宇多田ヒカル、最近音はすごくいいんだけど地味な曲が多くて、ちょっと知能指数上げすぎなんじゃないのかなあと心配になっていたんですが、すみません、私が間違っていました。
宇多田ヒカルの歌い方は日本語が聞きやすいし、英語はもともと俺がわかんないし、でストリーミングがメインになってからはちょっとチェックが疎かになっていたんですが、今回の曲のタイトル「誰にも言わない」はそのタイトルがちょっと気になって、ダウンロードした後でしっかり歌詞を読んでみました。結構すごいことになっていました。
「誰にも言わない」というタイトルが気になったのは、今からかなり昔になりますが、私は東芝EMIの管理下で二十歳そこそこの彼女が投稿していたブログ(MESSAGE From HIKKI)をいい歳してしつこく読んでいました(キモっ)。
そのブログでかの大ヒット曲「Can You Keep A Secret?」発表の際、当時は彼女の英語タイトルの曲におしゃれな邦題をつける読者投稿という恒例行事があって、その時のご本人公認の邦題が「誰にも言わない?」だったのを覚えていたからです。
頭の良い宇多田ヒカルが自分の新曲のタイトルを決める際にこのことを思い出していないはずがなく、当然15年だが20年だか越しのアンサーになってるに違いないと思ったのです。
「Can You Keep A Secret?」は今思えば彼女の最初の結婚の寸前に発表されたのですが、私小説家・宇多田ヒカルはとても正直な人なので、恋をしていれば恋をしているような歌詞を書き、不幸なことがあればそのことを歌ってきました。だから「Can You Keep A Secret?」を聴いた時にオジサンは「あー、彼女は今恋をしているのだろうなあ」と思春期の娘を持った(ことないけど)父親のような気持ちで見ていたものでした。
で、2020年の新曲「誰にも言わない」です。
耳で聴くと、今回も曲調はわりとスローで地味です。ただ、通りいっぺんのバラードではなく、音のクォリティというかサウンドの計算がすごいので、聴き始めたら途中で飽きることはありません。最後まで連れて行かれるパワーはすごいです。
でも、今回は「Can You Keep A Secret?」のアンサーになっているのかのチェックもしなければいけないので、iTunesに落として「情報」タブをクリックして「歌詞」を開いてみるわけです(開業以来しばらく、歌詞についてはiTunesのストリーミングはボロボロでしたが、数年前から改善されて歌詞がかなり忠実に見られるようになっています。そういえばマップもだいぶ良くなったようですね)。そうやって歌詞を開いてみるとじつは全体の2/3が英語です(Mixでコーラスパートだと思って聴き逃せるくらいの大きさで聴こえるんですが)。その英語は大して難しくないのでGoogle翻訳などもチラチラ使って確認してみると、「Can You Keep A Secret?」の頃は(年上の?)相手に向かって「こんなことして、誰にも言わない?」って聞いてたヒカルちゃんが、このたびは「周りには心配されてるけど、誰にも言わないから」と相手に言(い寄)っているわけです。しかも「私を満足させられる?(&お金ならあるわよ、かな?)」とか言っちゃってて、めちゃくちゃエロいわけですわ。彼女の場合は、やっぱりちゃんと歌詞カードとか見ないとダメですね。
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