P-MODELのメンバーとしても知られる平沢進のソロアルバム、"Sim City"です。
1995年の発売当時、"Sound & Recording Magazine"等で特集が組まれた作品で、私もその雑誌記事を読んでから買って来て聴きました。
1980年前後からという長いキャリアを持つ、テクノポップと云っていいのかな?コンピューター・ミュージックをやってきた人です。しかも曲作りで使用するコンピューターはMacではなくて"ATARI"だか"Amiga"だかを使っているそうです。一事が万事そんな感じの人なので、世間の流行のど真ん中にいたことは多分ありませんが、アニメなどに使われる曲の作者として知っている人が多いかもしれません。その独特な世界には、おそらく相当コアなファンがついている、と思われます。
また、かなり以前から自らのサイトで楽曲のインターネット販売を行っている先取の人でもあるようです。
私は"P-MODEL"も平沢進のソロも、それほどたくさん聴いているわけではありませんが、この"Sim City"はコンピューターを使った「歌もの」の音楽として、とても好きです。いわゆるテクノポップに比べて、圧倒的に歌が大事にされているのです。
平沢進の声は低いところはちょっと寺尾聰のようでもあり、高音の、ファルセットと地声の境目あたりは民謡歌手の様でもあります。そして、そんな歌声にもバックのリズムにも、深いエコーがかかっていて、幻想的というのかなんというか。とにかく最初の2曲を聴いてみていただければ、好き嫌いがはっきりすると思いますので、もし気に入ったら、演奏時間的には短いアルバムですから、ぜひ一気に聴いてみて欲しいです。iTMSでもダウンロード可能です。
ちなみに、タイトル曲のコーラスと、ジャケット写真のモデルをやっている美人は、タイのニューハーフなのだそうです。
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