今、月に1~2回くらい見るテレビの歌番組で、出てくるのが楽しみなのは彼女たち。
表現において「なんだこれは!?」と思わせるものこそが最良であるという岡本太郎理論でいくと、Perfumeの「ポリリズム」は「なんだこれは」でした。
「なんだこれは」だったけど、同時にキッチュ(死語)だったので、「あ~、ボコーダーで声いじってテクノポップを唄わせてるのね」と、80年代にやたらたくさんあったYMOおよびその周辺によるテクノ風アイドルポップス(「イエローマジック歌謡曲」の項参照)の生き残りであるという仕分けをしてしまいました。
それでもなにかとても気になってアルバム「⊿」も買ってたんですが、どうも私は彼女たちを過小評価していたように思います。
しばらく静かにしていたようだったのが、今春からコマーシャルで「レーザービーム」が流れ始めて、「あー一段とYMOになってきたなあ、でもちょっとメロディが小さくまとまりすぎなんじゃない?」とまだ思っておりました。
ところが、CD発売日前後に出てきたテレビでのパフォーマンスを見ると、いいんですなあこれが。
レコード会社がYouTubeにPVのサンプルを上げていますが、PVよりもテレビでのダンスの方が良いです。
サウンドと「レーザービーム」という単語に騙されて、なにかサイバーな世界の話なのかと思わされるけれど、歌詞をよく聞くとテーマはどうも野球のことらしい、「れいざあびいむ」って思い切り日本語だし。
そんなユルさも含めて、PerfumeにはCDで聴くよりもDVDやテレビで見て初めて見えてくる何かがあります。マルチメディア(これも死後だなあ)時代の商品としてとても優れていると思います。
次のアルバムが楽しみ、今度はDVD付きを買おう。
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