あけましておめでとうございますorz
もう誰も見に来てくれないでしょうが、もはや備忘録です。
さて、先日借りたレンタカーがBluetooth接続ができない貧乏ナビ仕様だったので、しかたなくFM東京を聴きながら運転をしていました。すると、以前このブログでも書いたことがある坂本美雨ちゃんが出てくる番組が始まり、ゲストになんとさだまさしが登場。
なにせ運転しながらなので細かい話は忘れてしまいましたが、なんでもレコード会社が変わった(?)とかで新しいアルバムを出した、と。ナオト・インティライミなどの(さだよりも)若いアーティストにも参加してもらって新しいことにも挑戦したぞ、と。ファミリーマートの入店時に鳴るメロディに日本語をはめるコンテストの優勝作が「生まれたてのさだまさし♪」だったぞ、と。
そして「ではアルバムの中から一曲お届けしましょう」と放送されたのがこのアルバムの2曲めである「パスワード シンドローム」。
その曲がえらいエレクトロニクスな音でBPM120くらいの、ちょっとさだまさしが歌うと思えない曲(ただし10年かもっと前に流行ったような、崎谷健次郎が斉藤由貴でやってような感じのえー、ジャンルはなんだろ?とにかくテクノ・ハウス・電気・エレキ的なやつさ!)だったので、えーなんだこれ?と思って気になって山野楽器に寄って買ってきました。
じつはこれが私の人生で初めて買ったさだまさしの音源です。やったね、さすが`"Reborn"、新規顧客獲得です。
私にとってのさだまさしは、基本的にテレビに出てきたら聴く人、でした。あるときは年末の音楽祭に出てきたグレープだったかもしれないし、「ザ・ベストテン」にも何回かは付き合いで出ていたのかもしれないし、紅白歌合戦で関白宣言を歌っていたかもしれない。あと、1980年代あたりの一時期、NHKがさだまさしを重用している時期があって、奈良の大仏の前で歌うさだまさしライブをほぼ全編NHKが中継する、なんていう番組もありました。
だからグレープの母ものの何曲か、「雨やどり」から「親父の一番長い日」あたりの、「小説を歌にした」と言われていた時期のヒット曲、さらにライブでお馴染みの有名曲である「まほろば」なんかは知っていましたが、ちゃんとアルバムを買って(あるいは借りて)聴き込んだことはありません。
さて、で、"Reborn"を聞いてみました。M1はタイトルの由来の種明かし、M2は私がFMラジオで聞いた「パスワード シンドローム」です。まあこの曲は、なんというか、出落ちみたいなものです。さだまさしからうんと遠いところにある、パターン化したカラオケでさだまさしがちょっと歌ってました、というものです。歌っていることも、(まあラブソング的要素は付け加えているにせよ)いろんなWebサイトに登録するのにパスワードいっぱい考えて使いわけなきゃいけないから、忘れちゃって大変だよ、という愚痴(それは確かにそうだ!)です。完成度もユーモアのセンスも、ちょうどダンス☆マンと同じくらいな感じです。
3曲めからはたぶん通常営業という感じで、昔からのさだまさしのイメージに逆らわない曲がならんでいます。曲のタイトルも「茅蜩」とか、学校で習わないような熟語を教えてくれたり、春日山と飛火野がどうした、とか歌っています。さだまさしファンなら、「キターーーーッ」って感じなのかな?ちょっとこなれすぎていて、新鮮さはあまり感じられませんでした。おそらく、グレープ時代からソロ活動をはじめたころのさだまさしは、当時まわりにたくさんいた、反体制かつ暴力的な作風のちょっと先輩のフォークシンガーに対して、なんか違うな、と思っていたでしょう。子供の頃からバイオリンを習ってクラシックの素養があるし、教育熱心な家庭で育ったと思われるさだまさしは、同じ土俵には立たないぞ、と思っていたと思います。自分はどんな曲をどんな歌詞で歌うのか、すごく戦っていたと思います。そうだ、タモリとも戦わないといけなかったし。でももう、その緊張感はなくなったかな、と。
通して聴いていると、さすがに声がかすれている箇所がいくつかあります。そこももう隠さない、録り直さないということにしているみたいです。
9月2日の追記です。
運転中にまた聴いてみました。上で書いている「春日山と飛火野がどうした」という曲は「おんまつり」という曲なんですが、内容のお馴染み感といい、アレンジのくどさといい、演歌の大御所がリサイタルの最後に歌うようなものになっています。まさに王道歌謡曲。ああ、こんなところまでたどり着いていたんですね。なので、この先そんなことがあるのかわかりませんが、もしさだまさしがこの先紅白歌合戦の大トリをやることがあったら、きっとこんな曲をやるんだと思いました。
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