ただ、アリス、オフコースまたはゴダイゴなど、ブレイクした後で以前の作品が再評価されることは珍しくなく、私も「LOVEマシーン」のヒットをきっかけにビデオクリップ集等をいい歳してチェックしてみたりしました(おかげで初期のメンバーの名前は覚えた)。
この中で一番気に入ったのが「ふるさと」です。とりあえずイントロと間奏の同じフレーズの繰り返しが好きです。安倍なつみもこの頃は儚げで可愛かったし。
今までに「ふるさと」というテーマでどれほどの流行歌が作られたのか知りませんが、'60年代生まれの私たちが知っている「ふるさとの唄」は、一度出て来たら簡単には帰れない、集団就職の青年の主張のような曲が多かった。しかし、20世紀末にしてようやく「次の休みに少し帰る」故郷が歌われたのです。
財布にお金がなくてもクレジットカードがあれば、JRや空港の自販機で切符は買えるし、後は2〜3日の休みがあれば、少なくても国内の故郷に帰るのはそんなに難しいことではありません。どちらかというと、休みは休みで約束があるしぃ、みたいなことで帰りそびれるのが今の「ふるさと」です。
皮肉にも歌っている本人たちはこの頃まだハングリーかつ超多忙だったのかもしれませんが、この曲が届く先にいる若者たちにとっての故郷はそういうカジュアルな(?)ものだったことを思うと、やっぱりつんく♂って頭イイのかもと思わされました。
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