2011/07/17

Z/UNICORN

このところテクノポップ周辺をさまよっていましたが、主観的にはロック好き(そういう風にみてもらえないけどw)なのでこういうのも聴きます。
ユニコーンの最新アルバム「Z」です。私は電気グルーヴの「A」も持っていますので、これで私のiTunesには文字通り「A to Z」が揃ったわけです。トキオッ!

バンドブーム時代のユニコーンについては私はまったく無知で、「大迷惑」も「服部」もリアルタイムではほとんど聴いていませんでした。ただ、解散寸前に発売されたアルバム「スプリングマン」をなぜか買って(たぶんテレビで「すばらしい日々」の演奏を見て、とつぜん奥田民生に興味を持ったからだったと思う)、しつこく愛聴しました。
ユニコーンは、かつての「はっぴいえんど」や「オフコース」が、そしてビートルズがそうだったように、メンバー各人が作曲し、「作ったんならおまえ歌えよ」って感じでリードボーカルも各人が担当する、良い意味でのアマチュアっぽさが残っていて、「スプリングマン」はそういう風にできていました。そして、2011年に発売された「Z」もやっぱりそういう風にできています。

ユニコーンが出てきた頃、僕は仕事のできない新入社員であり、しかも就職浪人状態だった友人との自作音楽にもはまっていいました。だからバンドブームは横目でみながら通りすぎてほとんど聴いちゃいなかったんですが、それでも仲間内の音楽談義のときはろくに知りもせずに「この中で残るとしたらユニコーン」としたり顔で語っていました。それは結果として当たったんですが、その根拠はなんていうこともない、楽曲や人となりがなんかいちばん愛嬌があったから。そして、メンバーがアラフィフとなった今もその愛嬌が失われずにいるのがうれしい。ロックの名曲からのフレーズ拝借もいまや円熟の境地です(本気で褒めてます)。

2011/07/03

YMO/YELLOW MAGIC ORCHESTRA

YMOについてはマイペースで書きたくなったら次に「増殖」の話を書けばいいか、とか軽く考えていたら、新しいベスト盤が出ているじゃないですか、YMO(^_^;) 「YMO」がアルバムタイトルでアーティスト名が「YELLOW MAGIC ORCHESTRA」なんですね。ここ数年、新作を小出しにしたりフェスに顔を出したりもしてるらしい。ちょっと目を離すとこれだから…

さて、今までさんざん出たベスト盤のうちの何種類かを持っている身としては、聴き所は渡辺香津美のギターが入ったライブ版「東風」であり、「DAY TRIPPER」なんでしょうが、私はこういう血と汗の臭いがするYMOにはあまり興味がなくて、オンタイムのシーケンスでただただクールに「テクノポリス」とか流れてたほうが好きなんですけど。ただ、気のせいかもしれませんが、全体の音圧も上がってるみたいで、今の環境で聴くには単純に音として良くなってるんでしょう。そういうHiFi的興味も含めてやっぱり買っといたほうが後悔しないかな?

曲のラインナップはiTunesやAmazonのリンクからでも見ていただければ良いのですが、1st.「イエロー・マジック・オーケストラ」から3曲、1979年のライブ音源から2曲、「ソリッド・ステート・サヴァイヴァー」から2曲、「増殖」から1曲、「BGM」から4曲、「テクノデリック」から2曲、「テクノドン」から1曲。そしてHASYMOのシングルから1曲で、基本年代別に並んでいます。15曲目の「key」は1983年の散開ライブの実況で、私にとっては当時NHKテレビの特集番組で見て以来の音源になります(「アフター・サーヴィス」を買ってないので)。
「BGM」からのナンバーが多いのは、やっぱりあのアルバムは名盤ってことか(゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。) ウンウン。

YMO - Yellow Magic Orchestra

2011/06/19

レーザービーム/Perfume

今、月に1~2回くらい見るテレビの歌番組で、出てくるのが楽しみなのは彼女たち。

表現において「なんだこれは!?」と思わせるものこそが最良であるという岡本太郎理論でいくと、Perfumeの「ポリリズム」は「なんだこれは」でした。
「なんだこれは」だったけど、同時にキッチュ(死語)だったので、「あ~、ボコーダーで声いじってテクノポップを唄わせてるのね」と、80年代にやたらたくさんあったYMOおよびその周辺によるテクノ風アイドルポップス(「イエローマジック歌謡曲」の項参照)の生き残りであるという仕分けをしてしまいました。
それでもなにかとても気になってアルバム「⊿」も買ってたんですが、どうも私は彼女たちを過小評価していたように思います。

しばらく静かにしていたようだったのが、今春からコマーシャルで「レーザービーム」が流れ始めて、「あー一段とYMOになってきたなあ、でもちょっとメロディが小さくまとまりすぎなんじゃない?」とまだ思っておりました。

ところが、CD発売日前後に出てきたテレビでのパフォーマンスを見ると、いいんですなあこれが。

レコード会社がYouTubeにPVのサンプルを上げていますが、PVよりもテレビでのダンスの方が良いです。


サウンドと「レーザービーム」という単語に騙されて、なにかサイバーな世界の話なのかと思わされるけれど、歌詞をよく聞くとテーマはどうも野球のことらしい、「れいざあびいむ」って思い切り日本語だし。

そんなユルさも含めて、PerfumeにはCDで聴くよりもDVDやテレビで見て初めて見えてくる何かがあります。マルチメディア(これも死後だなあ)時代の商品としてとても優れていると思います。

次のアルバムが楽しみ、今度はDVD付きを買おう。

2011/06/12

Checkmate!/安室奈美恵

安室奈美恵の「ベストコラボレーション・アルバム」として発売された「Checkmate!」を聴いてみました。
以前このブログでも書いた、DOUBLEとのデュエット「Black Diamond」も入った、他のアーティストとのコラボ作品だけをまとめたアルバムです。土屋アンナ、山下智久、AI、DOUBLE、m-floなど一見バラバラな相手とのコラボレーションが1枚にまとまっているわけですが、驚くほどまとまっています。一番まとまってないのはiTunesに取り込んだデータで、どうしても1枚のアルバムとして認識させられず、連続再生するには専用のプレイリストを作らなくてはなりませんでした(もっと良いやり方を知ってる人は教えてください)。

さて、安室奈美恵は相変わらずある世代のファッションリーダーでありつつ、日本では本格的なダンスミュージックを追求するアーティストとして確固とした位置づけを手に入れていますが、その出自はアイドルであり、その発声は今でも本人の話し声のニュアンスを残したアイドル式発声です。
最近は日本でももっとプロフェッショナルな発声をするボーカリストが増えていますが、やっぱり我々日本人が一番「萌える」のはかわいい女の子が普段話してる声にメロディが乗っかってるような歌声でしょ?このコラボで組んでいるDOUBLEやAIがどんなに上手くても、安室ちゃんの声はやっぱり惹きが強いし、歌詞もすんなり入ってきます。

考えてみると、日本のマンガやアニメーションもみんなその構造です。背景は写真と見紛うような細密さで描きながら、そこで活躍する登場人物たちは3Dにしようもないような平面的な線画で描かれています。それは本来ならとってもオカシイことのハズなんですが、なんたって水木しげるの時代から日本の大衆向け映像表現とはそういうもの。精密なミニチュアとコンピューターグラフィックスで再現されたリアルな情景の中、生物学的には絶対に膝の位置がおかしなキグルミ怪獣によるプロレス技の応酬を鑑賞するのが日本の特撮映画です。

そんな文化で育った我々の世代がギリギリついていける最先端が安室奈美恵の音楽です。それでも最近はちょっとカッコ良すぎてついていくのが大変ですがw
→ YouTubeへのリンク

2011/05/22

HATSUKOI/坂本美雨

今日は休日出勤の上に、明日の仕事のために東京から大阪に移動しなくてはならず、なんか悔しいからエクスプレスカードの特典でグリーン車に乗りました。
N700系はソフトバンクの無線LANが使えるので、iPadで遊んでいたんですが、そういえばMac以外で音楽買ったことがなかったな、と思ってiTunesを立ち上げて、アルバムを物色してました。
主にナタリーなどの広報を読んでなんとなく気になっていた、坂本美雨の5月18日発売のアルバム、"HATSUKOI"をダウンロードしてみました。新幹線の無線LANは意外とトラフィックが細いのか、全曲落とすまでにわりと時間がかかりました(同乗の皆様、さぞかしご迷惑だったことでしょう。申し訳ないです)が、さっそくiPadにヘッドホンを挿し込んで聞いてみました。

坂本美雨のことは、矢野顕子と坂本龍一という超大物の娘ということはどこかで見て知ってましたが、マスメディアで見かけることも少ないので、意識して聞いたことはありませんでした。
ほとんど情報を持たないままに再生してみると、iTunesに表示されたジャンルは「エレクトロニクス」。あ、エレクトロニクスなんだ、と思って聴きはじめると、なるほどオケは打ち込みです。そして乗っかる本人の歌声は、こういってはなんですが、妙に基礎のしっかりした本格的発声。お母さんの弾(はじ)けるピアノと奔放な節回し、とは違います。また、幸いお父さんの歌唱力は全く遺伝しなかったらしく、きれいで上品な発声です。打ち込みのバックで歌う遊佐未森のような、元気な中谷美紀のような…。

作品の印象は、初心者向けクラシック(バッハとかモーツァルトの有名曲や、タンホイザー序曲とか?)を再構成した上にポップなボーカルが載っている感じです。最近のJ-POPにはあまりいない路線で、聞いたことないほど斬新、ていうのではないけれど飽きることなく聞けました。また、このアルバムには初心に戻って可愛いメロディを書くようになった小室哲哉作品が混じっています。さすが小室作品は飛び抜けてキャッチーな出来上がりです。

一方、ご両親の、良くも悪くも強烈なキャラクターからの遺伝を変に期待しちゃうとちょっと地味かもなー、という印象もあります。「藤圭子の娘がR&Bを歌うんだって!(その話はもういいって>俺)」みたいなインパクトはないです。

なんていうか、今はまだ「楷書」で書いてある音楽って感じです。だから、これからこの人が年齢を重ねてどんな風に崩れていくのか、ちょっと長い時間で見ていたいですね。
男女問題とかで身を持ち崩したりして色気とか毒気なんかが加わると、ちょっとすごい才能かもしれません。

↓顔はお父さん似。

HATSUKOI - 坂本美雨

2011/04/24

A LONG VACATION 30th Edition/大滝詠一

1981年、私が大学入試に向けて「受験勉強」などしている頃に発売され、当時のFMラジオと大学生のカーステレオを占拠していたお化けのようなアルバムが"A LONG VACATION"でした。
私はこれをミュージックテープ(カセット)で買って、確か「サンヨーおしゃれなテレコ」で聴いていたのではなかったか?(我が家は私が生まれて以来ずっとアパート住まいだったので、ついぞ大型ステレオセットやオーディオコンポには縁がないまま、現在に至る)

その後長じて自らマイカーを持つようになり、カーステレオにCDが装着されればCD版を買い足したり、度重なる引越しでそのディスクのありかが分からなくなったりもしながら、付き合ってきました。そんな先日、3月の終わりに銀座山野楽器に行ったら、店頭に"30th Edition"と書いた新盤が陳列されているのを見て、通算何枚目か分かりませんが買ってきてしまいました。なんたって、今回はボーカル無しトラックがかっきり全曲分別ディスクで付いているので、コレクターズアイテムとしても貴重です。

大滝詠一作品についてはものすごく詳しい人がさんざん解説を書いていますし、ご本人があちこちで解説しまくる(今ならとりあえず「レコード・コレクターズ 2011/04を買うべきでしょう)ので、今さら素人がなにかコメントすることも無いです。
それでもラジカセの10cmスピーカーで聴いていた時代から、だんだん聞こえる音が多くなって、いよいよiPhoneにつないだヘッドホンやBOSEのPC用モニター(これもスピーカーはちっちゃいけど)を使って改めて聴いてみると、このアルバムの情報量の多いこと!
この30年、ミニにタコじゃない、耳にたこが出来るほど(結局、表現がなんか違うがw)聴いているはずが、実は全然聴こえてなかった音があることや、逆に自分の頭の中で勝手に付け足していた音があったことにまた気が付きました。30年経ってまだ味が出てくるか!
ボーカル無しディスクの方は喉の調子がよければ車で聞きながらひとりカラオケで遊ぶのにも絶好。どうせ歌詞は全部頭に入ってますからw ただ今は、3月の喉風邪以来、得意のファルセットが全く出ないので、大滝風歌唱が出来ないのが残念。早く治そう。

さて、大滝詠一はこの作品の後、1984年に"Each Time"を出して以来、ほとんど新しい作品を発表しておらず(一度、木村拓哉のドラマ主題歌をやったくらいで)、精神衛生上はもう新作を待つのは諦めた方が良いです。しかし実はこのような過去の作品の音源発掘や再構成されたCDをコンスタントに出し続けていて、これらすべてを収集しようとすると実はもう、恐ろしいほどのアイテムがあります。「彼は常に新作を出し続けていて、追いかけるのが大変なんだ!」と言えてこそ「真の大滝詠一ファン」を名乗れるのかもしれません。あたしにゃ無理だけど。

2011/04/18

Hey和/ゆず

ゆずはイイ。
「夏色」の時から、ギター2本(いや、ギター1本とタンバリンだったのかもしれない)だけど貧乏臭くない、センスの良いコンビだと思っていたし、デビューから歳月が経ってもいい意味でのアマチュアっぽさが無くならないところが見ていて好ましいからです。

「Hey和」はタイトルからしてなんかめちゃくちゃ狙ってるぽく、バックにゴスペル風コーラスが入るR&Bなトラックが採用された野心作でありつつも、バックと切り離したらいつでもギター2本で歌える曲に戻れる感じが残っています。

今、J-POPの一流どころの多くは、何をやるにも完成度を求めてパッケージとしてきれいに仕上げることに注力してるので、こういうゆるさを楽しむ部分は排除されようとしてるような気がします。その結果、アーティストが誰であっても均質化されてしまって、却って選びようがないように思えます。私はこのくらいが「ゆず」らしくてすごく良いと思います。
例えばよく似た編成のコンビでコブクロっていうグループがあります。私はあまり興味がないのですが、もし彼らがこういう曲に手を出したら、もっとこう…ケミストリーと見分けがつかないように仕上げてくるのではないかと(笑)。

さて、この曲は偶然にも震災後の世情に妙に似あってしまって、彼らが意図せぬ付加価値がついてしまったようにも見えます。しかし、作者の意図と違った消費をされてなお成長するのも流行歌ですから、それもまたありでしょう。

Mine or Yours/宇多田ヒカル

ベストアルバム"SCIENCE FICTION"を買った後しばらくぼーっとしていましたが、5月になった途端にYouTubeでライブ配信的なものを見かけました。配信は途中から見たのですが、過去のMVが次々流れていて、いつから新作発表になるのかわからず、見るのやめ...