iTunesに結成から1983年の「散会」までのアルバムが揃い、YMOが気軽に聞けるようになりました。
活動期間が5年ほどなので、オリジナルアルバムに限れば、アイテムも少ないからコンプリートも比較的容易です。
1.イエロー・マジック・オーケストラ
2.ソリッド・ステイト・サヴァイヴァー
3.増殖
4.BGM
5.テクノデリック
6.浮気なぼくら
7.サーヴィス
の7枚。
僕はCDで2、4、5、6(あとテクノドン)を持っているから、新しく買うのは1、3、7の3枚。
ま、ひと月で全部揃えると経済的負担も大きいので、とりあえずファーストアルバムである「イエロー・マジック・オーケストラ」をDLしてみました。
YMOはいろんな編集のCDが既にたくさん出ているので、私のMacのHDDの、どこにも入ってない曲は少ないのですが、それでもアルバムの収録曲を収録された順に聴いてこそと思いますので、気にせずアルバム一括購入。あーオトナって素敵!
「イエロー・マジック・オーケストラ」は細野晴臣が発想したコンセプトを基に、高橋幸宏と坂本龍一が参加してできた最初のアルバムです。「テクノポリス」も「ライディーン」も入っていません。ベスト盤やオムニバスなどでよく聴ける曲としては「東風」「中国女」「ファイアークラッカー」あたりでしょうか。ああ、それにしても「東風」の出だしは本当にかっこいい…。
さて、「イエロー・マジック・オーケストラ」が発表された1978年というと細野晴臣がソロで「はらいそ」発表した年でもあります。度重なる引越しでどこかにしまいこんでしまい、今すぐに聴き返せないのですが、「イエロー・マジック・オーケストラ」は細野晴臣ソロ名義で発表した「泰安洋行」「はらいそ」の延長線上にあるといっても間違いでは無いでしょう。
萩原健太の著作などによると、細野晴臣は都会っ子である自分にはルーツとなる日本というものが無いから、沖縄や東南アジア経由で日本に戻るしかない、と考えていたらしいのですが、その意識が初期YMOにも見えます。
YMOが流行り始めた頃、無邪気な高校生だった私は初期のYMOの中国風味な音階はあまり好きではありませんでした。
とはいえ当時は冨田勲作品以外では聴けなかったシンセサイザー音楽を、それも軽快なポピュラーミュージックとしてやってくれたのですから、細かい趣味の問題を超越した抗しがたい魅力がありました。
当時の機材のことを考えると、まだシンセサイザーはアナログで、音色メモリーもあったかどうか…。演奏中に音を変えようと思ったら、パッチのコードを差し替え、各種つまみを手動で調節していたわけです。シーケンサーもアナログで、つまみの数の音数までしか連続演奏できなかった。しかもそれぞれの機材が大きいから、初期YMOのライブ映像はタンスに囲まれたようなビジュアルでした。しかし、それが機械好きな男の子にはかっこ良く見えたものです。(しばらくYMOの話が続きます)
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