さて、今日は人気のありそうな大塚愛の話でもしましょう。
この人、年齢も良く分からなかったので、早速Wikipediaで調べると1982年生まれとのこと。意外と若いんですね。曲作りがあまりにしたたかなので、もうちょっと上かと思いました。
一方、会社の新人のF君が「恋人にしたい芸能人」に挙げる程度にはアイドル的な消費のされかたも吝かでない風情を漂わせています(水着の写真集は出ないと思うけど)。F君、芸能人にはもっと奇麗な人がいるでしょ?と思うんですが、どこか脱力したような外見に癒されるのかもしれませんね。アイドル的とはいえ、昔のお人形さん的清純アイドルではなく、それなりに恋愛とかも通り抜けて来て、なおかつ明るくて蓮っ葉な(死語ですね)感じがするのが良いのでしょう。四十半ばのオジサンにもそれは理解できます。
この人の良いところはドメスティックなJ-POPの世界できっちり結果を出しましょう、という潔さを感じるところですね。そういう意味では社会人としてしっかりしてると思う。芸術家肌ではなく、職人。
方向としては矢井田瞳なんかの感じなのかな?と思わせるところがありつつ、あんなに洋楽的でなく、きっちり歌謡曲しているところが素人には却ってありがたい。だから矢井田瞳は結構、大塚愛を「あんにゃろー」と思っている気がする。そういうお前だって椎名林檎の偽物じゃないか!?って喧嘩になる?近田春夫だって最初はそう書いていたし…。でも、冷静に聴いてみると、椎名林檎の巻き舌は中島みゆきとか下手すると日吉ミミのような日本的発音で(だから藤圭子の娘とも絡める?)、矢井田瞳は外人風だった、とか今となっては違うことが分かってきました。
大塚愛はその矢井田瞳をうーんと分かりやすくして、国内限定仕様に直した感じ。200km/hで何時間もぶっ飛ばすことを目的にせず、120km/hくらいまでで乗り心地が良く、戸越銀座商店街で自転車をかきわけて走っても、許してもらえそう、といった出来映えになっています。
ここまでポップな、大衆性に徹した女性シンガー・ソングライターというと、意外に思いつかない。西脇唯とかが似てるかな、とも思うがここまでは成功してなかったし…。というわけで、これからどうなるのか、しばらく静観…。
0 件のコメント:
コメントを投稿