやエレキギターの音が入っていて、ロック(または「クロスオーバー」的)な雰囲気が残っているのも逆に好ましく思えます。このアルバムの中ではビートルズのカバー("DAY TRIPPER")をやっていて、歌詞カードによるとギターはシーナ&ザ・ロケッツの鮎川誠です。
さて、タイトルの「ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー」は、素直に読めば「半導体(製の)生存者(?)」でしょうし、「高密度電脳国家(?)の生存者」という誤読も可能。ときあたかも「サイバーパンク」が確立する前夜であり、コンピュータ化する世界に触発された表現者集団の中にYMOもいた、ということなんだと思います。
2011/02/20
イエロー・マジック・オーケストラ/Yellow Magic Orchestra
iTunesに結成から1983年の「散会」までのアルバムが揃い、YMOが気軽に聞けるようになりました。
活動期間が5年ほどなので、オリジナルアルバムに限れば、アイテムも少ないからコンプリートも比較的容易です。
1.イエロー・マジック・オーケストラ
2.ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー
3.増殖
4.BGM
5.テクノデリック
6.浮気なぼくら
7.サーヴィス
の7枚。
僕はCDで2、4、5、6(あとテクノドン)を持っているから、新しく買うのは1、3、7の3枚。
ま、ひと月で全部揃えると経済的負担も大きいので、とりあえずファーストアルバムである「イエロー・マジック・オーケストラ」をDLしてみました。


YMOはいろんな編集のCDが既にたくさん出ているので、私のMacのHDDの、どこにも入ってない曲は少ないのですが、それでもアルバムの収録曲を収録された順に聴いてこそと思いますので、気にせずアルバム一括購入。あーオトナって素敵!
「イエロー・マジック・オーケストラ」は細野晴臣が発想したコンセプトを基に、高橋幸宏と坂本龍一が参加してできた最初のアルバムです。「テクノポリス」も「ライディーン」も入っていません。ベスト盤やオムニバスなどでよく聴ける曲としては「東風」「中国女」「ファイアークラッカー」あたりでしょうか。ああ、それにしても「東風」の出だしは本当にかっこいい…。
さて、「イエロー・マジック・オーケストラ」が発表された1978年というと細野晴臣がソロで「はらいそ」発表した年でもあります。度重なる引越しでどこかにしまいこんでしまい、今すぐに聴き返せないのですが、「イエロー・マジック・オーケストラ」は細野晴臣ソロ名義で発表した「泰安洋行」「はらいそ」の延長線上にあるといっても間違いでは無いでしょう。
萩原健太の著作などによると、細野晴臣は都会っ子である自分にはルーツとなる日本というものが無いから、沖縄や東南アジア経由で日本に戻るしかない、と考えていたらしいのですが、その意識が初期YMOにも見えます。
YMOが流行り始めた頃、無邪気な高校生だった私は初期のYMOの中国風味な音階はあまり好きではありませんでした。
とはいえ当時は冨田勲作品以外では聴けなかったシンセサイザー音楽を、それも軽快なポピュラーミュージックとしてやってくれたのですから、細かい趣味の問題を超越した抗しがたい魅力がありました。
当時の機材のことを考えると、まだシンセサイザーはアナログで、音色メモリーもあったかどうか…。演奏中に音を変えようと思ったら、パッチのコードを差し替え、各種つまみを手動で調節していたわけです。シーケンサーもアナログで、つまみの数の音数までしか連続演奏できなかった。しかもそれぞれの機材が大きいから、初期YMOのライブ映像はタンスに囲まれたようなビジュアルでした。しかし、それが機械好きな男の子にはかっこ良く見えたものです。(しばらくYMOの話が続きます)
活動期間が5年ほどなので、オリジナルアルバムに限れば、アイテムも少ないからコンプリートも比較的容易です。
1.イエロー・マジック・オーケストラ
2.ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー
3.増殖
4.BGM
5.テクノデリック
6.浮気なぼくら
7.サーヴィス
の7枚。
僕はCDで2、4、5、6(あとテクノドン)を持っているから、新しく買うのは1、3、7の3枚。
ま、ひと月で全部揃えると経済的負担も大きいので、とりあえずファーストアルバムである「イエロー・マジック・オーケストラ」をDLしてみました。
YMOはいろんな編集のCDが既にたくさん出ているので、私のMacのHDDの、どこにも入ってない曲は少ないのですが、それでもアルバムの収録曲を収録された順に聴いてこそと思いますので、気にせずアルバム一括購入。あーオトナって素敵!
「イエロー・マジック・オーケストラ」は細野晴臣が発想したコンセプトを基に、高橋幸宏と坂本龍一が参加してできた最初のアルバムです。「テクノポリス」も「ライディーン」も入っていません。ベスト盤やオムニバスなどでよく聴ける曲としては「東風」「中国女」「ファイアークラッカー」あたりでしょうか。ああ、それにしても「東風」の出だしは本当にかっこいい…。
さて、「イエロー・マジック・オーケストラ」が発表された1978年というと細野晴臣がソロで「はらいそ」発表した年でもあります。度重なる引越しでどこかにしまいこんでしまい、今すぐに聴き返せないのですが、「イエロー・マジック・オーケストラ」は細野晴臣ソロ名義で発表した「泰安洋行」「はらいそ」の延長線上にあるといっても間違いでは無いでしょう。
萩原健太の著作などによると、細野晴臣は都会っ子である自分にはルーツとなる日本というものが無いから、沖縄や東南アジア経由で日本に戻るしかない、と考えていたらしいのですが、その意識が初期YMOにも見えます。
YMOが流行り始めた頃、無邪気な高校生だった私は初期のYMOの中国風味な音階はあまり好きではありませんでした。
とはいえ当時は冨田勲作品以外では聴けなかったシンセサイザー音楽を、それも軽快なポピュラーミュージックとしてやってくれたのですから、細かい趣味の問題を超越した抗しがたい魅力がありました。
当時の機材のことを考えると、まだシンセサイザーはアナログで、音色メモリーもあったかどうか…。演奏中に音を変えようと思ったら、パッチのコードを差し替え、各種つまみを手動で調節していたわけです。シーケンサーもアナログで、つまみの数の音数までしか連続演奏できなかった。しかもそれぞれの機材が大きいから、初期YMOのライブ映像はタンスに囲まれたようなビジュアルでした。しかし、それが機械好きな男の子にはかっこ良く見えたものです。(しばらくYMOの話が続きます)
2011/02/12
いきものばかり~メンバーズBEST COLLECTION~/いきものがかり
2010年もっとも成功したJ-POPのバンドのひとつ(便利なので翻訳調w)、いきものがかりのBESTが友人から回ってきたので聴かせていただきました。今日はその感想文です。
「いきものがかり」についてはまだこのブログを始めていなくて、「はてなダイアリー」に音楽の話からPalmの話までなんでも書いていた頃に、批判的に書いた覚えがあります。あーこれだ→決して悪口というわけではなく(2006年5月4日)
SAKURAは彼らのメジャーデビュー曲ということで、もちろんこちらのBESTにも入っていますが、私はこの曲を当時通っていたテニス教室のBGMとして毎週聴いてて辟易してたので、かなり好き放題書きました。だって、あまりにも80年代ニューミュージックだったんだもの。どうして21世紀に新しく出てきた人から、僕らが若い頃やってたフォークソングに毛の生えたような音楽を改めて聴かされなきゃいけないんだ、という中年としての怒りというか、遺憾の意を表明したわけです。こんなんだったら俺、自分でやるわ、みたいな。
去年、「ゲゲゲの女房」の主題歌として国民的愛聴曲となった「ありがとう」まで久しくそれと意識して聴くことはありませんでしたが、このBESTはその間の彼らの活動を網羅しているようなので、iTunesに取り込んで何往復か聴いてみました。
コアとなるメンバーはボーカルの女性と、エレキギターとアコースティックギターの男性二人。二人とも曲を書くが、シングルは基本的に一人が担当しているとのこと。エレキギターと生ギターのからむフォークロック的サウンド、女性ボーカルはクセがなく、歌詞も聞き取りやすいので嫌われる要素はとても少ない。NHKが使うのもよく分かります。日本人の音楽偏差値48~52くらいのところにかっきり合わせた作風は、老若男女どこからも支持を得られるようになっています。
逆に言うと、二十代にしてこの毒気の無さは、ここから先の化ける要素を見つけづらく、本当にこれでずっとやっていくのかい?という疑問がわきます。
たしかに我が同世代から上のミュージシャンは洋楽を意識しすぎてかなり恥ずかしいこともやってきたけれど、それで進歩してきたことも多いわけです。「いきものがかり」にはそういう洋楽崇拝的な部分がほとんど感じられません。「いきものばかり」に収録された29曲はほぼすべて過去のJ-POPの資産だけで再生産されています。もう洋楽から拝借して曲を作らなくても、生まれた時から聴いてきたJ-POPからの影響だけで十分曲作りができる時代になったのかもしれません。
思えば私なんか洋楽に関しては当時も今もほとんど無知なんで、曲作るときに当時のニューミュージックの優等生たちを参考にしていました。その当時はまだ元ネタの数も限られていましたが、そこから20年経ってJ-POPにもそれだけの歴史が出来、資産も十分貯まったんだ、ということなのかも。最近はやりの言い方をすれば「ガラパゴス化」ってことでしょうか。それは悪いことでは全然ないのですが、これから出てくる若い人が全部がそうなっちゃうと困るね。
「いきものがかり」についてはまだこのブログを始めていなくて、「はてなダイアリー」に音楽の話からPalmの話までなんでも書いていた頃に、批判的に書いた覚えがあります。あーこれだ→決して悪口というわけではなく(2006年5月4日)
SAKURAは彼らのメジャーデビュー曲ということで、もちろんこちらのBESTにも入っていますが、私はこの曲を当時通っていたテニス教室のBGMとして毎週聴いてて辟易してたので、かなり好き放題書きました。だって、あまりにも80年代ニューミュージックだったんだもの。どうして21世紀に新しく出てきた人から、僕らが若い頃やってたフォークソングに毛の生えたような音楽を改めて聴かされなきゃいけないんだ、という中年としての怒りというか、遺憾の意を表明したわけです。こんなんだったら俺、自分でやるわ、みたいな。
去年、「ゲゲゲの女房」の主題歌として国民的愛聴曲となった「ありがとう」まで久しくそれと意識して聴くことはありませんでしたが、このBESTはその間の彼らの活動を網羅しているようなので、iTunesに取り込んで何往復か聴いてみました。
コアとなるメンバーはボーカルの女性と、エレキギターとアコースティックギターの男性二人。二人とも曲を書くが、シングルは基本的に一人が担当しているとのこと。エレキギターと生ギターのからむフォークロック的サウンド、女性ボーカルはクセがなく、歌詞も聞き取りやすいので嫌われる要素はとても少ない。NHKが使うのもよく分かります。日本人の音楽偏差値48~52くらいのところにかっきり合わせた作風は、老若男女どこからも支持を得られるようになっています。
逆に言うと、二十代にしてこの毒気の無さは、ここから先の化ける要素を見つけづらく、本当にこれでずっとやっていくのかい?という疑問がわきます。
たしかに我が同世代から上のミュージシャンは洋楽を意識しすぎてかなり恥ずかしいこともやってきたけれど、それで進歩してきたことも多いわけです。「いきものがかり」にはそういう洋楽崇拝的な部分がほとんど感じられません。「いきものばかり」に収録された29曲はほぼすべて過去のJ-POPの資産だけで再生産されています。もう洋楽から拝借して曲を作らなくても、生まれた時から聴いてきたJ-POPからの影響だけで十分曲作りができる時代になったのかもしれません。
思えば私なんか洋楽に関しては当時も今もほとんど無知なんで、曲作るときに当時のニューミュージックの優等生たちを参考にしていました。その当時はまだ元ネタの数も限られていましたが、そこから20年経ってJ-POPにもそれだけの歴史が出来、資産も十分貯まったんだ、ということなのかも。最近はやりの言い方をすれば「ガラパゴス化」ってことでしょうか。それは悪いことでは全然ないのですが、これから出てくる若い人が全部がそうなっちゃうと困るね。
2011/02/05
Gift~あなたはマドンナ~/土岐麻子
2010年、私の心のベストアルバムだった「乱反射ガール」の土岐麻子の新曲です。
昨年、「乱反射ガール」を聴いてすぐの当ブログで「一番売れてた頃のEPOみたい」とか書きましたが、なんのことはない、この曲はそのEPOの書き下ろしとのこと。EPOがこういうコマーシャルな曲を作るのも久しぶりな気がします。ここ十何年か、オルタナティブな感じになってましたからね。
そして、この曲はもう完全に80年代のEPOのイメージそのものです。ほんとに書き下ろし?JOEPOとかに入ってなかった?てなもんで。
「シュペリエル」と辞書を引かなきゃいけないカタカナ語(フランス語で「上」のことだそうだ。用例:「おばちゃん、俺、天丼のシュペリエルね!」)がキーワード(この曲が使われてるCMの商品名にかかってる)になってるところとか、2コーラス終わったところでちょろっと違うメロディが入るところなんか、なつかしくて涙が出そう(出ないけど)。
一方、歌い手の土岐麻子は「乱反射ガール」でも同じなんですが、「シュペリエルな」が「しゅぺりえるんな」に聞こえるちょっとしたクセがあって、それがただキレイキレイのおしゃれなポップスからちょっとだけはみださせるフックになっています。EPOが自分で歌うバージョンがあれば、また違った味わいがあるでしょうね。そっちもぜひ発表して欲しいものです。
昨年、「乱反射ガール」を聴いてすぐの当ブログで「一番売れてた頃のEPOみたい」とか書きましたが、なんのことはない、この曲はそのEPOの書き下ろしとのこと。EPOがこういうコマーシャルな曲を作るのも久しぶりな気がします。ここ十何年か、オルタナティブな感じになってましたからね。
そして、この曲はもう完全に80年代のEPOのイメージそのものです。ほんとに書き下ろし?JOEPOとかに入ってなかった?てなもんで。
「シュペリエル」と辞書を引かなきゃいけないカタカナ語(フランス語で「上」のことだそうだ。用例:「おばちゃん、俺、天丼のシュペリエルね!」)がキーワード(この曲が使われてるCMの商品名にかかってる)になってるところとか、2コーラス終わったところでちょろっと違うメロディが入るところなんか、なつかしくて涙が出そう(出ないけど)。
一方、歌い手の土岐麻子は「乱反射ガール」でも同じなんですが、「シュペリエルな」が「しゅぺりえるんな」に聞こえるちょっとしたクセがあって、それがただキレイキレイのおしゃれなポップスからちょっとだけはみださせるフックになっています。EPOが自分で歌うバージョンがあれば、また違った味わいがあるでしょうね。そっちもぜひ発表して欲しいものです。
2011/01/30
Hands/Little Boots
こちらも久しぶりの更新です。2011年最初はめずらしく洋楽の話を書きます。
Little Bootsというイギリスの若い女性によるテクノポップ(でいいののかな?)。
売れてるのか売れてないのか?日本にどのくらいファンがいるのかも分かりません。とりあえず、本日現在で日本語版Wikipediaには項目がないことは確かです。英語版Wikipediaによると1984年5月生まれだそうなので、26歳かぁ。若いなあ…
こと洋楽に関してはすこぶるアンテナの低い私が、なぜ彼女のことをしったかというと、今、YAMAHAが売っている"TENORI-ON"という楽器のホームページに彼女がその使い手としてインタビューを受けていたからです。→YAMAHAのページ
TENORI-ONというのは、内蔵されている音を適当にいじりながら演奏する電子楽器で、見た目がユニークでそれなりにステージ映えもするよ、と先日も銀座の店舗でデモンストレーションをやっていました。
iPhoneのアプリにも似た様な画面デザインの安価なアプリがありますが、おそらくもっと自由度があって、ハードウェア的にもしっかりつくってあるのでしょう。7万円を超える価格がついています。
Little Bootsちゃんは、それを使って、このビデオのようなパフォーマンスをやっているのです。
こういう若くてかわいい女の子がこんなオタク臭い楽器を嬉々としていじっているところを見るとすっかりうれしくなってしまい、無条件で応援したくなりました。(おじちゃんはね、おじちゃんはね、みたいな感じもw)
さて、作品の方です。
表題の"Hands"はアルバムタイトルで、iTunesではなぜか曲数違いで同じタイトルのアルバムが2種類買えるようになっています。私は根気の無いタイプなので、曲数の少ない12曲入りの方をダウンロードしました。
アメリカ風の隙のないブロデュースとは違う、良い意味で粗い感じの仕上がりは、なんとなく製作過程が透けて見えるようです。
私はこういうのの方が好き。バリバリのダンスミュージックというよりももうちょっと泥臭く、80年代のガゼボとかをちょっと思い起こさせます。平沢進とか好きな人も全然オッケーだと思います。あ、あと懐かしの"dip in the pool"に似てるかも。
歌はむちゃくちゃ上手い感じでもなくて、レベル的にはJ-POP並みですが、私にはかえって聴きやすく、また新しいのが出たら買っちゃおうかな~と思っちゃいました。

Little Bootsというイギリスの若い女性によるテクノポップ(でいいののかな?)。
売れてるのか売れてないのか?日本にどのくらいファンがいるのかも分かりません。とりあえず、本日現在で日本語版Wikipediaには項目がないことは確かです。英語版Wikipediaによると1984年5月生まれだそうなので、26歳かぁ。若いなあ…
こと洋楽に関してはすこぶるアンテナの低い私が、なぜ彼女のことをしったかというと、今、YAMAHAが売っている"TENORI-ON"という楽器のホームページに彼女がその使い手としてインタビューを受けていたからです。→YAMAHAのページ
TENORI-ONというのは、内蔵されている音を適当にいじりながら演奏する電子楽器で、見た目がユニークでそれなりにステージ映えもするよ、と先日も銀座の店舗でデモンストレーションをやっていました。
iPhoneのアプリにも似た様な画面デザインの安価なアプリがありますが、おそらくもっと自由度があって、ハードウェア的にもしっかりつくってあるのでしょう。7万円を超える価格がついています。
Little Bootsちゃんは、それを使って、このビデオのようなパフォーマンスをやっているのです。
こういう若くてかわいい女の子がこんなオタク臭い楽器を嬉々としていじっているところを見るとすっかりうれしくなってしまい、無条件で応援したくなりました。(おじちゃんはね、おじちゃんはね、みたいな感じもw)
さて、作品の方です。
表題の"Hands"はアルバムタイトルで、iTunesではなぜか曲数違いで同じタイトルのアルバムが2種類買えるようになっています。私は根気の無いタイプなので、曲数の少ない12曲入りの方をダウンロードしました。
アメリカ風の隙のないブロデュースとは違う、良い意味で粗い感じの仕上がりは、なんとなく製作過程が透けて見えるようです。
私はこういうのの方が好き。バリバリのダンスミュージックというよりももうちょっと泥臭く、80年代のガゼボとかをちょっと思い起こさせます。平沢進とか好きな人も全然オッケーだと思います。あ、あと懐かしの"dip in the pool"に似てるかも。
歌はむちゃくちゃ上手い感じでもなくて、レベル的にはJ-POP並みですが、私にはかえって聴きやすく、また新しいのが出たら買っちゃおうかな~と思っちゃいました。
2010/12/31
2010年を振り返る
12月は何も書いてないぞー、と慌ててなにかでっち上げようとして広瀬香美の新曲などダウンロードしてみましたが、彼女については2007~2008年で一定書いていて、今回の新曲からは新しい刺激を受けなかったので、見送り。
そんなわけで、年末は2010年の総論です。
今年は一段と更新が滞りまして、23本しか記事を書いていません。
週に1回くらいは音楽のことを考えよう、と思って始めたんですけどねえ。
単純にいろいろそれどころじゃない、という個人的・社会的理由もあったんですけど、今年は音楽が聴こえてこない1年でした。
昨日のレコード大賞もちらと見ましたが、あれはいよいよ業界内のお祭りになってしまって、もう消費者の意識とは関係ないですよ、と全体でメッセージを発していました。来年は無くなるんじゃないでしょうか?
移動中の車のAMラジオとか、商業施設での流れ具合で「売れてるのかな」と思わせられたのは、いきものがかりの「ありがとう」とAKB48の2曲「ポニーテールとシュシュ」「ヘビーローテーション」、年末になって宇多田ヒカルの「Goodbye Happiness」がちょっと頑張ったかな、という感じ。嵐も多分耳には入ってるんでしょうが、印象に残って無いです。あ、あとマイケル・ジャクソンはよく流れてましたね。きっかけがあんな不幸なことでなければ良かったんですが。
前からなんども書いていますが、J-POPは完成度という点では高くなっていて、私が若い頃のように「音程が…」とか「この声で…」というレベルのアーティストは激減して、それなりにうまい人が揃ってきています。発想を具現化するテクニックは十分あるわけですから素人がチェック入れられるような隙がない。一方で歌詞の方は放ったらかしで、未熟な言葉の断片を並べて「世代のリアルな表現」だと言って発表される。
この構造はアニメーションなんかにも似てますね。CGを駆使して完璧に作られた背景で拙い感じの線画の主人公が活躍する。もうその違和感は「伝統芸」ということで不問に付す、と。水木しげる先生も罪なことをしたもので(?)
ということで今年の「哀愁りふれいん」上の表彰作品は下記の通り。
最優秀シングル 七尾旅人/検索少年
最優秀アルバム 土岐麻子/乱反射ガール
最優秀歌唱賞 土岐麻子/乱反射ガール
最優秀新人賞 該当者無し
最優秀ミュージックビデオ マイケル・ジャクソン/THIS IS IT
企画賞 やもり(森山良子と矢野顕子)/あなたと歌おう
来年はもうちょっと音楽に親しみたいです。
そんなわけで、年末は2010年の総論です。
今年は一段と更新が滞りまして、23本しか記事を書いていません。
週に1回くらいは音楽のことを考えよう、と思って始めたんですけどねえ。
単純にいろいろそれどころじゃない、という個人的・社会的理由もあったんですけど、今年は音楽が聴こえてこない1年でした。
昨日のレコード大賞もちらと見ましたが、あれはいよいよ業界内のお祭りになってしまって、もう消費者の意識とは関係ないですよ、と全体でメッセージを発していました。来年は無くなるんじゃないでしょうか?
移動中の車のAMラジオとか、商業施設での流れ具合で「売れてるのかな」と思わせられたのは、いきものがかりの「ありがとう」とAKB48の2曲「ポニーテールとシュシュ」「ヘビーローテーション」、年末になって宇多田ヒカルの「Goodbye Happiness」がちょっと頑張ったかな、という感じ。嵐も多分耳には入ってるんでしょうが、印象に残って無いです。あ、あとマイケル・ジャクソンはよく流れてましたね。きっかけがあんな不幸なことでなければ良かったんですが。
前からなんども書いていますが、J-POPは完成度という点では高くなっていて、私が若い頃のように「音程が…」とか「この声で…」というレベルのアーティストは激減して、それなりにうまい人が揃ってきています。発想を具現化するテクニックは十分あるわけですから素人がチェック入れられるような隙がない。一方で歌詞の方は放ったらかしで、未熟な言葉の断片を並べて「世代のリアルな表現」だと言って発表される。
この構造はアニメーションなんかにも似てますね。CGを駆使して完璧に作られた背景で拙い感じの線画の主人公が活躍する。もうその違和感は「伝統芸」ということで不問に付す、と。水木しげる先生も罪なことをしたもので(?)
ということで今年の「哀愁りふれいん」上の表彰作品は下記の通り。
最優秀シングル 七尾旅人/検索少年
最優秀アルバム 土岐麻子/乱反射ガール
最優秀歌唱賞 土岐麻子/乱反射ガール
最優秀新人賞 該当者無し
最優秀ミュージックビデオ マイケル・ジャクソン/THIS IS IT
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来年はもうちょっと音楽に親しみたいです。
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