2019/01/02

マリーゴールド/あいみょん

2019年あけましておめでとうございます。

慢性的ネタ不足により更新が停滞しています。英語が聞き取れないのでどうしても日本語で歌われているものを中心に追いかけてしまうことも原因です。そういえば年末に買い物ついでにタワーレコードに行ってみましたが、私が`"Working Girl"を引っこ抜いたあとのLittle Bootsの棚は空っぽのままでした。メーカー欠品(生産終了)か。

さて、年末の大型歌謡番組も見させていただきました。主にレコード大賞と紅白歌合戦。
結論から言うと、「歌謡ショー」としては両方ともなかなかレベルが高くなっていたと思います。全編すばらしいクォリティというわけではないけど、番組制作側で「ここは自信あるからじっくり見て(聴いて)」というメッセージは感じました。例えば「レコード大賞」でいえば、DA PUMPの"USA"のフルサイズ歌唱や、MISIAの2曲とか。紅白もユーミンが出てきてから一気に番組の格が上がり、最後のサザンオールスターズの2曲フル歌唱もいっそ清々しいほどの特別扱いで、しかもそれにちゃんと応えられるところまで成熟した桑田佳祐のエンターテイナーぶりも素晴らしかったです。で、この2つの番組の足を引っ張っていたのが、レコード大賞であれば「大賞の発表」であり、紅白歌合戦でいえば「紅、白、勝ったのはどっち?」という番組の根幹部分だということが面白いといえば面白い。もはやどちらも蛇足です。

レコード大賞受賞曲については、今更ここでどうこう言うものではないのだけれど、念の為、オフィシャルホームページで過去の受賞作リストを確認してみました。
https://www.tbs.co.jp/recordaward/winner.html#winner
毎年じわじわ更新されるリストにどんな曲が並んでいるか。
もしも数百年先に、20世紀後半から21世紀にかけての日本の大衆音楽を研究する人が、当時の第一級資料であるとしてレコード大賞の受賞者リストを参考文献として使用したとします。そこには悲しいことに新御三家も、山口百恵も、松田聖子もB'zも宇多田ヒカルも(ついでに藤圭子も)出てこない。運営側にそんな「歴史を刻んでいる」んだという意識があるのか、もう一度よく考えていただければ幸いだと思います。

さて、この話はとりとめもないので、なにかタイトルになる曲を見つけてこの投稿を締めていきたいと考えているので、今日はあいみょんの「マリーゴールド」を使わせていただきます。

新しい音楽はどこにある?と思って、若い人が作るものは新しいんだろうと思って聴いてみる。あるいは自分で近い将来(ずっと先延ばししているんだけど)、また曲とか作ろうとか思ったときに自分ができることがどこに残っているのかと「お勉強」のつもりで聴いたことのない人の曲を聴いてたりします。

でも、自分を含めた一般人が理解でき、伴奏があれば歌えるメロディというのはきっともう新しいものは出てこないのだろうと思います。今新しいものを作ろうと思うと、それはもうすでにある曲の断片の貼り合わせであり、腕の見せ所はその編集作業ということなんだろう、と。小林亜星が同業者を「盗作だ」と訴えて、驚くことに確かその裁判に勝ったと記憶していますが、あんな5音階の単純なメロディについて著作権を主張することについて、当時は心底驚きました。そんなこと言ったらあのメロディはフォスターあたりがすでに作っていたんじゃないか?「もう私は新しいものは作らない」と決めた人だけが、過去の作品を盾にそういう裁判を起こせるのではないかな?現役のうちは多少の貸し借りはお互い様だろう(しかも裁判になった2曲はたいして似てないし)と思うんですけど。

しかしそれでも、今日も新しいミュージシャンはデビューし、新作を発表し続けています。

あいみょんは1回なにかのテレビで「君はロックを聴かない」という曲を歌っているのを見たんだけど、とりあえず「あいみょん」という1分で考えたTwitterのアカウントみたいなアーティスト名にずっこけて、あまりちゃんと歌が入ってきませんでした。
その後、この年末の一連の大型音楽番組で何回か見ました。

試しにiTunesで検索したらストリーミングでいっぱい聞けるので流しっぱなしにしてみました。「新しい」というよりも、洋楽だったら「カントリー」ってラベルが付きそうな音楽です。自分たちが若い頃に聴いていた日本の音楽ともかなり直につながっているような、世代も年代も限定しない曲に思えます。これが若い人に受けているんだとすると、やっぱりいつの世にも保守本流ってのが必要なんだよな、ということです。平成30年の新しい商品として出す方もいろいろ考えたと思うんですが、あいみょんの場合はテイラー・スウィフトが流行っているのも良い呼び水になったのかもしれないですね。

で、気になる名前については来年の今頃あたりに改名するか名前の表記を変えてくると思いますよ、という予想をして今日はここまで。今年もヨロシク。




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