ニューミュージックがテレビに進出した最初の場面は、「夜のヒットスタジオ」でアリスが「冬の稲妻」を歌った時だった、と私は思っているのですが、しばらくして最初からテレビに出ることを想定して出て来たアーティストが先日書いた原田真二たちだと思います。
原田真二にCharと世良公則を加えて「ロックの御三家」という言い方がありました。サザンオールスターズは何ヶ月か遅かったんですね。で、男の「ロック御三家」に対応する女性版が渡辺真知子、庄野真代、八神純子でした。
八神純子はその中でもオーソドックスな曲作りと重量感のある歌声で上の世代への訴求力があり、故宮川泰氏に好意的な評をもらっていました。ていうか、ザ・ピーナッツ的なんですよね、曲が。このポーラースターは中でもザ・ピーナッツ度の最も高い曲で、作曲が宮川泰だと言われても違和感がありません。
彼女の声も近年似た例の少ない、強くてきれいな声です。広瀬香美が出て来たとき、「あ、八神純子みたい」と思った同年輩の人は多かったと思いますが、曲作りでは広瀬香美の方が高度かも。八神純子は例の「途中で作曲者名追加」など結構問題が多かったですからね。「思い出は美しすぎて」のカラオケでユーミンの「あの日に帰りたい」がそのまま歌えますし、この曲も「おしえてわたーしのー」のところで、"is such a lonely word"とかぶせて遊ぶことができます。
実は、高校の同級生の姉上の同級生という、もうちょっとな感じの縁があるのですが、今では青い目になっちゃってるかもしれません。
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