2007/07/16
私がオバさんになっても/森高千里
変わった声ですよね。話す声がこんな感じの女性は時々いますが、プロの歌い手で彼女以前にこういう発声で出てきた人を私は知りません。小学生が先生になんか言いつけるときの声です。なのに歌の中身が結構生っぽい大人の女性の心情なので、そのギャップにみんな騙された(本人は騙したつもりではないでしょうが)、のではないでしょうか?
先日、持田香織を変形アイドルと決めつけましたが、では森高千里はどうか?
何かで読んだところでは、アイドルとして売り出すには歳がいっていたので、詩を書かせてアーティストということで売り出した、というような裏話があるようです。
ただ、本人やスタッフの思惑はどうであれ、彼女の詩は中身がちゃんと詰まっており、その内圧から、過程はどうであれ結果としてアーティストとならざるを得なかったと思います。
どっちが上、とか高級だ、ということでなく、シンガー・ソングライターと他人が作った歌を唄う歌手とでは、体質の違いがあるんじゃないでしょうか?純粋な歌手として成功するには、森高千里が持っていた内圧とは逆に、内側が真空みたいな人がいいんだと思います。
それにしても、20代の美人女性が「私がオバさんになっても」というタイトルで歌詞を書く、自分に対する冷徹さ(というか諦観というか)はすごいなあ。自分が中年になるということに対して、男は意外と自覚が無いと思います。一足飛びに「引退後」とか「老後」をぼんやり夢想することはあるけれど、「中年になる」覚悟って、僕はしたこと無かったわ。なっちゃったけど…。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
Mine or Yours/宇多田ヒカル
ベストアルバム"SCIENCE FICTION"を買った後しばらくぼーっとしていましたが、5月になった途端にYouTubeでライブ配信的なものを見かけました。配信は途中から見たのですが、過去のMVが次々流れていて、いつから新作発表になるのかわからず、見るのやめ...
-
山崎まさよしの声の出し方は面白いです。 路線としては町田義人や、クリスタルキングのサングラスの方の人なんかの方面だと思っていますが、それらをもっと作り込んだ声って気がします。 デビュー間もない頃の宇多田ヒカルが、よくモノマネをしていました。私は彼女のファーストツアーの仙台公演に行...
-
2024年も大晦日になってしまいました。とうとうレコード大賞もまったく見なくなったなあ。もうテレビはほとんど見なくなってしまい、退職金で買った大型画面テレビはもっぱらYouTubeをぼんやり見るだけの機材になってしまいました。まあ最近のYouTubeは画面きれいだけども。 さ...
-
ベストアルバム"SCIENCE FICTION"を買った後しばらくぼーっとしていましたが、5月になった途端にYouTubeでライブ配信的なものを見かけました。配信は途中から見たのですが、過去のMVが次々流れていて、いつから新作発表になるのかわからず、見るのやめ...
0 件のコメント:
コメントを投稿