2008/05/18

ここ30年のBest30を考えた

こちらのブログも来月下旬に開設1周年を迎えます。

基本的に、日々の生活の中で聞こえてきた音楽の話を書こう(ということはそれなりに今流行っている音楽について、書こうということですね)と思って始めたんですが、年のせいなのか「最近の音楽はよう分からんわい」という話ばかりになってしまって!

そんな折り、先日はてなダイアリーの方でも紹介させてもらったのですが、マーティ・フリードマンなる人物が「外人から見たJ-POPの本」を出しているのを発見して、読ませていただいた。この人はプロの音楽オタクであり、ヘヴィメタのギタリストなんだが、J-POPに対してかなり本気で好きだし、リスペクトもしているわけです。基本的に取り上げた楽曲については言い回しに苦労しつつも褒めてますしね。


そんな彼に倣いながら、この際、ちょっと私の好きな音楽というのを改めて棚卸ししてみることにします。
自分の本当のルーツまで遡ろうとすると、当然1975年以前も外せないんですが、なにせ聴いた当時が子どもだったので、とりあえず自覚的に音楽を聴き始めてからの1978〜2007年の30年間ということで考えてみます。30年で30曲。
ちょうどニューミュージックからJ-POPという時代をカバーできる年代でもあり、今の音楽に直接つながるものについて書ける予感がします。

--<作業開始>---<作業中>---<再試行>--

あー疲れた。
とりあえず子どもの頃から好きだった曲を思いつくまま書き出し、歴史的価値やオリジナリティなどの評価項目を作ってポイント化して順位をつけようとしたのですが、プロゴルフ・トーナメントの1日目みたいに同点になる曲が多く、結局「えいやあ」で恣意的に順位をつけました。
それでも大好きなアーティスト、大好きな曲が落選する羽目に。30年で30曲ってことは1年1曲平均ですから、門戸が狭すぎましたね。

どうしても忍びないので、捨てきれないものをいくつか紹介します。

SOPPO/ツイスト(1979年)
ロックの御三家、世良公則率いるツイストの曲です。ニューミュージック〜J-POPの歴史の中でも非常に珍しい、ギターのボトルネック奏法をフィーチャーしたナンバーです。ギタリストが交代して、「今度入ったギターはすげえんだぜ」という名刺代わりの1曲。


19(nineteen)/The Alfee(1988年)
地味なベースと、アコースティックギターの名手、ギンギンのエレキギターが仲良く共存する不思議なバンド。これ唄っている時の本人たちはもう中年だったけれども、何故かティーンエージャーの気持ちで唄っている曲。しかもこの思春期ぶりにちゃんとリアリティがあって、アルフィーの曲の中ではいちばん好きです。アルバム"DNA-Communication-"にも入っています。


MUGO・ん…色っぽい/工藤静香(1988年)
工藤静香では"FU-JI-TSU"とこの曲が好きです。この後、唄い方がどら猫ロックみたいになっちゃったので、聴き辛くなりました。「MUGO・ん…色っぽい」は前半から美味しいメロディが満載なのにサビになるともっと面白い、商品としてのクォリティを尊敬します。意味不明のタイトル表記も含め、思いつく工夫は全部やってみた感じ。"FU-JI-TSU"はサビで「ふじつです」というフレーズが2回ずつ繰り返されるんですが、1回目は「ふぅじつですぅ」とちょっと感情が入っているのに、2回目のは「ふ・じ・つ・で・すっ」と感情を殺して言葉を投げつけています。こういう細かいところに手を抜いていません。タイトルは漢字で書くと「不実」で、「富士通」とは関係ありません、多分。


きりがないので、Best30に行きます。

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