日本のヒップホップの夜明けは1994年のようです。
この年、「タモリのボキャブラ天国」のテーマソングとしてこの曲が採用され、また「DA.YO.NE」が発売されています。「DA.YO.NE」が実際に大ヒットし、EAST END×YURIが紅白歌合戦に出たのは1995年。この2年が重要な年ということになります。
スチャダラパーは最近のヒップホップの人たちとはかなり違う雰囲気で、強面なところがほとんど感じられません。MCボーズの声が落語的であり、アニの声はおぎやはぎ的でいずれも脱力系。早口でまくしたてるよりもリズムに乗ってゆったりと言葉が流れる感じ。本格的ヒップホップというよりも、変化球です。
ヒップホップは日本人をバッターに迎えて、初球をカーブから入ったということになります。
私が持っているのはこの曲が入っている5曲入りミニアルバム「スチャダラ外伝」です。歌詞カードを見るまでもなく、最初から最後まで何を言っているか非常に明確。特にボーズの滑舌は上手い落語家のようであり、外見が水道橋博士と紛らわしいこともあって、知らない人には芸人に見えます。
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