大井町の駅前に臨時の中古CD/DVDの店が出ています。CDは値札に関係なく300円。掘り出し物を探していたら、以前書いた「青春歌年鑑」の続編をいくつか発見。といっても3つくらいですが、その中から「続・青春歌年鑑'88 PLUS」というのを買ってきました。「続」かつ「PLUS」ですから一体何匹目のドジョウなのかも分かりませんが、ちょっと良い曲が入っていたので。
はっきり云ってまったく興味ないのも入っているので以前のように熱心に全曲紹介などはしませんが、私がまだ25歳くらいで音楽を良く聴いていた頃のものなので、懐かしいことは懐かしい。時代としてはおニャン子死して工藤静香を残した時期であり、中森明菜の全盛期であり、菊池桃子がラ・ムーでロック(!?)を歌っていた頃。一方、フォークシンガー武田鉄矢がCMタイアップで演歌のデュエット曲を発売し、「『暮れなずむ町の光と影の中』と歌っていた俺が、今は同じ風景を『夜の帳が下りて町に灯がともる』と歌っている」と自虐ギャグを飛ばしていた頃です(全部入ってます)。
テクノロジー的にはデジタルエフェクターの類い、特にデジタルエコーとその派生品と思われるハーモナイザーやらピッチシフターが一般化して、「うまい人はよりうまく、そうでない人もそれなりに聞こえます」という処理がされるようになっています。中山美穂もディスクで聴けば実力派。シンセサイザーは何の断りも無く多用され、ほとんど打ち込みだけのオケの曲も多いです。そうでない曲もスネアドラムの音はみんな「びしゃあ」という音がします。シモンズでしょうか。
さて、そんな中から選ぶのは浅香唯の"C-Girl"です。当時TVで聴いてあんまりかっこ良かったもんでアルバム"Candid Girl"を買ってきてしまいました。恥ずかしながら!
この直前に歌った「ビリーヴ・アゲイン」あたりからベスト10番組に出始めて、声もだいぶ出るようになっていた印象があります。"C-Girl"は、吉川晃司作品等でロックサウンドの曲を職人的に作っていたNOBODYの作品。浅香唯はこの曲を松田聖子風の大きなビブラートで歌っています。作詞・森雪之丞/作曲・NOBODY/編曲・井上鑑。音域はA3-A#4のようです。当時はもっとうまく聞こえましたが、今聴くとやはりアイドル発声ですね。昭和のアイドルとはいえ、当時すでに鼻濁音なんて流行らなくなっていて、彼女も意識しては使ってないようですが、なぜか英語である"Girl"の頭に「ん」の音が入っているのが愛嬌。
今聴くと、楽器が新しくなったビーチボーイズのように感じてしまいますが、当時はこれで十分高揚感がありました。この後、彼女はさらにロック色の強い曲を歌うようになったと記憶していますが、思いのほかピークが短く(ルックスなんか松田聖子よりよっぽど可愛いと思うんだが)恋愛問題等の理由かなにかで第一線から退いてしまいました。
2009/07/12
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