今日は休日出勤の上に、明日の仕事のために東京から大阪に移動しなくてはならず、なんか悔しいからエクスプレスカードの特典でグリーン車に乗りました。
N700系はソフトバンクの無線LANが使えるので、iPadで遊んでいたんですが、そういえばMac以外で音楽買ったことがなかったな、と思ってiTunesを立ち上げて、アルバムを物色してました。
主にナタリーなどの広報を読んでなんとなく気になっていた、坂本美雨の5月18日発売のアルバム、"HATSUKOI"をダウンロードしてみました。新幹線の無線LANは意外とトラフィックが細いのか、全曲落とすまでにわりと時間がかかりました(同乗の皆様、さぞかしご迷惑だったことでしょう。申し訳ないです)が、さっそくiPadにヘッドホンを挿し込んで聞いてみました。
坂本美雨のことは、矢野顕子と坂本龍一という超大物の娘ということはどこかで見て知ってましたが、マスメディアで見かけることも少ないので、意識して聞いたことはありませんでした。
ほとんど情報を持たないままに再生してみると、iTunesに表示されたジャンルは「エレクトロニクス」。あ、エレクトロニクスなんだ、と思って聴きはじめると、なるほどオケは打ち込みです。そして乗っかる本人の歌声は、こういってはなんですが、妙に基礎のしっかりした本格的発声。お母さんの弾(はじ)けるピアノと奔放な節回し、とは違います。また、幸いお父さんの歌唱力は全く遺伝しなかったらしく、きれいで上品な発声です。打ち込みのバックで歌う遊佐未森のような、元気な中谷美紀のような…。
作品の印象は、初心者向けクラシック(バッハとかモーツァルトの有名曲や、タンホイザー序曲とか?)を再構成した上にポップなボーカルが載っている感じです。最近のJ-POPにはあまりいない路線で、聞いたことないほど斬新、ていうのではないけれど飽きることなく聞けました。また、このアルバムには初心に戻って可愛いメロディを書くようになった小室哲哉作品が混じっています。さすが小室作品は飛び抜けてキャッチーな出来上がりです。
一方、ご両親の、良くも悪くも強烈なキャラクターからの遺伝を変に期待しちゃうとちょっと地味かもなー、という印象もあります。「藤圭子の娘がR&Bを歌うんだって!(その話はもういいって>俺)」みたいなインパクトはないです。
なんていうか、今はまだ「楷書」で書いてある音楽って感じです。だから、これからこの人が年齢を重ねてどんな風に崩れていくのか、ちょっと長い時間で見ていたいですね。
男女問題とかで身を持ち崩したりして色気とか毒気なんかが加わると、ちょっとすごい才能かもしれません。
↓顔はお父さん似。
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